タミフルの効果

タミフルのお薬の成分は「オセルタミビル」になります。「ノイラミニダーゼ阻害薬」と呼ばれる種類のお薬になります。

インフルエンザウイルスが増殖するために必要な「ノイラミニダーゼ」という酵素の働きを阻害し、ウイルスが感染した細胞から外に出るのを妨げ、感染が拡がるのを抑えます。

インフルエンザウイルスには、おもにA型、B型、C型があり、タミフルは、A型、B型に効果があり、C型には効果がありません。C型インフルエンザは小さな子どもがかかることがありますが、軽度の症状でおさまることがほとんどです。また、一般の検査キットにはC型は含まれていません。そのため、臨床ではA型とB型だけが問題になると言っても差し支えないでしょう。

また、タミフルはインフルエンザの治療だけでなく、予防に用いることもできます。ただ、これはインフルエンザの患者さんと接触した感染リスクの高い人(高齢者など)に対して用いられるもので、「今年はインフルエンザが流行ってるからとりあえずタミフルを飲んでおこう」などという使い方は推奨されません。もし予防投与を行う場合、インフルエンザの初発患者が発症した時点から12~24時間以内に予防投与を開始すべきです。

健康な人がインフルエンザにならないようにするためには、うがい、手洗いなどの標準予防策が最も重要です。それでも濃厚に接触してしまえば発症する可能性がありますから、インフルエンザワクチンを毎年接種しておくのが望ましいと考えられます。

タミフルの服用方法

タミフルはインフルエンザを発症してから48時間以内に内服することで、熱やインフルエンザによる症状の期間を半日~1日程度軽減する効果があります1) ,2) 。タミフルは飲み薬で、カプセルタイプとドライシロップタイプがあります。他のインフルエンザウイルスの治療薬である「イナビル」や「リレンザ」のような吸入操作は必要ありません。

飲み方

成人、体重37.5kg以上の小児・・・1回1カプセル(75mg)を1日2回、5日間服用します。
効果を十分に出すために、症状が良くなっても自己判断で服用を止めずに5日間しっかりと飲むようにしましょう。

予防の場合

成人・・・1回1カプセル(75mg)を1日1回、7-10日間服用します。
体重37.5kg以上の小児・・・1回1カプセル(75mg)を1日1回、10日間服用します。

未成年者の服用

10歳以上の未成年の方においては、因果関係は不明であるものの、本剤の服用後に異常行動を発言した例が報告されているため、合併症、既往歴からハイリスク患者と判断される場合を除いては、原則として、使用を差し控えることとなっています。

タミフルの副作用

主な副作用としては、腹痛、下痢、吐き気、発疹などがあります。

これらの副作用が全てではないため、気になる症状が出た場合は、医師又は薬剤師に必ず相談するようにしましょう。

タミフル服用、インフルエンザ罹患時の異常行動について

タミフルの服用と異常行動については、因果関係が不明であるものの過去に事例が報告されています。平成19年3月に、安全対策としてタミフルの添付文書が改訂されています。その中には、少なくとも服用後2日間は保護者の方は、小児・未成年者が1人にならないように様子をみるようにとの記載があります。
また、インフルエンザに感染した場合、タミフルの処方の有無に関係なく、脳炎・脳症をおこすことがあり、異常行動を起こす可能性もあります。

おわりに

インフルエンザ治療薬であるタミフルの効果と副作用について、ご理解いただけましたでしょうか?タミフルは、インフルエンザの症状が発現後、48時間 以内に服用することで効果が期待できるお薬です。

インフルエンザの症状が出たら、早めに医療機関を受診しましょう。お薬がでたら、できるだけ早く初回分を服用することが大切です。

参考文献

1) Wang K, et al. Neuraminidase inhibitors for preventing and treating influenza in children (published trials only). Cochrane Database Syst Rev. 2012 Apr 18;(4):CD002744.
2) Jefferson T, et al. Neuraminidase inhibitors for preventing and treating influenza in healthy adults and children. Cochrane Database Syst Rev. 2014 Apr 10;(4):CD008965.