・ワンアルファとエディロールの成分・作用の違い
>ワンアルファの成分・作用
>【補足】ワンアルファとアルファロールの違い
>エディロールの成分・作用
>成分・作用の違いまとめ
・ワンアルファとエディロールの効能効果
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>効能効果の違いまとめ
・ワンアルファとエディロールの価格の違い 2016年10月時点
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・ワンアルファとエディロールの副作用の違い
・おわりに
ワンアルファとエディロールの成分・作用の違い
ワンアルファの成分・作用
アルファカルシドールは、国内初の「活性型ビタミンD3製剤」とよばれるお薬になります。
具体的には、活性型ビタミンD3製剤の働きによって、腸管からカルシウムが多く吸収され、又、骨吸収(骨が分解されること)を抑えることで、骨密度を高める効果が期待できます。このような理由から、骨粗しょう症の治療に利用されます。
【補足】ワンアルファとアルファロールの違い
エディロールの成分・作用
従来の活性型ビタミンD3製剤を改良して開発されたものがエルデカルシトールになります。カルシウムの吸収を促進する作用に加えて、従来のお薬よりも、骨吸収(骨が分解されること)を抑える効果が高いとされています。臨床試験で、従来のお薬よりも、骨折予防効果が高いことも分かっています。
成分・作用の違いまとめ
◆エディロールは、ワンアルファ等の従来の活性型ビタミンD3製剤と比較すると、骨折予防効果が高く、より骨折のリスクを軽減します。
ワンアルファとエディロールの効能効果
ワンアルファの効能効果
・慢性腎不全
・副甲状腺機能低下症
・ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症
2.骨粗しょう症
成分であるアルファカルシドールは腎臓での代謝を必要としないため、腎機能が低下している方にも適しているとされています。
症状に応じて、小児に処方されることもあります。
エディロールの効能効果
ワンアルファは効能効果が幅広いですが、エディロールは、骨粗しょう症のみに対しての処方になります。
また、動物実験において催奇形性作用が報告されているため、妊婦、妊娠している可能性のある婦人又は授乳婦には禁忌となっております。
効能効果の違いまとめ
ワンアルファとエディロールの価格の違い 2016年10月時点
ワンアルファの価格
・ワンアルファ錠0.25μg 20.40円(5.80円)
・ワンアルファ錠0.5μg 37.40円(5.80円)
・ワンアルファ錠1.0μg 67.50円(8.90円)
※アルファカルシドールを主成分とするジェネリック医薬品があります。()内に金額表示
エディロールの価格
・エディロールカプセル0.75μg 99.20円
※現状、エディロールのジェネリック医薬品は販売されておりません。
価格の違いまとめ
ワンアルファとエディロールの副作用の違い
詳しくは、医師、薬剤師に相談又は、公的文書をご確認下さい。
ワンアルファ、エディロールともに、特に注意が必要なのは、「高カルシウム血症」になります。字のごとく、血液中のカルシウムの濃度が非常に高くなった状態を意味します。特にサプリメント等、カルシウム剤を併用して飲んでいる場合には注意が必要となります。
高カルシウム血症の初期症状としては、「吐き気」「嘔吐」「倦怠感」「食欲低下」「喉の渇き」「多尿」などがあります。何かいつもと調子が違うと感じた場合は、早めに医療機関を受診し、検査を受けるようにしましょう。
おわりに
エディロールは、ワンアルファ等の従来のお薬を改良されて開発されており、効果が優れていますが、効能効果が狭く、妊婦、妊娠の可能性のある方、授乳婦は服用できません。また、価格が少し高く、ジェネリック医薬品が販売されていないという難点もあります。
今回の記事をご参考に、ワンアルファとエディロールの違いについて少しでも理解が深まれば幸いです。