高血圧の治療の目的って?

そもそも、高血圧を治療する目的って何でしょうか?

血圧を下げ、基準値に戻すことも1つの指標ですが、本来の目的は、「将来おこりうる合併症や他の病気になるリスクを下げること」になります。

高血圧が続くと、血管や心臓に負担がかかり、合併症や他の病気を発症につながります。合併症の例としては、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、狭心症、心筋梗塞、心不全、慢性腎臓病、腎不全などが挙げられます。

血圧が下がっている要因

もともと高血圧の方が、血圧が下がっている場合、様々な要因が挙げられます。

生活習慣(食事や運動)が改善され、減量したなどの要因によって、血圧が下がることもあれば、高血圧に対する薬の効果によって血圧が下がっている可能性もあります。

その他、季節による気候の変動(一般的に冬は高め、夏は低めになる)、血圧を測ったタイミング(連続で複数回測定すると低めに出る)、血圧を測った場所(自宅、病院)などの環境の要因によって血圧が下がっている場合があります。

[結論] 高血圧の薬を突然やめてよい?

降圧薬には血圧の上昇を抑える薬効はあっても、高血圧の原因を根本から解消するものではありません。今の高くない血圧が維持されているのは、降圧薬によって血圧上昇が抑えられているだけかもしれません。そんなときに薬をやめたりすると、血圧が再び高くなってしまうでしょう。血圧に対する作用だけでなく、心臓や腎臓などへの効果も見越して処方されていることもありますので、自己判断で高血圧の薬を突然やめることのないようにしましょう。

脳卒中や心筋梗塞を予防するためには、毎日内服を継続する必要があります。「今日は血圧が低めだから飲まないでおこう」「今日は高めだから飲もう」といった自己判断も危険です。

どうすれば薬をやめられる?

まずは、生活習慣の改善やストレスの解消によって、お薬に頼らなくても、血圧が下がった状態を維持できることが大切です。

少し血圧が下がった状態が続いたら、「最近、血圧が安定しているのですがお薬をやめても(減らしても)いいですか?」と医師にきちんと確認しましょう。その上で、減量や中止などの指示に従いましょう。