カロナールとアセトアミノフェンの違いを紹介 – EPARKくすりの窓口コラム|ヘルスケア情報 カロナールとアセトアミノフェンの違いを紹介 | EPARKくすりの窓口コラム|ヘルスケア情報

EPARKくすりの窓口

くすりのお役立ちコンテンツ

カロナールとアセトアミノフェンの違いを紹介

参考になった0

2024/10/1
273
頭痛や発熱で医療機関を受診した際に医師からカロナール錠が処方されたり、アセトアミノフェンの粉薬が処方された方がいらっしゃると思います。カロナールとアセトアミノフェンは名前が異なりますが実は有効成分は同じです。今回はカロナールとアセトアミノフェンの違いについて紹介するとともに市販で購入できるアセトアミノフェンが含有されている市販薬、アセトアミノフェンと同様に痛みや熱に効く薬について紹介したいと思います。

くすりの窓口医師・薬剤師が
選んだ市販薬を紹介

  • 経験① 現場でよく聞かれる質問
    経験① 現場でよく聞かれる質問
    現場で聞かれる薬の効果や副作用、飲み合わせの注意点等をご説明します。
  • 経験② 現場で教える医薬品
    経験② 現場で教える医薬品
    悩みに合った薬や普段から自分が案内する薬など、現場で案内するものを教えます。
  • 視点① ユーザー目線で解説
    視点① ユーザー目線で解説
    実際にどう使うのかや、ユーザー目線で
    必要な情報をお伝えします。
  • 医師・薬剤師が悩みにお答えします!

当コラムの掲載記事に関するご注意点

1. 当コラムに掲載されている情報については、原則として薬剤師、医師その他の医療及び健康管理関連の資格を持った方(以下「薬剤師等」といいます)による助言、評価等を掲載しております。当社自身でも掲載内容に不適切な表記がないか、細心の注意を払って確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。あくまで、読者皆様ご自身のご判断にてお読み頂き、ご参考にして頂ければと存じます。

2. 当コラムにおける一般医薬品に関する情報は、読者、消費者の方々に適切な商品選択をして頂くことを目的に、薬剤師等に対して当社より課題、テーマを提示の上、執筆を依頼しております。主眼は、商品より成分であり、特定の商品に関する執筆を依頼しているわけではなく、また特定の医薬品製造事業者等(以下「メーカー等」といいます)からの販売又は紹介に関する対価が発生するものではありません。

3. 当コラムにおける一般医薬品の各種ECサイト等へのアフィリエイトリンクにつきましても、読者、消費者の方々への購入の利便性目的に設置しており、前項同様、特定商品の販売により薬剤師等やメーカー等に報酬が入るものではなく(アフィリエイトリンクがメーカーサイト、商品公式サイト等である場合を含みます)、特定商品の誘引を企図したものではありません。なお、当コラム内に広告枠を設定する場合がありますが、この場合も、当コラムにおける薬剤師等又はメーカー等の依頼よるものではありません。また当該広告枠には広告表記を行います。

4. 当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。当社は、掲載されている情報を予告なしに変更、更新する場合があります。

5. 記事内で紹介している商品の価格や送料、URLは、JANコードをもとに、対象商品を販売するECサイトが提供するAPIを使用し、生成しています。掲載価格の変動、JANコードの誤登録等による情報相違等があることも考えられ、最新価格や商品の詳細等についてはECサイト、各販売店又はメーカー等よりご確認をお願いします。

6. 当社が行う、調剤薬局様における商品取り置きサービスにつきましても、あくまでユーザーの受け取りの簡便化が目的であり、特定商品及び特定薬局への誘引を企図したものではありません。

7. 当コラムに記載された商品又はサービスの名称は、当該商品又はサービスの提供者又は権利者等の商標又は登録商標です。

8. 前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は、一切の責任を負うものではありません。

全部見る

カロナールとは


薬剤師

山本恭平さんのコメント

カロナールは1950年代から使われている、古くからある医療用医薬品であり、現在はあゆみ製薬が製造販売をしています。
カロナールは商品名であり、「熱や痛みが取れて、軽く、楽になる」というモチーフから名称がつけられています。現在、医療用医薬品としては錠剤のみならず、粉薬、シロップ、坐剤などがあり、さまざまな剤形が選択できます。また第一三共ヘルスケアから市販薬としてカロナールA錠が近年販売され市販薬として使用可能です。

アセトアミノフェンは成分名

先ほど説明したようにカロナールは商品名であり、その有効成分は「アセトアミノフェン」です。そのため医師の処方せんで処方されたカロナールもアセトアミノフェンも名称が異なるだけで有効成分は同じアセトアミノフェンであり、効果や副作用、併用できる薬も同じとなります。


カロナール(アセトアミノフェン)はどんな成分?どんな効果がある?


カロナール(アセトアミノフェン)はどんな成分?どんな効果がある?

アセトアミノフェンはいわゆる解熱鎮痛薬として用いられます。アセトアミノフェンが体内でどのように効くか実は正確にはわかっていませんが、脳にある体温の調節に関連する視床下部と呼ばれる部位の体温中枢に作用することで体外へ熱を放散させる作用や、脳に作用することで痛みを抑える作用があると考えられています。これはみなさんが痛み止めとしてイメージするロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンとは異なる機序です。ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンは痛みの原因物質であるプロスタグランジンと呼ばれる物質の合成に関与するシクロオキシゲナーゼという酵素のはたらきをブロックすることで炎症を抑え、痛みや解熱作用を示します。


市販で購入できるアセトアミノフェンが含まれる市販薬の選び方


アセトアミノフェンは医療用医薬品として使用されているのはもちろんのこと、市販薬として購入することも可能です。アセトアミノフェンは解熱鎮痛薬として用いられることから痛み止めとして頭痛薬などに含まれていたり、解熱作用を期待して総合感冒薬に含まれていたりとさまざまな市販薬に配合されていることがあります。そのため、市販薬を併用すると知らない間にアセトアミノフェンを併用しているケースもあり得ますので注意が必要です。また市販薬としてカロナールA錠がありますが、その他にもアセトアミノフェンのみを含む市販薬もあります。そのため、次の項目からカロナールと共通する項目に着目して市販薬の選び方について紹介します。

カロナールと同様に成人用のアセトアミノフェン製剤を選びたい方は【アセトアミノフェン】が主成分の成人用の市販薬

市販薬にはカロナールと同様にアセトアミノフェンを含有する解熱鎮痛薬や総合感冒薬は多数あります。その中にはアセトアミノフェンのみを含むものからアセトアミノフェン以外にもさまざまな症状を緩和する有効成分が含まれているものもあります。ご自身の症状を確認してもらい必要な有効成分が入っている市販薬を選択するようにしてください。

カロナールと同様に解熱鎮痛薬を選びたい方は【ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェン】が主成分の市販薬

カロナールと同様に解熱鎮痛薬が欲しいけどアセトアミノフェン以外の有効成分の医薬品が欲しいという場合もあると思います。その場合にはアセトアミノフェンと効き方は異なりますが、ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンを含む解熱鎮痛薬や総合感冒薬を選択するとよいでしょう。ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンは炎症を起こす原因であるプロスタグランジンの合成を抑えることで効果を発揮します。

カロナールと同様に子どもでも使用できるアセトアミノフェン製剤を選びたい方は【アセトアミノフェン】が主成分の子ども用の市販薬

ここまで成人の方が薬を使用する前提で話を進めていましたが、風邪を引いたり頭痛を起こしたりするのは成人の方だけではありません。子どもでも症状を緩和するために市販薬を使用したいというケースは多いと思います。子どもが使用する解熱鎮痛薬や総合感冒薬にはロキソプロフェンナトリウムなどの解熱鎮痛成分はあまり含まれておらずむしろカロナールと同様にアセトアミノフェンを有効成分とするものが多いです。

【厳選】カロナールと同じ成分・類似した成分を含む市販薬 9選

薬剤師 山本恭平さん厳選

ここまでカロナールの有効成分や市販薬を選ぶコツについて紹介しました。ここからは実際に市販薬を提示しながら先ほどの選択のポイントについて解説していきます。

成人用のアセトアミノフェン製剤を選びたい人におすすめの市販薬 3選

成人用のアセトアミノフェン製剤を使用したい方に総合感冒薬と解熱鎮痛薬を合わせて3つ紹介します。市販薬はカロナールと異なり、複数の有効成分が含有されていることが多く、ご自身の症状によってはメリットにもなりデメリットにもなりますので含有されている有効成分をよく確認しましょう。

薬剤師おすすめ
第一三共ヘルスケア

カロナールA 24錠

アセトアミノフェンのみを含むシンプル処方

有効成分であるアセトアミノフェンが視床下部の体温中枢に作用することで体外へ熱を放散させる作用や、脳に作用することで痛みを抑える作用が期待できます。アセトアミノフェンのみを含むシンプルな医薬品で使用しやすいです。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
用法・用量 成人(15歳以上):1回1錠
1日の服用回数 1日3回まで
服用対象年齢 15歳以上
効能効果 頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
悪寒・発熱時の解熱
内容量 24錠

薬剤師おすすめ
塩野義

新セデス錠 20錠

胃に優しく早く効く痛み止め

有効成分であるアセトアミノフェンが痛みや熱に対して効果を発揮するとともに同じく解熱鎮痛成分であるエテンザミドが含まれており、また無水カフェインがその効果を助けるなど4つの有効成分が痛みに速く効きます。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
用法・用量 成人(15歳以上):1回2錠
7歳以上15歳未満:1回1錠
1日の服用回数 1日3回まで
服用対象年齢 7歳以上
効能効果 頭痛・歯痛・月経痛(生理痛)・神経痛・腰痛・外傷痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛の鎮痛
悪寒・発熱時の解熱
内容量 20錠

薬剤師おすすめ
第一三共ヘルスケア

新ルルAゴールドs 100錠

風邪で辛いあれこれの症状をカバー

解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンが熱や痛みに対して効果を発揮するとともに、咳、痰、鼻水など風邪に伴うあれこれ辛い症状にこれ1つで対応できます。

分類 指定第2類医薬品
形状 錠剤
用法・用量 15歳以上:1回3錠
12歳以上:1回2錠
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 12歳以上
効能効果 かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,発熱,のどの痛み,せき,たん,くしゃみ,悪寒,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和
内容量 100錠

アセトアミノフェン以外の解熱鎮痛薬選びたい人におすすめの市販薬 3選

アセトアミノフェン以外の解熱鎮痛薬を探している方にはロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンを有効成分とする解熱鎮痛薬や総合感冒薬がおすすめです。ここでは合計3つ紹介します。アセトアミノフェンとロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンでは痛みや熱に対する効き方が異なるので、ご自身が効くと感じる方の薬を使用することが重要です。

薬剤師おすすめ
第一三共ヘルスケア

ロキソニンSクイック 12錠

すみやかに崩壊しすみやかに痛みを抑える

独自の製剤技術である「クイックブレイク製法」を採用しており、口の中で錠剤がすみやかに溶けたのち、すばやく効果を発揮します。主成分のロキソプロフェンに加えて、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを配合しており、ロキソプロフェンによる胃腸障害を軽減しています。

分類 第1類医薬品
形状 錠剤
用法・用量 成人(15歳以上):1回1錠
1日の服用回数 1日2回まで(再度症状があらわれた場合には3回目を服用可)
服用対象年齢 15歳以上
効能効果 〇頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
〇悪寒・発熱時の解熱
内容量 12錠

薬剤師おすすめ
大正製薬

ナロンエースT 84錠

4つの有効成分が痛みに効く

有効成分のイブプロフェンとエテンザミドは痛みや熱の原因物質を合成を抑えることで痛みや熱をやわらげます。またブロモバレリル尿素と無水カフェインが2つの解熱鎮痛成分の効果を助けます。小型の錠剤であり飲みやすい点も特徴です。

分類 指定第2類医薬品
形状 錠剤
用法・用量 1回2錠
1日の服用回数 1日3回まで
服用対象年齢 15歳以上
効能効果 〇頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・腰痛・肩こり痛・筋肉痛・関節痛・打撲痛・ねんざにともなう痛み(ねんざ痛)・骨折痛・外傷痛・神経痛・咽喉痛(のどの痛み)・耳痛の鎮痛
〇悪寒(発熱によるさむけ)・発熱時の解熱
内容量 84錠

薬剤師おすすめ
第一三共ヘルスケア

ロキソニン総合かぜ薬 24錠

喉の痛み・発熱が辛い風邪に

有効成分のロキソプロフェンナトリウム水和物が炎症や痛みを緩和するとともに咳に有効なジヒドロコデインやメチルエフェドリン塩酸塩、鼻水に効くクレマスチンなど多数の有効成分が広く風邪症状に有効です。

分類 要指導医薬品
形状 錠剤
用法・用量 1回2錠
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 15歳以上
効能効果 かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、せき、たん、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
内容量 24錠

子ども用のアセトアミノフェン製剤を選びたい人におすすめの市販薬 3選

最後に子どもの方でも使用できるアセトアミノフェンを含む解熱鎮痛薬や総合感冒薬を合計3つ紹介します。子どもは錠剤が飲み込めない場合もあると思いますが、子ども用の薬にはシロップ剤など飲みやすい剤形もありますので様々な角度から使いやすい剤形を選択することが重要です。

薬剤師おすすめ
ライオン

小児用バファリンCII 32錠

フルーツ味で飲みやすい解熱鎮痛薬

有効成分は解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンのシンプル設計であり、フルーツ味でありこどもでも飲みやすいです。3歳から服用できるので錠剤が飲める子どもは飲みやすいと思います。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
用法・用量 11歳以上15歳未満:1回6錠
7歳以上11歳未満:1回4錠
3歳以上7歳未満:1回3錠
1日の服用回数 1日3回まで
服用対象年齢 3歳以上
効能効果 歯痛・抜歯後の疼痛・頭痛・打撲痛・咽頭痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛
悪寒・発熱時の解熱
内容量 32錠

薬剤師おすすめ
エスエス製薬

エスタック総合感冒 100錠

5歳から家族みんなで使用できる風邪薬

アセトアミノフェンが喉の痛みや発熱に対して効果を発揮するとともに咳に有効であるデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物やメチルエフェドリン塩酸塩、くしゃみ、鼻水に有効なクロルフェニラミンマレイン酸塩など多数の有効成分で家族みんなの風邪に有効です。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
用法・用量 15歳以上:1回3錠
11歳以上15歳未満:1回2錠
5歳以上11歳未満:1回1錠
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 5歳以上
効能効果 かぜの諸症状(のどの痛み、鼻水、鼻づまり、発熱、悪寒、頭痛、くしゃみ、せき、たん、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
内容量 100錠

薬剤師おすすめ
ライオン

キッズバファリンシロップS 120mL

イチゴ味で飲みやすいシロップ剤

有効成分のアセトアミノフェンが熱や痛みに対して有効であり、くしゃみ、鼻水などに効果を発揮するジフェンヒドラミン塩酸塩が含まれています。生後3ヶ月から服用可能ですので赤ちゃんの症状に対しても使用可能です。

分類 第2類医薬品
形状 シロップ剤
用法・用量 3歳以上7歳未満:1回10mL
1歳以上3歳未満:1回7.5mL
6ヶ月以上1歳未満:1回6mL
3ヶ月以上6ヶ月未満:1回5mL
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 3ヶ月以上
効能効果 かぜの諸症状(発熱、悪寒、頭痛、鼻みず、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
内容量 120mL

商品比較表


商品名

第一三共ヘルスケアカロナールA 24錠

塩野義新セデス錠 20錠

第一三共ヘルスケア新ルルAゴールドs 100錠

第一三共ヘルスケアロキソニンSクイック 12錠

大正製薬ナロンエースT 84錠

第一三共ヘルスケアロキソニン総合かぜ薬 24錠

ライオン小児用バファリンCII 32錠

エスエス製薬エスタック総合感冒 100錠

ライオンキッズバファリンシロップS 120mL

最安値
特徴 アセトアミノフェンのみを含むシンプル処方 胃に優しく早く効く痛み止め 風邪で辛いあれこれの症状をカバー すみやかに崩壊しすみやかに痛みを抑える 4つの有効成分が痛みに効く 喉の痛み・発熱が辛い風邪に フルーツ味で飲みやすい解熱鎮痛薬 5歳から家族みんなで使用できる風邪薬 イチゴ味で飲みやすいシロップ剤
商品リンク

カロナールを使用するときのポイントや注意点について


薬剤師

山本恭平さんのコメント

ここまでカロナールやその有効成分であるアセトアミノフェンについて、またアセトアミノフェンを含む市販薬やその他の解熱鎮痛成分を含む市販薬について紹介していきました。
ここからはカロナールやアセトアミノフェンを使用する上での注意事項について紹介します。

使用するときのポイント・副作用はあるの?

カロナールやその有効成分であるアセトアミノフェンはロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンと異なり胃潰瘍や腎臓への影響が少ないことがメリットとして挙げられますが、一方で肝臓への影響があることが報告されています。特に過量に服用した場合に肝毒性を発生しやすいですので、効かないからといって通常量よりも過剰に自分の判断で服用したり、長期で服用していたりする場合には注意が必要です。また先ほど説明したようにアセトアミノフェンを含む市販薬は多数あり、市販薬を併用している場合に知らない間にアセトアミノフェンを併用して過剰に服用している場合もあります。そのため市販薬を併用する場合には有効成分に注意してください。

カロナール成分と飲み合わせが悪い薬・併用禁忌はある?

カロナール錠の添付文書を参考にすると2024年9月現在で併用禁忌、いわゆる一緒に併用してはいけない薬については記載がありません。一方で併用する場合に注意が必要な医薬品や食品がいくつか記載されています。例えば血液をサラサラするワルファリン(商品名はワーファリン)の作用を増強したり、アルコールを日常的に飲む方がアセトアミノフェンを服用すると肝不全を生じたとする報告があります。その他にも併用に注意する組み合わせがありますので薬剤師や登録販売者に相談してください。

こんなときは病院へ

市販薬を服用しても症状が改善しない、具体的には熱が下がらない、痛みが引かない、全身状態が悪いなどがありましたら早めに医療機関を受診することをおすすします熱が下がらない・痛みが取れない場合には何か大きな病気が潜んでいる場合がありますので、早めに医療機関を受診して検査などをしてもらうことをおすすめします。


「カロナール」に関するQ&A


「カロナール」に関するQ&A

ここからはカロナールに関するよくある質問についてQ&A形式で回答します。

カロナールは通販で買える?
医療用医薬品のカロナールについては医師の処方せんがないと手に入れることはできません。市販薬であるカロナールA錠は市販薬であり第2類医薬品であることから通販でも購入することができます。
カロナールの併用禁忌はある?
先ほど説明したようにカロナールと一緒に服用してはいけない、いわゆる併用禁忌となる医薬品は2024年9月現在ではありません。
妊娠中・授乳中・子どもでも飲める?
アセトアミノフェンは妊娠中や授乳中に使用できる解熱鎮痛薬として第一選択薬として用いられます。そのため妊娠中、授乳中に使用できることはもちろんのこと、子どもの発熱や痛みに対しても用いられます。

まとめ


まとめ

ここまでカロナールやその有効成分であるアセトアミノフェンについて紹介しました。痛みや発熱がある状態は日常生活に与える影響が大きいと思いますので、我慢せずに医薬品の力を借りることは重要です。一方で漫然と使用せず、使用しても改善しない場合は早めに受診をしてその原因を明らかにするようにしてください。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

 

この記事が参考になったら
投稿しよう。

参考になった

みなさまの投稿をサービス向上に
繋げてまいります。

この記事はいかがでしたか?

投稿ありがとうございました。

くすりの窓口は、この記事の情報及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
記事内で紹介している商品の価格や送料・URLは、JANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し、生成しています。
掲載価格に変動がある場合や、JANコードの登録ミスなどで情報が誤っている場合がありますので、最新価格や商品の詳細等についてはECサイト、各販売店やメーカーよりご確認ください。
記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部が株式会社くすりの窓口に還元されることがあります。

この記事に関連するタグ

関連する記事

人気の記事

新着の記事

体の部位ごとから探す

身体全体の症状
  1. こころ
  2. 乗り物酔い
  3. 二日酔い
  4. 発熱
  5. 眠気・不眠
  6. 神経痛
  7. 禁煙補助
  8. 糖尿病
  9. 貧血
  10. 風邪
  11. 高コレステロール
  12. 高血圧

特集