1.フレンチパラドックスとは

油の多い食事を多く摂ると、油の摂取量と死亡率は相関関係があるのはなんとなくイメージはつきやすいかと思います。
例)心筋梗塞(心臓の血管が詰まり心筋が死んでしまう病気)、狭心症(心臓の血管の血液の流れが悪くなり滞ってしまう等から起こる心臓の病気)の冠動脈疾患等

しかしながら、油の多い食事をしていてもフランス人は油の摂取量と死亡率は相関関係が低いという統計データが1990年代に発表されています。
これをフレンチパラドックスといいます。

2.フランス人の食とお酒の関係

フランス人は脂っこいものとワインを同時に摂取することからアテローム性の冠動脈病変(過剰なコレステロールの多い食事を摂ることによりできる粥状動脈硬化)が少ないのではという説が考えられ、赤ワインがどの程度効果があるのか研究されました。

フランス人はワインを摂取する量がほかの国よりも多く、アルコールの血小板凝集能抑制作用によるものであるというデータが発表されました。
しかしながら、ワイン以外のお酒にもアルコールが入っているため、必ずしもワインが効果あるとは言えません。

そこで次にポリフェノールによる抗炎症作用や抗酸化作用が冠動脈病変を減らしていると発表されました。

その中でサプリメントでもありますがレスベラトロールやアントシアニジンある程度効果があることは発表されています。その後の研究では住んでいる環境因子や食事によるものも大きく関与しているものと考えられています。

3.研究データとマスコミ

これらの研究データをマスコミなどは部分的にしか宣伝しないことが多いです。
例えばどのように宣伝するのでしょうか?考えてみましょう。

1 コレステロールは心臓に悪影響を与える。
2 アルコールは心臓病を予防する
3 ワインは健康に良い
4 ポリフェノールは健康にとても良いから積極的に摂りましょう!
5 レスベラトロールは心臓に良い

など断片的な宣伝は推測こそできますが、一般的には一行一行の文言に振り回されてしまうのが現状です。

フレンチパラドックスはワインだけではなく、またポリフェノールだけでもなく、食事や環境素因などのライフスタイルが大きく影響を受けているのではと今では考えられています。

人の健康というものは様々な要素が関係し影響し合うものです。断片的なデータにより振り回されてはいけないということです。
特に現在では規制緩和により特定機能食品、トクホなど健康をうたう商品も少なくありません。情報の全体像を知り利用することで本当の効果が期待できるものでしょう。
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