要注意成分「プソイドエフェドリン」「メチルエフェドリン」

風邪薬には血圧を高める副作用を起こす可能性がある成分が配合されていることがあります。具体的には、「dl-メチルエフェドリン」や「プソイドエフェドリン」です。

dl-メチルエフェドリンは呼吸を楽にして咳の症状を緩和する成分、プソイドエフェドリンは鼻閉(いわゆる鼻づまり)を解消する成分です。これらは、血管を収縮させる作用により、血圧が上昇する作用があります。高血圧の治療をしている方は、これらの成分が含まれない風邪薬を選ぶべきでしょう。

例えば、パブロン50などは血管を収縮する成分が含まれていないだけではなく、眠くなる成分も含んでいないのでおススメです。詳しくは店舗の薬剤師にご相談ください。

漢方=副作用がなく安全?

風邪の引き始めといえば葛根湯、というくらい初期の風邪には使われる葛根湯ですが、漢方=副作用がなく安全、というわけでもありません。葛根湯に配合されているカンゾウという生薬には体液を留めやすくさせ、血圧を上昇させる成分が入っています。

また、高熱で節々が痛むときに使われる麻黄湯という漢方に配合されているマオウという生薬には、プソイドエフェドリンに似た作用を持つ成分が入っています。こちらも血圧が上昇する可能性があります。

実際に飲んでしまったら?

さて、今まで気を付けるべき風邪薬について説明してきましたが、市販の風邪薬を飲んでしまって、この記事を見て慌てている方もいらっしゃるかもしれません。まずは慌てずに、血圧を測定しましょう。深呼吸をして、リラックスして、いつもの測定と同じように。血圧の変動はどれくらいあったでしょうか。大きく上昇していましたか? おそらく、普段よりも少し高い程度かと思います。2回測定して、普段の最高血圧が130未満なのに、今回140を超えていた場合には、かかりつけの医院、薬局に相談してください。

普段とほとんど変わらない場合、大慌てすることはありません。

次回、医院や薬局に行くときに、「市販の△△」という風邪薬を飲んだら、血圧が変化した、と伝えてください。血圧手帳をお持ちなら、そこにメモしておくとよいと思います。 なお、あくまで市販の風邪薬は3日程度の服用にとどめるべきです。それ以上長引くようであれば、風邪の症状について医師にご相談ください。

お薬手帳はドラッグストアにも持っていこう

ドラッグストアの薬剤師も、「血圧の薬」と効いただけでは、いろいろな薬があるため、一般論の説明と対応しかできません。

しかし、お薬手帳を持っていれば、具体的な薬の名前、また医院や薬局の名前もわかるので、問い合わせもできます。市販薬を買いに行く時も、是非お薬手帳は持って行ってください。

そして、市販薬についても、お薬手帳に記入してもらってください。
皆様の健康を守るツールとして、お薬手帳を活用しましょう。