『こむら返り』が起こる5大原因

1.栄養素不足

夏は暑さから夏バテしやすく、食欲が落ちやすいです。栄養バランスが乱れ、カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムといったミネラルや、ビタミンB1やタウリンといった栄養素が不足すると、筋肉や神経が興奮しやすく、また疲労しやすくなります。その結果、ミネラルのバランスが崩れ、筋肉が異常興奮状
態である痙攣が起こりやすくなります。

2.水分不足

水分が不足すると、筋肉や神経の動きを調整するミネラルの働きが崩れ、その影響で筋肉が収縮してこむら返りが起こることがあります。夏場は汗をかくことが多く、脱水症状を予防するためにも、日頃からしっかりと水分補給することが大切です。

3.運動不足

普段ほとんど使っていない筋肉を急に使うと、その刺激が筋肉の神経へ伝わります。刺激を与えられた神経が異常な緊張をすることで起こることがあります。運動する時は、必ず準備運動を行い、筋肉をほぐしておきましょう。

4.血行不良

冷房が効きすぎた部屋の中にいると、身体が冷えて血行が悪くなります。その影響で筋肉の異常な収縮が起こることがあります。長時間立ちっぱなしの状態が続いても血行が悪くなるので、同じようなことが起こることがあります。

5.病気

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアを患っている場合や、動脈硬化症、糖尿病、肝臓病などが影響していることがあります。また薬の副作用で起こることもあるため、このような疑いがある場合は医療機関で相談されることをおすすめします。

●妊娠中の方はご用心●

妊娠後期になるにつれてお腹の赤ちゃんが成長し、重くなります。大きくなったお腹を支えようと普段の歩き方や背中の筋肉の使い方も変わり、その影響で緩んだ骨盤がゆがみやすくなります。骨盤に負担がかかると、間接的につながっている足の筋肉にも影響が出て、足がつりやすくなります。

毎日の食事にちょっとひと工夫!◆ミネラル・水分補給を大切に◆

①ミネラルを補給しましょう

ミネラルの中でも、カルシウムは筋肉を収縮させ、マグネシウムは筋肉を弛緩させる働きがあります。両方をバランス良く一緒に摂ることで、より効率良く吸収され、予防に役立ちます。

②こまめに水分補給をしましょう

水分が不足すると血流が悪くなり、電解質の働きを妨げます。普段より多く汗をかいた場合は、水だけでなくミネラル(塩分や糖分の入ったもの)も一緒にとりましょう。

おすすめ一品料理

① 切干大根は水で戻して水気を絞り、食べやすい長さに切る。
② ほうれん草は3cm長さに切り、えのきは石づきを切り落として半分に切ってほぐしておく。
③ 人参は3cm長さの千切りにする。
④ にごま油を入れて熱し、①を加えて炒める。
⑤ ④に②と③を加えて具材がしんなりしたら、合わせておいたAを加える。
⑥ 体に味がなじんだら皿に盛り、桜えびを飾る。

切干大根や桜えびはカルシウムを多く含んでいます。ほうれん草はカルシウムもマグネシウムも豊富に含む食品のため、加えることでミネラルが多い一品になります。カルシウムやマグネシウムが豊富な食品を摂ることで、こむら返りを予防できます。

① いわしは頭と内臓を除き、手開きにして中骨を除き、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
② なすとピーマンは一口大に切り、玉ねぎ、にんにく、パセリはみじん切りにする。
③ フライパンにオリーブ油の半量を入れて熱し、なすとピーマンをさっと炒め、皿に取り出す。
④ 同じフライパンに、残りのオリーブ油を入れ、玉ねぎとにんにくを中火でよく炒める。
⑤ ④の玉ねぎが透き通ったら、Aを加えてトマトを軽くつぶしながら煮詰める。
⑥ ⑤に①と③を加え、具材に火が通るまで煮て器に盛り、パセリを散らす。

いわしはミネラルや、動脈硬化予防に効果のあるEPAやDHAを多く含んでいます。また、筋肉のもととなる良質なたんぱく質も豊富に含まれています。トマトの風味が魚の臭みを消しているので、振り塩の必要がなく、減塩効果があります。

薬剤師からのミニ情報

~流行性角結膜炎(はやり目)~

夏になって学校や行楽などでプールに入る機会が増えるのに従って、流行する病気の一つに流行性角結膜炎(はやり目)があります。これはウイルスによる感染症で、その感染力が非常に強いことが特徴の一つです。そのため、症状が出た時には、周りの人に移さないよう注意をすることが大切です。

症状:
このウイルスに感染すると、5~12日間の潜伏期間(感染はしているけれど症状は出ない期間)を経て、目やにが出る、涙が流れる、目の充血などの症状が現れます。症状が悪化するとまぶたや角膜に炎症症状などが現れることもあります。

感染経路:
感染者と接触した手で目に触れたり、目をこすったりすることで高い確率で感染します。家族内では、顔を拭くタオルや洗面器を共有することで感染してしまうこともあります。

感染拡大の予防:
この病気は病原ウイルスに対する薬がないため、根本的な治療の方法は自然治癒になります。そのため、感染をしないこと、感染拡大をさせないことが大切です。もしかしたらはやり目かもしれないと思った時は、まずは眼科を受診してください。ウイルスに対する薬はないですが、炎症の抑制、重症化予防のために炎症を抑える目的で目薬が処方されることがあります。症状を放置すると、角膜に濁りが残ることもあります。はやり目と診断された時、もしくははやり目かもしれないと思った時には、以下の点に注意して生活をするようにしましょう。

・目の周りをさわらない
・こまめに手を洗う
・目やタオルで拭かず、ティッシュペーパーなどの使い捨てのものを使用する
・お風呂に入る時には一番最後に入る

※はやり目は、学校保健安全法によって学校への出席を停止することになっています。はやり目と診断された時は、医師からの登校許可がでるまで登校しないようにしましょう。