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【アレルギーにおすすめの市販薬】薬剤師が厳選した市販薬9選【2021年】

くすり

2021年6月11日更新
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現在、花粉症・食物・金属など、様々なアレルギーがありますよね。様々なメディアを通じて、「アレルギー」という言葉がより身近な健康問題として捉えられるようになってきました。では、そもそも「アレルギー」とは何なのでしょうか?

「アレルギー」という言葉は、オーストリアの小児科医であったクレメンス・フォン・ピルケ(1874~1929年)によって1906年に初めて用いられました【1】。私たちの体には、細菌やウイルスなどの微生物から身を守るために、免疫というシステムが備わっています。ピルケはこの免疫が、いくつかの病気の原因になっていることを突き止めたのです【2】

そして、体の外部から侵入した異物によって引き起こされる健康状態の変化を、ギリシャ語のallos(変じた)、そしてergo(作用)という言葉にちなんでallergy(アレルギー)と名付けました。

ピルケの時代から100年を経た現代社会では、身近になったアレルギー。この記事では、アレルギーの仕組みや原因、その治療薬などについて解説していきます。

『アレルギー』について

花粉症やアトピー性皮膚炎、あるいは喘息やリウマチなど、アレルギーによって引き起こされる様々な健康問題は、時に私たちの日常生活に大きな影響を与えます。

まずは、その原因から見ていきましょう。

『アレルギー』の原因

アレルギーを引き起こす物質をアレルゲンと呼びます。アレルゲンは簡単に回避できるものもあれば、そうでないものもあります。一般的なアレルゲンには花粉、ハウスダスト、ダニ、食品、薬、金属などを挙げることができます【3】

また、虫刺されによる皮膚の炎症もアレルギーによるものです。とりわけ蜂の毒は強いアレルギーを引き起こすこともあり、血圧の低下や意識消失など、生命にとって危険な状態に至ってしまうこともあります。このような重度のアレルギーをアナフィラキシーと呼びます。

なお、リウマチは体の外部から侵入したアレルゲンに対するアレルギーではなく、何らかの原因で自分の体の(関節を守る組織や骨)に対して引き起こされるアレルギーであり、自己免疫疾患と呼ばれます。

飲んでいた薬が効かなくなることも

薬が効かない理由の多くは、病気そのものの診断が間違っているか、薬の量が足りないかのどちらかです。

ただ一部の薬では、何らかの原因で体が薬に対して抵抗力を持ってしまう場合があり、これを耐性と呼びます。

アレルギーを抑える薬に耐性ができてしまうことは稀です。しかし、アレルギーによる症状は多彩であり、その感じ方も人それぞれなので、薬が効いていないように感じることはあるかもしれません。

また、鼻づまりの改善を目的とした鼻炎薬(特に鼻に噴霧するスプレー製剤)や、目の充血の改善を目的とした目薬の中には、ナファゾリンやテトラヒドロゾリン、フェニレフリンなどの血管収縮薬を配合したものがあります。

このような血管収縮薬は即効性が高く、使い始めは効果を実感しやすいのですが、長く使い続けていると徐々に耐性が出てきてしまい、薬が効きにくくなることが知られています【4】~【6】

飲んでいた薬が効きにくいと感じたら

用法用量通りに飲んでいるにも関わらず、薬が効きにくいと感じるのであれば、その薬が症状に対して適切に選ばれていない可能性が考えられます。

症状が持続、もしくは悪化するようであれば、薬の服用量を増やすのではなく、医療機関を受診するようにしましょう。

なお、血管収縮薬を配合した鼻炎薬や目薬を使い続けている人で、薬が効きにくくなったと感じることがあれば、薬の耐性が原因かもしれません。服用を中止して様子を見るか、症状がどうしても気になる場合は医療機関の受診をおすすめします。

子どものアレルギー症状について

子どものアレルギー症状は年齢によってその頻度が異なり、新生児ではアトピー性皮膚炎や食べ物アレルギー、幼児期では喘息、10代では花粉症のようなアレルギー性鼻炎が一般的です【7】

日本で行われた103,060人の母親を対象とした調査【8】によれば、食べ物アレルギーと診断された幼児は1歳で5.9%、2歳で9.9%、3歳で5.2%でした。

ちなみに、アレルギーの原因として最も多かった食材が卵(鶏卵)でした。また、アトピー性皮膚炎は1歳で4.0%、2歳で7.3%、3歳で6.0%と、食べ物アレルギーと同様に2歳でピークとなっています。他方でアレルギー性鼻炎は1歳で1.1%、2歳で4.0%、3歳で4.5%と、年齢とともに増加することが報告されています。

アレルギーの典型的な症状は皮膚のかゆみや発疹、鼻水やくしゃみ、下痢や吐き気、涙目や充血などですが、幼児期では体調変化をうまく言葉にすることができず、泣いてイライラしたり、急に遊ぶのをやめたりなどの行動変化を示すことがあります。

体の症状だけでなく、日ごろの振る舞いについても注意深く観察すると、アレルギー症状の早期発見につながるでしょう。

受診の目安

アレルギーはアレルゲンを特定し、それを回避することや、適切な治療によって、症状の改善が見込めます。

原因がよくわからない皮膚症状、鼻炎症状、下痢症状が続く場合には、医療機関の受診が勧められます。また喘息が疑われる場合には、早期に適切な治療が必要ですので、医療機関の受診が必要です。

咳はアレルギーによって引き起こされる場合もありますが、感染症に伴う咳も少なくありません。咳症状に加えて発熱など、感染症を疑う症状があれば医療機関を受診しましょう。特に、持続する咳とともに体重が減ってきたのであれば、結核を疑うサインです。

就寝から数時間後に咳で目が覚めるというような症状があれば、心臓病(心不全)の可能性もあります。また、持続する咳と共に胃もたれや胸やけなどを感じる場合には、胃酸の逆流によって咳が引き起こされていることもありますので、これらの症状があれば、医療機関を受診しましょう。

【症状別】市販薬の選び方

近年、医療用として用いられていたアレルギーの薬が市販薬として販売されるようになり、その種類も増えてきました。

以下では、市販薬の選び方について解説します。

【鼻水やくしゃみがつらい方】はステロイド配合の鼻噴霧スプレー

花粉症に代表されるようなアレルギー性鼻炎に対して、最も効果的なのがステロイドを配合した鼻噴霧スプレーです【9】

ステロイドと言うと副作用を心配される方も多いと思いますが、鼻にスプレーするタイプのステロイドは、体全体に及ぼす作用が小さく、安全性の高い薬です。

鼻にスプレーをするのが苦手な方は、抗アレルギー薬を配合した飲み薬でも効果が期待できるでしょう。

ただし、鼻づまりに効果があると謳われている血管収縮薬が配合された薬は、耐性の観点からあまりおすすめできません。もし、使うとしても短期間の服用にとどめるなど、耐性への配慮が必要でしょう。

【目のかゆみがつらい方】は抗アレルギー薬配合の目薬

ステロイドを配合した鼻噴霧スプレーは、花粉症によって引き起こされる目のかゆみにも効果が期待できます【10】

ただ、目のかゆみがあまりにもひどい場合、あるいは鼻の症状がほとんどない場合には、アレルギーを抑える成分を配合した目薬が良いでしょう。

目薬についても、血管収縮薬が配合されているものはおすすめできません。ちなみに目薬の清涼感(メントールによるスッとした感じ)は、目のかゆみに効果が期待できそうな印象もありますが、その有効性を裏付ける質の高い研究データはありません。

【咳やのどの痛みがつらい方】はまず医療機関を受診

アレルギーによる咳やのどの痛みは、アレルゲンの回避が最も有効な治療手段だといえます。加えて、咳に対する市販薬の効果は限定的です。アレルギーによって咳が出ているのであれば、医療機関を受診して適切な治療を受けることが望ましいでしょう。

ただ、医療機関を受診するまでの間、つらい咳の症状を少しでも抑えたいという場合には、デキストロメトルファンを配合した薬を優先的に考慮できるでしょう【11】

【薬剤師が厳選】おすすめの市販薬

アレルギー症状は人によって様々です。

また、薬の効き方や好みには個人差がありますので、あくまでも参考程度にしていただけると幸いです。

【比較一覧表】アレルギーにおすすめの市販薬

商品画像 フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>
グラクソ・スミスクライン
アレグラFX
久光製薬
クラリチンEX
大正製薬
ノアールPガード点眼液
佐藤製薬
アイリスAGガード
大正製薬
エージーアイズアレルカットM
第一三共ヘルスケア
新コンタックせき止めダブル持続性
グラクソ・スミスクライン
アスクロン
大正製薬
新トニン咳止め液
佐藤製薬
商品名 フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用> アレグラFX クラリチンEX ノアールPガード点眼液 アイリスAGガード エージーアイズ アレルカットM 新コンタックせき止めダブル持続性 アスクロン 新トニン咳止め液
特長 アレルギー性鼻炎に対する効果は◎ 眠くなりにくく、空腹時でも服用できる 1日1回で効くアレルギー専用鼻炎薬 1日2回で長く効くアレルギー専用目薬 子供にも使える抗アレルギー目薬 4つの有効成分配合のアレルギー専用目薬 1日2回で効果が持続する咳止め薬 息苦しい咳の緩和に効果的 飲みやすい液体タイプの咳止め薬
眠くなる成分の有無  有
効き目の強さ 10点|10点中 8点|10点中 7点|10点中 8点|10点中 7点|10点中 7点|10点中 7点|10点中 7点|10点中 6点|10点中
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『アレルギー』に関するQ&A


アレルギーに関する質問について解説します。

Q&A①:今まで飲んでいた薬が効かない、ということはよくあるのでしょうか?

抗アレルギー薬が効かなくなるということは稀ですし、耐性ができやすいという科学的な根拠もありません。

ただし、鼻詰まりや目の充血を改善する目的で配合されている血管収縮薬は、耐性ができやすい薬であり、長く使い続けていると薬が効きにくくなることは稀ではありません。

Q&A②:子どもにも同じようにアレルギーの薬を飲ませてもよいですか?

アレルギーの薬は一般的に安全性が高く、医療現場では小児にも処方されます。小児用を謳う市販薬であれば7歳以上のこどもに飲ませていただいて問題のないケースがほとんどです。

ただし、薬によって使用可能な年齢が異なる場合もあります。また、アレルギー性鼻炎専用を謳う抗アレルギー薬の服用可能年齢は、基本的に15歳以上です。

薬ごとの服用可能年齢については、お買い求めの際に薬剤師、または登録販売者にご相談されるとよいでしょう。

Q&A③:アレルギーの薬について、眠くなる以外の副作用はありますか?

アレルギーを抑える薬の一般的な副作用は眠気の他に、口の渇き、目の眩しさ、便秘などの症状を挙げることができます。

ただし、近年になって発売されるようになったフェキソフェナジン(アレグラFX)やロラタジン(クラリチンEX)では眠気も含め、副作用が出にくい薬剤と言えます【13】

まとめ

近年、市販で購入できるアレルギー薬の種類も増え、症状や生活スタイルに併せて薬を選ぶことができるようになりました。

それゆえ、どんな薬を選んでよいか思い悩んでしまうことも多いと思います。そんな時にはぜひ、薬剤師や登録販売者に相談して、症状にあった薬を選んでもらうとよいでしょう。

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この記事を書いたアドバイザ

青島 周一
本を読んだり、文章を書くのが好きです。近著は「デマ情報にもう負けない! おもしろ医学論文イッキ読み(ライフサイエンス出版)」。薬剤師向けメディアなどでコラムの連載もしています。 ツイッタ―:@syuichiao89 note...