痛み止めの効果があるロキソニンSやイブ 効果や選び方は?

薬局や薬店で処方箋なしで購入出来る一般用医薬品の痛み止め。
その代表的なものとして、ロキソニンSやイブがあります。

でも、ロキソニンSは3種類、イブは5種類もあるんですね。
どれを選べばいいかわからない!って方のために、簡単ではありますがまとめてみました。

ロキソニンS、イブの主成分は?

一般用医薬品のロキソニンSシリーズの主成分は「ロキソプロフェンナトリウム」という成分です。医療用も同じくロキソニンという名前の薬剤が存在します。

また、イブシリーズの主成分は「イブプロフェン」という成分です。医療用ではブルフェンという名前の薬剤が存在します。
ロキソプロフェンもイブプロフェンも非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)のうち、プロピオン酸系に分類されます。

※医療従事者は非ステロイド系消炎鎮痛剤のことを、英語名のNon-Steroidal Anti-Inflammatory Drug(s)を略してNSAIDs(エヌセイズ)と呼んでいます。
鎮痛作用・消炎作用・解熱作用を持つNSAIDsですが、胃粘膜を減らしてしまうため、胃に負担をかけてしまうことがあります。
ですが、ロキソプロフェンやイブプロフェンは他のNSAIDsと比較して、胃粘膜に与える影響は少ないとされています。

ロキソニンシリーズの効果や作用の違い

OTC医薬品として発売されているロキソニンSシリーズは3製品存在します。
 ・ロキソニンS
 ・ロキソニンSプラス
 ・ロキソニンSプレミアム
すべて第1類医薬品に分類されているので、薬剤師が常駐している薬店や薬局でないと購入できません。

それぞれの違いについてまとめます。

ロキソニンS

これは医療用のロキソニン錠60mgとほとんど同じものと思って大丈夫です。
錠剤1錠に成分として含まれているのは、
 ・ロキソプロフェンナトリウム水和物:68.1mg(無水物として60mg)
のみです。
「眠くなる成分を含みません」というCMがあったかと思いますが、それは眠気の原因になる「アリルイソプロピルアセチル尿素」が入っていないためです。

ロキソニンSプラス

胃に優しい成分として酸化マグネシウムが加えられたものです。
錠剤1錠に含まれる成分は以下のとおりです。
 ・ロキソプロフェンナトリウム水和物:68.1mg(無水物として60mg)
 ・酸化マグネシウム:33.3mg
制酸剤としての効果を持つ酸化マグネシウムを加えることで、ロキソプロフェンが持つ胃粘膜への影響を抑えることを期待した製品です。
ただし、酸化マグネシウムの量は、医療用の酸化マグネシウム製剤と比較して、かなり少なめです。(1/10程度)

ロキソニンSプレミアム

この製品のみ1回2錠の服用とされており、錠剤2錠に含まれる成分は以下のとおりです。
 ・ロキソプロフェンナトリウム水和物:68.1mg(無水物として60mg)
 ・アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg
 ・無水カフェイン:50mg
 ・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:100mg

アリルイソプロピルアセチル尿素は催眠鎮静剤に分類される成分ですが、鎮静作用とそれに付随する鎮痛補助作用を目的として配合されています。
ちなみに、これこそが「眠くなる成分」に該当するので、ロキソニンSプレミアムは「眠くなる成分を含む」ということになります。
無水カフェインも鎮痛補助作用を目的として配合されています。
制酸剤として、ロキソニンSプラスでは酸化マグネシウムが配合されていますが、プレミアムではメタケイ酸アルミン酸マグネシウムが配合されています。

イブシリーズの効果や作用の違い

現在イブシリーズとして販売されているOTC医薬品は5製品存在します。
 ・イブ錠
 ・イブA錠
 ・イブA錠EX
 ・イブクイック頭痛薬
 ・イブクイック頭痛薬DX
イブプロフェンが入っているのは同じですが、それぞれ他に配合される薬剤が異なります。
ちなみに、すべて指定第2類医薬品(第②類医薬品)に分類されているため、薬剤師が常駐していなくても、登録販売者が常駐している薬店であれば購入可能です。

イブ錠

イブプロフェンのみを含む製品です。
錠剤2錠に含まれる成分は以下のとおりです。
 ・イブプロフェン:150mg
医療用のイブプロフェン製剤であるブルフェンが1錠あたり100mgと200mgなので、イブ錠2錠に含まれるイブプロフェンの量はその中間ということになりますね。

イブA錠

錠剤2錠に含まれる成分は以下のとおりです。
 ・イブプロフェン:150mg
 ・アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg
 ・無水カフェイン:80mg
イブプロフェンに鎮痛補助作用・鎮静作用を持つアリルイソプロピルアセチル尿素、鎮痛補助作用を持つ無水カフェインが配合された製品です。

イブA錠EX

イブプロフェンの量を増やした製品です。
錠剤2錠に含まれる成分は以下のとおりです。
 ・イブプロフェン:200mg
 ・アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg
 ・無水カフェイン:80mg
イブプロフェンの量が増えた結果、服用間隔は6時間以上あけるように記載されています。(イブ錠・イブA錠・イブクイック頭痛薬は4時間以上)

イブクイック頭痛薬

胃の中で制酸剤として働く酸化マグネシウムを加えることで、イブプロフェンの吸収を早め、胃酸から胃粘膜を守ることを期待した製品です。
錠剤2錠に含まれる成分は以下のとおりです。
 ・イブプロフェン:150mg
 ・酸化マグネシウム:100mg
 ・アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg
 ・無水カフェイン:80mg
酸化マグネシウムを加えることで、イブプロフェンの吸収を早めることに成功しているようです。
ロキソプロフェンと比較して、イブプロフェンが最も効果を発揮するまでに要する時間は長いと言われているので、その欠点を補うことができそうです。

イブクイック頭痛薬DX

イブクイック頭痛薬のイブプロフェンの量を増やした製品です。
錠剤2錠に含まれる成分は以下のとおりです。
 ・イブプロフェン:200mg
 ・酸化マグネシウム:100mg
 ・アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg
 ・無水カフェイン:80mg
イブシリーズのすべての成分を含んだ製品といった感じですね。
これについても、イブプロフェンの量が増えた結果、服用間隔は6時間以上あけるように記載されています。(イブ錠・イブA錠・イブクイック頭痛薬は4時間以上)

ロキソニンSシリーズ・イブシリーズの選び方

それぞれの中身がわかったところで、選び方についてまとめていきます。

痛みに早く効いて欲しい!

吸収が早いのはロキソプロフェンナトリウム。
酸化マグネシウムを配合することでイブプロフェンの吸収も早くなります。
 ・ロキソニンS
 ・ロキソニンSプラス
 ・ロキソニンSプレミアム
 ・イブクイック頭痛薬
 ・イブクイック頭痛薬DX

眠くなるのは嫌!

アリルイソプロピルアセチル尿素は眠くなる成分ですので、それを含まないものということになりますね。
 ・ロキソニンS
 ・ロキソニンSプラス
 ・イブ錠

とにかくぐっすり休みたい

アリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインを加えることで鎮痛補助作用が発揮されるものです。
 ・ロキソニンSプレミアム
 ・イブA錠
 ・イブクイック頭痛薬
 ・イブクイック頭痛薬DX
これらの製品は、頭痛でいうと緊張型頭痛に効果的な気がしますね。
アリルイソプロピルアセチル尿素を含むため、眠くなる恐れがありますから、危険を伴う作業を行ったり、車の運転をされる方は服用を避けてください。

ロキソニンSやイブの効果・選び方まとめ

いかがでしょうか?

同じロキソニンS、イブでも製品によって様々な特徴がありますね。
薬である以上、単純に効果アップ・・・というだけでなく、副作用等の注意点も加わります。
目的とする症状、生活スタイル等を含めて適切な製品を選びたいところですね。
購入時には薬剤師や登録販売者(2016年5月現在、ロキソニンシリーズは薬剤師のみ)の方に相談することで、適切な商品を選ぶことが可能になると思います。
ぜひ、相談してみてください。