膀胱には、腎臓で集められた水分と体内の老廃物を尿としてためる働きがあります。

尿が一定の量たまると尿意を生じ、膀胱の筋肉が収縮することにより排尿します。この排尿システムの中で膀胱が敏感になり、膀胱の筋肉が自分の意思に関係なく収縮してしまうことで症状が見られるようになります。

加齢と共に増加し、男女共に起こる病気です。

症状

・急にがまんできないような尿意が起こる(尿意切迫感)
・トイレに行く回数が増える(頻尿)
・急にトイレに行きたくなり、がまんできずに尿が漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁)

原因

膀胱の筋肉が過剰に活動することが原因で、主に神経因性と非神経因性があります。
・神経因性:膀胱の筋肉の収縮をコントロールしている神経がうまく働かない
・非神経因性:前立腺肥大や加齢、膀胱や尿道を支える骨盤底筋という筋肉が衰え、尿がためられない

主な治療薬

抗コリン薬

ベシケア、ウリトス、ステーブラ、バップフォー等

膀胱の異常な収縮を抑えます。副作用で口渇や便秘が見られやすく、緑内障や前立腺肥大症の方には使用できない場合があります。

β3受容体刺激薬

ベタニス

膀胱弛緩作用を強くすることで尿をためやすくします。

予防・改善方法

膀胱訓練

トイレに行く間隔を延ばして、尿をためやすくする方法

尿意を感じたら5分間がまんすることを1ヶ月続けます。できるようになったら5分ずつ時間を延ばしていき、容量を増やします。

骨盤底筋体操

尿道を締めている骨盤底筋の収縮力を高める訓練

座位や仰向けの状態で肛門、膣、尿道に意識を集中して5~8秒キュッと締めた後、緩めます。これを繰り返し、1日30~50分を3~4回に分けて行います。

注意点

これらの症状の他に、尿が出にくい、排尿痛、血尿がある場合は、他の病気が隠れている場合がありますので、医師に相談してください。