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【2021年】解熱剤を使うのは何度から?目的別おすすめの解熱鎮痛薬の選び方

くすり

2021年4月14日更新
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「熱が出てしまったので解熱剤を使いたい」「熱があって頭も痛いので、頭痛と発熱を両方おさえたい」この記事は、そんなあなたに向けて書いています。

風邪をひいたときなど、体調を崩して熱が出るのはめずらしいことではないですよね。今回は薬剤師の視点から、市販の解熱剤の選び方について解説します。

市販薬の選び方が分からずに、熱が出たまま過ごすのはつらいですよね。この記事を読んで、適切な解熱剤の選び方や使い方を身につけましょう。

解熱剤について

まずは解熱剤について、基本的なことをお伝えしていきます。

そもそも解熱剤とはどんな薬なのか、使い方や注意点などを解説します。解熱剤を飲んでも熱が下がらないときはどうすればよいのかを、知っておくことも大切ですね。

『解熱剤』とは

解熱剤は「解熱鎮痛薬」とよばれる薬です。

解熱剤のほとんどは、熱を下げるだけでなく、痛みを抑える作用も同時に持っています。病院では、風邪やインフルエンザなどで高熱が出たときのほか、頭痛やのどの痛みなどの症状があるときにも用いられることがあります。

解熱剤が熱を下げるしくみとしては、脳にある体温中枢に作用して熱を下げるものと、炎症を引き起こす原因物質が発生するのを抑えるはたらきをするものがあります。

いずれも、発熱の原因となっている病気を治すものではありません。一時的に症状を抑える対症療法です。

『解熱剤』を使うタイミング・注意点

解熱剤は、38.5℃以上の発熱を目安に使用してください。基本的には、熱が出たときはあまりむやみに解熱剤を使わない方がよいとされています。

理由は「熱が出る」というのは細菌やウイルスをやっつけるために必要な反応だからです。細菌やウイルスの多くは、36℃〜37℃付近の温度で増殖します。そのため発熱して体温を上げることで、細菌やウイルスが体の中で増殖するのを防いでいるのです。

少し熱が出たからといって解熱剤を使用してしまうと、増殖を防ぐ力がはたらかなくなってしまいます。ただ、熱が高いと体力も消耗します。高熱が出てつらいときには我慢しすぎず、解熱剤に頼ることも大切です。

解熱剤を使用しても熱が下がらないとき

解熱剤を使用しても熱が下がらないことは、めずらしいことではありません。解熱剤の作用に対して、体の発熱が上回っているということです。

先ほどお伝えしたとおり、発熱は病気を治す上で必要な反応なのです。熱が下がらないからといって、短時間の間に解熱剤を追加で飲むことはしないでください。解熱剤を必要以上に飲むことで、逆に肝臓などの臓器に負担をかけてしまう恐れもあります。

水分をしっかりととって、ゆっくり休みましょう。子どもであれば熱が下がらなかったとしても、多少元気が出てきて水分がとれるようになっていれば、解熱剤はある程度はたらいていると言えるでしょう。

【症状別】薬の選び方

続いては、症状別に薬の選び方を解説します。

今回は「とにかく熱を下げたい方」「頭痛やのどの痛みも一緒に抑えたい方」向けの解熱剤を紹介します。今のあなたの症状に合っている方を見分けるためにも、最後まで読んでいってくださいね。

【とにかく熱を下げたい方】はこちら

熱を下げることを優先したい方は、「アセトアミノフェン」とよばれる成分が含まれているものがおすすめです。

アセトアミノフェンは、体温中枢に作用して熱を下げるはたらきがあります。ただ、炎症を抑える作用は弱いです。

そのため、痛みを抑える作用はありながらも、熱さましとして使われることが多いです。病院で処方される際も、痛み止めとしてよりは解熱剤として処方されることが多い印象です。

アセトアミノフェンは子どもでも使用することができる解熱剤です。そのため、市販されている子ども用の解熱剤には、アセトアミノフェンが主成分のものがほとんどです。胃への負担が比較的少ないので、空腹時にも飲むことができます。

【頭痛やのどの痛みも一緒に抑えたい方】はこちら

頭痛やのどの痛みも一緒に抑えたい方は、「ロキソプロフェン」「イブプロフェン」「アスピリン」「イソプロピルアンチピリン」などがあります。これらの薬は、炎症を引き起こす原因となる物質が体の中で発生するのを抑える作用があります。

処方薬としてよく使われるのは「ロキソプロフェン」」や「イブプロフェン」です。炎症を抑えることで、熱を下げるだけでなく痛みを抑える効果もあります。ロキソプロフェンは第1類医薬品のため、薬剤師がいるときにしか購入することができません。そのため、購入できる店舗や時間帯が限られます。

そのほかの薬は、薬剤師がいなくても購入可能です。イソプロピルアンチピリンに関しては、「ピリン系アレルギー」の方は使用することができません。

【薬剤師が厳選】おすすめの市販薬ランキング

ここからは、先ほど紹介した成分の中から、実際におすすめの商品を紹介していきます。

こちらも「とにかく熱を下げたい方」「頭痛やのどの痛みも一緒に抑えたい方」に分けて紹介していきます。どの商品を買うか迷っている方は、参考にしてください。

【比較一覧表】おすすめの解熱剤

商品画像 タイレノールA
ジョンソン・アンド・ジョンソン
ノーシンAC
matsukiyo
バファリンルナJ
ライオン
ロキソニンS
第一三共ヘルスケア
イブA
エスエス製薬
バファリンA
ライオン
商品名 タイレノールA ノーシンAC バファリンルナJ ロキソニンS イブA バファリンA
特長 1回1錠でOK!熱や痛みに 小粒で飲みやすい!リーズナブルに手に入る 水なしで飲める!子どもの熱や痛みに つらい痛みにすばやく効く解熱鎮痛薬 小粒で飲みやすい解熱鎮痛薬 早く効いて胃に優しい解熱鎮痛薬
薬のタイプ 錠剤 錠剤 チュアブル 錠剤 錠剤 錠剤
コストパフォーマンス 6点|10点中 6点|10点中 5点|10点中 7点|10点中 9点|10点中 9点|10点中
即効性 7点|10点 7点|10点 7点|10点 9点|10点中 8点|10点中 8点|10点中
商品リンク

解熱剤に関するQ&A


最後は解熱剤に関して、よくある質問にお答えします。

基本的なことはここまでの記事で紹介しましたが、まだ不安の残る方もいらっしゃるでしょう。聞かれることの多い質問をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

Q&A①:インフルエンザは市販の解熱剤では効かないと聞きました。本当ですか?

効かないわけではありません。ただ、市販の解熱剤の中には、インフルエンザの時に使うのが不適切なものがあります。

理由は、インフルエンザ脳症を引き起こすリスクが上がるためです。市販薬もアセトアミノフェンであればお使いいただけますが、そのほかの解熱鎮痛剤が一緒に含まれていることもあります。そのため、インフルエンザのときに市販の解熱剤を使うことはおすすめしません。

Q&A②:解熱剤を飲んで熱が下がりすぎることはありますか?

正しい量で服用していれば、心配する必要はありません。

アセトアミノフェンは血管を拡張させることで発生した熱を逃しやすくする作用(発生しすぎた熱を逃す)、そのほかの解熱鎮痛薬は、炎症の原因となる物質の発生を防ぐ作用によって熱を下げています。

作用のメカニズムから考えると、必要以上に熱が下がってしまう可能性は低いと言えます。

Q&A③:解熱剤が切れると熱は上がるのですか?

上がることもあれば上がらないこともあります。

体が熱を発生させていれば、解熱剤が切れたタイミングで再度熱が上がることもあります。熱が上がったり下がったりをくりかえすと体への負担がかかるので、解熱剤を使うかどうかは慎重に判断してください。

まとめ

今回は、解熱剤の使い方や選び方について解説しました。解熱剤は正しく使えばつらい症状を和らげてくれます。ただし、むやみに使うと風邪の治りを遅くしてしまう可能性もあるため注意が必要です。

熱が出たら、まずは水分を十分にとってゆっくり休むことを心がけましょう。その上で、必要に応じて解熱剤の力を借りるようにしましょう。この記事が少しでも、つらい熱や頭痛を少しでも和らげるための手助けになれば幸いです。

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この記事を書いたアドバイザ

村岡 祐菜
薬局薬剤師としての仕事をしながら、Instagramにて一般の方や新人薬剤師に向けたお役立ち情報を発信しています。 ライターの仕事も合わせて、薬剤師の多様な活躍の仕方を実現したいと考えています。