市販の整腸剤「ビオフェルミン」の効果とは?

ビオフェルミンの効果

医療用のビオフェルミン錠剤の成分は「ビフィズス菌」になります。

ビフィズス菌は乳酸菌と呼ばれる菌で、善玉菌の中でも代表的な菌になります。腸内で増殖し、乳酸と酢酸をつくることで、悪玉菌の侵入や増殖を防ぎ、おなかつ不調を防止することができます。また、乳酸や酢酸には、腸の運動を正常にし、下痢や便秘などを改善する整腸作用があります。

食生活や生活習慣などで、腸内細菌のバランスが乱れている際に善玉菌である乳酸菌を補うことで、お腹の調子を整えます。また、抗生物質を服用する際に、下痢を防ぐ目的で、抗生物質によって死んでしまう善玉菌を補うためにビオフェルミンを服用することもあります。抗生物質と服用する際は、抗生物質に対して抵抗力がある、ビオフェルミンR錠が通常は処方されます。

もともとヒトの腸内に住んでいる乳酸菌のお薬なので、安全性は高く、小さなお子さんからご高齢の方まで安心して服用することができます。又、妊娠中や授乳中でも服用することが可能です。

整腸剤に用いられるビフィズス菌以外の菌

ビフィズス菌はヨーグルトなどでもよく知られていますが、整腸剤に用いられる菌には、ビフィズス菌以外にもあります。共通して、腸内細菌の環境を整えるために用いられます。お薬によっては複数の菌が含まれているものもあります。

医療用のお薬と成分代表例

ビオフェルミン錠剤・・・ビフィズス菌
ビオフェルミン散・・・ラクトミン、糖化菌
ビオスリー散・・・ラクトミン、酪酸菌、糖化菌
ビオフェルミンR散・錠・・・フェカリス菌
ミヤBM細粒・錠・・・酪酸菌
など

ビオフェルミンシリーズ、効果の違い6種類

ビオフェルミン製薬株式会社より販売され、薬局・ドラッグストなどで購入できるビオフェルミンシリーズとして主に6種類のお薬があります。

1.新ビオフェルミンS錠・細粒 [指定医薬部外品]

こんな方にオススメ

もともと健康なヒトの腸内にすむ乳酸菌をお薬にしたものなので、生後3ヶ月のお子さんからご高齢の方まで幅広く服用することができます。日頃から腸内環境を整えたい方や、食事や生活習慣が乱れており、いつもお腹の調子が悪い方などにおすすめです。
※5歳未満では服用できません。

成分

3種類の乳酸菌が含まれています。
・コンク・ビフィズス菌末(乳酸菌)
・コンク・フェーカリス菌末(乳酸菌)
・コンク・アシドフィルス菌末(乳酸菌)

効果

腸に生きて届き、3種の菌がそれぞれの役割を発揮し、小腸から大腸まで腸全体に広く効きます。乳酸菌のみの成分で構成されています。

2.ビオフェルミン下痢止め [第2類医薬品]

こんな方にオススメ

ビフィズス菌に加え、下痢症状を和らげる生薬の成分が複数配合されており、下痢でおなかが痛む方におすすめです。
※11歳未満では服用することはできません。

成分

タンニン酸ベルベリン、ゲンノショウコ乾燥エキス(生薬)、ロートエキス(生薬)、シャクヤクエキス(生薬)、ビフィズス菌(乳酸菌)

効果

特に、シャクヤクとロートエキスによって、腹痛を和らげる効果が期待できます。腸の調子を整えるだけでなく、複数の生薬の成分の効果により、腹痛を伴う下痢をはじめ、食あたりや軟便、お腹がくだっているときなど様々なタイプの下痢に効果が期待できます。

3.ビオフェルミン止瀉薬 [第2類医薬品]

こんな方にオススメ

服用できる年齢の幅も広く、日常よく起こる、飲みすぎ、食べ過ぎ、消化不良などによる下痢症状でお悩みの方におすすめです。
※5歳未満では服用することはできません。

成分

タンニン酸アルブミン、ゲンノショウコエキス(生薬)、ロートエキス(生薬)、フェーカリス菌末(乳酸菌)

効果

腸の調子を整える作用だけでなく、複数の生薬の成分の効果により、日常よく起こる下痢に対して、おだやかに効果を示します。

4.ビオフェルミン便秘薬 [第2類医薬品]

こんな方にオススメ

11歳以上のお子さんも服用できる便秘薬で、症状をみながら服用量を調節することができます。便秘症状ではじめてお薬を飲まれる方などにおすすめです。
※11歳未満では服用することはできません。

成分

ビコスルファートナトリウム水和物、ビフィズス菌(乳酸菌)、ラクトミン(乳酸菌)

効果

腸の調子を整える作用に加え、医療用の便秘薬の成分にも使用されているビコスルファートを含んでおり、大腸を刺激し、腸の運動を高めることで排便を促すことができます。

5.ビオフェルミン健胃消化薬錠 [第3類医薬品]

こんな方にオススメ

食欲がない、胃がもたれている、食べ過ぎ・飲み過ぎでお腹の調子が悪いなど、胃腸の働きが弱っている方におすすめです。

成分

リパーゼAP6(消化酵素)、ニュラーゼ(消化酵素)、ビオヂアスターゼ2000(消化酵素)、ガジュツエキス(生薬)、ゲンチアナ乾燥エキス(生薬)、ケイヒ末(生薬)、ショウキョウ末(生薬)、アカメガシワエキス(生薬)、ラクトミン(乳酸菌)

効果

腸の調子を整える作用に加え、消化酵素が含まれており、消化をたすける作用があります。また、唾液や胃液などの分泌を促し、胃のはたらきを高める生薬の成分を含んでいます。

6.ビオフェルミンVC [第3類医薬品]

こんな方にオススメ

普段から便秘気味で、特に、お腹が張ることが多い方におすすめです。

成分

ビフィズス菌(乳酸菌)、ラクトミン(乳酸菌)、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6

効果

善玉菌である乳酸菌により、お腹の張りの腸内ガスの原因となっている悪玉菌の増殖を抑える働きがあります。また、複数のビタミンを配合しており、乳酸菌のはたらきをサポートするとされています。新ビオフェルミンS錠・細粒の「お腹の張り」に対しての効果を、より高めたお薬になります。

おわりに

今回は、市販のビオフェルミンのそれぞれのお薬の特徴や効果の違いを説明しました。参考になりましたでしょうか?

飲みすぎ、食べ過ぎでお腹の調子が悪くてお悩みの方は、市販薬のビオフェルミンを服用されることをおすすめします。今回説明しましたようにいくつか種類がありますので、ご自分の症状に合ったお薬をお選び下さい。

症状がひどい場合には、市販薬だけでは効果が不十分であるため、医療機関をはやめに受診するようにしましょう。