病院薬剤師の主な仕事内容

病院薬剤師の仕事は、大きく分けて3つに分かれます。

仕事内容1 薬の準備

患者さんに使う薬を調剤します。その時に、薬と薬の飲み合わせが悪くないかや、その患者さんの体調に応じた薬の量かどうかを確認しています。

仕事内容2 患者さんの状態を確認

入院している患者さんの様子を伺いに行きます。

仕事内容3 薬の情報提供

薬の説明をするのは患者さんにだけではありません。看護師さんたちに、新しくでた薬の説明をしたり、時には医師にも新薬の情報提供をする事もあります。
 
それでは、実際の1日を見ていきましょう。

薬剤師の午前のお仕事

午前中には、お薬の確認や他のスタッフとの共有などを行います。

8:00 病院到着・始業前残業

私の担当している病棟に夜間に入院された患者さんの情報を収集したり、病棟へ夜間に払い出された薬を確認します。

※払い出し…患者さんのために薬を用意し、届けること

8:30 朝礼

薬剤課で朝礼を行います。出勤したスタッフ全員が、今日1日の予定を報告したり、連絡事項を伝えます。これが終わるとすぐに病棟へ向かいます。

9:00 本日退院する患者さんにお薬の説明

週に1回、医師、看護師、薬剤師、MSW、リハビリと多職種で病棟に入院している患者さん全員を診てまわります。

多職種の目で患者さんをみる事で、様々なアイデアが出てきて、患者さんをより良くする事ができます。

12:00 昼休み

昼休みも薬剤課でランチミーティングを行うこともあります。業務をより良くするためには、みんなで考え、話し合うことが大事ですよね。

薬剤師の午後のお仕事

午後からは患者さんの元へお伺いしたり、薬剤師カンファレンスに参加をしたりします。

13:00 IVH・抗がん剤調整、内服薬・注射薬準備

病棟でIVH(高カロリー輸液)や抗がん剤を行う場合、薬剤課にて調製します。
また、入院中の患者さんが使用する内服薬や注射薬を準備します。

14:00 薬剤課カンファレンス

他の病棟担当薬剤師が薬剤課へ集まり、1週間で起きた事例の検討や新薬の情報共有等を行います。

14:30 患者さんの元へ

午前中の病棟ラウンドではなかなかじっくりお話ができないことも多いので、それとは別に患者さんのベットサイドへ行き、直接患者さんからお話を伺ったり、状態を観察して、薬がちゃんと効いているか、副作用が出ていないかを確認します。

16:00 患者さんに合わせた薬の量を計算

薬によっては、少しの量のズレで副作用が起きてしまう薬があります。
そのような薬には薬剤師が患者さんに合わせた薬の量を計算して、医師に提案します。

17:00 委員会

病院の中には委員会が多数設置されています。例えば、感染症対策の委員会や輸血委員会ように治療に直接関わる委員会から、接遇委員会や診療報酬委員会のように、治療には直接関わらないけど大切な委員会もあります。

私は数ある委員会の中で、クリニカルパス委員会に所属しており、新規クリニカルパスの確認や、従来のクリニカルパスを修正しています。

クリニカルパスというのは、入院中に行われる検査や処置、治療などを、入院時から退院まで時間順にまとめた表の事です。工場でいうところの、工程表の医療版のようなものです。

クリニカルパスは一度作成すると、しばらく変更できないので、最初の確認が一番重要になります。そのため、細かいところまで間違いがないか、すみずみまで確認します。

18:00 指導記録を記入

本日、患者さんに伺ったことや、確認した検査値、バイタル等をPCに記録していきます。これが終われば業務終了です!

19:00 帰宅

自分の仕事や学会発表等の準備をしていると、病院を出るのが22時や23時になってしまうことも少なくないのですが、忙しい中にも楽しい事も多く、毎日とても充実しています。
 
 
いかがでしたでしょうか?みなさんが入院した時には、薬の説明をする時以外、あまりお会いする事はないのですが、実は見えないところ薬を用意したり、量を計算したりしているのです。

専門的な業務に関しては、なかなかイメージがつきにくいものもあるかと思いますが、病院薬剤師の仕事内容ってこんなかんじなんだ、と少しでも感じて頂ければと思います。