1. 当コラムに掲載されている情報については、原則として薬剤師、医師その他の医療及び健康管理関連の資格を持った方(以下「薬剤師等」といいます)による助言、評価等を掲載しております。当社自身でも掲載内容に不適切な表記がないか、細心の注意を払って確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。あくまで、読者皆様ご自身のご判断にてお読み頂き、ご参考にして頂ければと存じます。
2. 当コラムにおける一般医薬品に関する情報は、読者、消費者の方々に適切な商品選択をして頂くことを目的に、薬剤師等に対して当社より課題、テーマを提示の上、執筆を依頼しております。主眼は、商品より成分であり、特定の商品に関する執筆を依頼しているわけではなく、また特定の医薬品製造事業者等(以下「メーカー等」といいます)からの販売又は紹介に関する対価が発生するものではありません。
3. 当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。当社は、掲載されている情報を予告なしに変更、更新する場合があります。
4. 当コラムに記載された商品又はサービスの名称は、当該商品又はサービスの提供者又は権利者等の商標又は登録商標です。
5. 前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は、一切の責任を負うものではありません。
全部見る
処方箋(処方せん)とは
処方箋は、病院前の薬局だけではなく、保険薬局であれば、全国どこの薬局でも受付してもらうことが可能です。そのため、家や仕事場の近くなど、自分が通いやすい薬局を選ぶことができます。
処方箋は、病院前の調剤薬局だけではなく、全国どこの調剤薬局でも受付してもらうことが可能です。そのため、家や仕事場の近くなど、自分が通いやすい調剤薬局を選ぶことができます。
薬局では、処方箋を受け取ると、薬剤師が処方箋の内容が適正であるか確認し、必要があれば医師に問い合わせをします。その後、調剤を行い、お薬をお渡しします。
実は、その処方箋には期限があり、期限を過ぎてしまうと“無効”になってしまいます。
処方箋期限について
通常、処方箋の使用期間欄が無記載の場合、期限は“4日以内”になります。処方箋が発行された日を含めて4日間になりますのでご注意ください。
例えば、8月12日に処方箋が発行された場合は、8月15日までになります。16 日までではないので注意しましょう。
また、年末年始、土日・祝日など連休がある場合でも、それは考慮されませんので、連休に入る前に処方箋をもらった場合は要注意です。
通常は、特に処方箋に期限の記載がある場合を除き、発行された日を含めて4日以内になります。
なぜ、処方箋に期限があるか?
医師は処方箋を発行する際、患者さんを診察した”そのときの症状”に合わせてお薬を処方します。しかし、日にちが経ってしまうと症状が変わってしまい、お薬を飲んでも症状に合わない可能性があります。その時の症状にあわせたお薬を処方し、患者さんにとって最善の治療を実施できるようにするため、処方箋の期限はとても大切なのです。
そのため、基本的には処方箋は発行された直後に薬局に行きお薬をもらい、その日からお薬の服用を開始します。早くお薬を飲み始めたほうが、症状がひどくならずに治りも早くなります。
処方箋の期限が切れたときの対処法
処方箋の期限が切れてしまった場合には、再度、病院を受診し、処方箋を再発行してもらう必要があります。医師の診察を受けた日から日数が経ってしまっていると、再度診察を受けて、現状の症状に合わせた処方箋を発行してもらわなければいけない可能性もあります。
一般的には、その際に関わる診察料含め、病院での費用は保険適用とならず、自費での支払いとなります。
一方、再度発行された処方箋があれば、薬局でのお薬代は、通常、保険適用となります。
また、期限が切れたからといって処方箋の内容を自分で付け加える、書き換えるなどの行為は違法ですので、絶対にやらないようにしましょう。
処方箋の期限を切らさないために
特別な事情がある場合、事前に診察時に医師に相談することで、医師の判断であらかじめ処方箋の期限を延長してもらうことができる場合があります。
すぐに薬局に行けないなどの事情がある場合には、まずは医師に相談してみるようにしましょう。
ただ、基本的には、処方箋が発行された直後に薬局に行くことが推奨されます。
薬局にとりにいく時間がない場合は?
診察した直後、時間がなく薬局にいけない場合は、
・FAXで事前に処方箋を送る
・処方箋ネット受付サービスを利用する
などのサービスを活用し、事前に処方箋の内容を調剤薬局に掲示することで、空いた時間に薬局に行き、待ち時間なく、受け取ることができます。
FAXは病院によっては備え付けてあり、送信するサービスを行っている場合もあります。処方箋ネット受付サービスは、スマホで処方箋の写真をとり、事前に調剤薬局に送ることができます。
処方箋ネット受付サービスとは…?
処方箋ネット受付サービスとは、事前に処方箋画像を調剤薬局に送ることによって、薬局に行くことなく受付を済ますことが出来るサービスです。待ち時間を有効活用できるので、二次感染を気にされている、小さいお子様をお連れのときなど、さまざまなシーンでご活用いただけます。
「FAXやネット予約などで処方箋を先に調剤薬局に掲示した場合、お薬はいつ取りに行っても良いのか?」という疑問もあるかと思います。
処方箋受付は原則、原本でなければいけませんので、FAXやネット予約を終えても、原本は、処方箋の発行日から4日以内に調剤薬局に持参するようにしましょう。
おわりに
いつも通っている薬局があり、その薬局が連日休みで行くことができない場合は、その時だけは他の薬局に行ってお薬をもらうようにしましょう。
期限がきれた処方箋は、無効となってしまい、紛失と同じ扱いになってしまいます。処方箋の再発行は、基本的に全額自己負担となりますので、処方箋の期限はしっかりと守るようにしましょう。
-
-
つぶやく
-
くすりの窓口は、この記事の情報及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
この記事を書いたアドバイザ
薬剤師として働く傍らで、健康・お薬のこと、薬局・薬剤師のことを知ってもらうための活動をしております。 毎年、みんなで選ぶ薬局アワードというイベントを開催しております。詳しくはホームページ欄のリンク先をご覧く...