授乳中のお薬の服用について

授乳中にお薬を飲むと、赤ちゃんに影響してしまうと思い、症状が悪くてもお薬を飲まずに我慢してしまうことがあります。

しかしながら実際には、母乳中に移行する成分は非常に少ない上に、実際に授乳中に服用が適さないと考えられている薬剤は稀ですので、過度に心配する必要はありません。下のサイトで授乳と薬剤についての説明と、各薬剤と授乳の安全性について解説がされているので参考にして下さい。

■参考
国立成育医療研究センター
授乳とお薬について
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/
安全に使用できると思われる薬、適さないと判断される薬
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist.html

確かに薬の添付文書上は、授乳中の内服を避ける様に記載されているものが多いのですが、必要以上にお薬の影響を心配したり、怖がることはありません。それでも心配だという場合は、一時的に授乳をお休みし、その間は粉ミルク等で代用する様にして下さい。ただし授乳を中断している間も、搾乳は行う様にしましょう。いずれにせよ、お薬を服用する場合は、購入時に、必ず薬剤師や登録販売者に相談する、又、「使用上の注意」をしっかりと読むようにしましょう。

コンタック咳止めSTの成分と効果

コンタック咳止めSTには、主に3つの成分が含まれており、咳を抑えたり、たんを出しやすくする効果が期待できます。成人(15歳以上)、1日2回(朝・夕)、1回1カプセル服用します。15歳未満の小児は服用できません。

デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物

延髄にある咳中枢に佐用し、咳を抑えます。非麻薬性鎮咳成分に分類され、依存性や便秘などの副作用の心配がありません。

ジプロフィリン

狭くなっている気管支を拡げ、咳を抑えます。

リゾチーム塩酸塩

炎症をやわらげ、たんを分解し、出しやすくします。

授乳中のコンタック咳止めSTの服用

使用上の注意には、授乳中に関する記載はなく、基本的には服用しても問題ないとされています。

市販の咳止め薬では、「麻薬性鎮咳成分(ジヒドロコデインリン酸塩、コデインリン酸水和物など)」を含むものがあり、こちらは各々の薬の使用上の注意にも記載されていますが、「母乳に移行する可能性があるため、お薬服用中は授乳を避けること」とされています。

一方で、コンタック咳止めSTに含まれている「デキストロメトルファン」は非麻薬性鎮咳成分に分類されるもので、副作用の心配が少なく、授乳中に服用しても問題ないとされています。

授乳中のお薬服用の注意点

コンタック咳止めSTは、授乳中に服用しても問題ないとされていますが、3点注意したほうがよいことがあります。

1. 生後間もない赤ちゃんの授乳中

ひとつめは、生まれて間もない赤ちゃん(〜生後3ヶ月)は、市販薬の服用には慎重になったほうがよい、という点です。

できれば、自己判断で市販薬を服用せず、病院を受診し、授乳中でも問題がないとされていて、症状にあった処方薬を出してもらったほうが安心です。また、市販薬を服用していても、原因が分からないと咳の症状が悪化する可能性もあるため、市販薬は臨時の使用にとどめ、必ず病院を受診するようにしましょう。

2. 服用タイミングは授乳直前or直後

また、授乳中にお薬を服用する場合は、授乳直前や直後のタイミングで服用するようにしましょう。薬の濃度の高い状態に授乳を控えることにより、赤ちゃんへの影響を最小限に抑えることが可能です。

3. それでも、お薬の影響が心配な場合は・・・

どうしても、お薬の影響が心配な場合は、治療期間中の授乳を一旦中止し、お薬の服用を優先するようにしましょう。

また、長期で市販薬を服用することは控え、症状が続く場合は、必ず医療機関を受診するようにしましょう。

妊娠中のコンタック咳止めSTの服用について

説明書の記載では、禁忌にはなってはいませんが、服用の際には必ず相談することとなっています。妊婦、又は妊娠している可能性がある方は、服用に注意が必要です。服用する場合は、産婦人科の主治医や薬剤師に必ず相談するようにしましょう。

普段服用している薬との飲み合わせなども関係してきますので、気になる症状がある場合は、自己判断で薬を飲まず、産婦人科の主治医に報告・相談し、治療をすすめていくことをおすすめします。

卵アレルギーの方は注意

妊婦、授乳中とは別に、卵アレルギーの方は服用に注意が必要です。コンタック咳止めSTに含まれているリゾチーム塩酸塩は、卵白から抽出したたんぱく質であるため、卵にアレルギーのある方は使用できません。また、アレルギー体質の方も注意が必要な場合もありますので、購入時に相談するようにしましょう。

おわりに

授乳中、妊娠中のコンタック咳止めSTの服用について参考になりましたでしょうか?お薬は、使用上の注意をよく読み、指示されている用法・用量を守って正しい服用をするようにしましょう。

ただし、市販の薬剤については、各成分量は少ないものの、いくつかの種類が合わさった合剤であることが多いため、薬剤の妊娠・授乳についての心配をするのであれば、出来るだけ病院で処方される単一成分の薬剤を使う方が安心です。

ですから、前述したように、直近でどうしても必要な場合を除いては、きちんと病院を受診して、処方箋を出してもらう方が安全だと言えるでしょう。

近年、妊娠中に避けるべき成分についても、処方箋なしで購入が可能になってきました。市販の薬剤を購入する際は、必ず薬剤師に成分について確認しましょう。