朝はご飯派よりパン派が多い

皆さん朝はパン派でしょうか。それともご飯派でしょうか。
様々な機関が行っている調査結果を見てみると、現代の日本では朝にパンを食べる人がご飯を食べる人を上回っています。
そして朝にパンを食べる人の割合は、男性より女性の方が多く、また年齢層が上がるにつれて増えていく傾向にあります。

朝食のパンといえば、トーストですよね。
トーストに塗るのはバターか、マーガリンか。ここも好みが分かれるところです。

バターは風味がよく、芳醇な香りが食欲をそそります。一方マーガリンは、「柔らかいので塗りやすい」「植物性油脂なので体に良さそう」「コレステロールやカロリーの低いものが出ている」等の理由から選ばれる事が多いようです。

結局、バターとマーガリン、どっちが健康にいいの?

ところが近年では、バターはコレステロールを多く含むので体に良くない!マーガリンはトランス脂肪酸を多く含むので危険だ!という記事や情報が頻出しており、結局どちらを選ぶのが体に良いの?そもそもバターとマーガリンの違いって?と疑問を抱いている方が多いように思います。
今回はバターとマーガリンの特徴、そして結局どちらを選べば良いの?という点について簡単に解説していきます。

バターは乳脂肪、マーガリンは植物性油脂から作られる

バター

バターは生乳中に含まれる乳脂肪分から作られています。
販売用に作られるバターは遠心分離機にかけられてクリームと脱脂乳に分けられ、そのクリームを練り上げて作られますが、実は家庭でも簡単に作る事ができるのです。
よく冷やした生クリームに塩を添加し、ペットボトル等に入れてひたすら振る(遠心分離機の代わりですね!)と、水分が分離して残った部分がバターになります。添加物要らずですし、とてもシンプルですよね。

そして、バターの魅力はなんといってもその風味。お菓子や料理に良い香りをつけるには、やはりオリーブオイルやマーガリンなどの植物性油脂より
バターです。

ですが、バターの一番の弱点は、血中LDLコレステロール値を上げやすいところにあります。摂りすぎは高脂質血症や動脈硬化に繋がりますので、特にLDLコレステロールが高いと言われている方はできるだけ避ける必要があります。

マーガリン

一方マーガリンは精製されたコーン油や大豆油などの植物性油脂に発酵乳やビタミン等を加えて作られていますが、これらの油は常温では液体なので、固める為に水素を添加しています。この水素を添加する過程で発生すると言われているのが、トランス脂肪酸なのです。

諸外国の研究結果によると、トランス脂肪酸の過剰摂取により心筋梗塞などの冠動脈疾患が増加する可能性が高い事が指摘されており、肥満やアレルギー性疾患についても関連が認められていますが、糖尿病、がん、胆石、脳卒中、認知症などについての関連は分かっていません(※)。

厚生労働省によると、こうした研究結果はトランス脂肪酸の摂取量が平均的な日本人よりも相当程度多いケースの結果であり、平均的な日本人の摂取量においては、これらの疾患リスクとの関連は明らかではないとの事です。
米国などでは規制されるほど危険なものなのに、日本では表示義務さえなく野放し状態だ!という意見も見受けられますが、トランス脂肪酸はそもそも肉や乳製品等にもごく微量ではありますが自然に含まれているものですし、日本人の一般的な摂取量を考えるとそれほど神経質になる必要はないように思います。
そもそもトランス脂肪酸が健康に影響を与えるほどの油脂を日常的に摂取する食生活の方が、よっぽど問題であり気にすべき事なのではないでしょうか。

結論:バターとマーガリンは用途や健康状態によって選択し、摂りすぎに注意すること

結局バターとマーガリン、どちらが体に良くてどちらが健康に良くないということは一概には言えません。ただひとつ言えるのは、どちらにしても摂りすぎは肥満や高脂質血症などに繋がる可能性が高いので、過剰摂取に気をつけましょうという事です。

ダイエット中の方、LDLコレステロールが高い方は、バターの代わりにカロリーやコレステロールの低いマーガリンを利用するのもひとつの手でしょう。そうでない方は、使用量に気を付けて、用途や好みによって選択していけば良いのではないかと思います。

そもそもの話になってしまいますが、朝食をご飯に替えてみると脂質の摂取量を減らす事ができ、腹持ちが良いので昼食のドカ食いや間食を防ぐ事にも繋がりますよ。

朝食はパン派の方も、一度ご飯を試してみる事をお勧めします。