目次
腕のぶつぶつ・かゆみに効く市販薬によく含まれている成分
かゆみや炎症には主にステロイドが使われます。ステロイドにはベタメタゾン吉草酸エステル、ヒロドコルチゾン酪酸エステルなどがあります。ステロイド以外には抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミンなどがあります。
①:ベタメタゾン吉草酸エステル
ベタメタゾン吉草酸エステルは5段階の強さのうち3番目に強いストロングクラスのステロイドです。市販薬の中では一番強いです。ステロイドは皮膚の炎症を鎮め、炎症部位の血管を引き締めることで患部の赤みを鎮める作用があります。免疫抑制作用もあり、化膿部位に使うと症状が悪化するため注意が必要です。ストロングクラスは皮膚が赤く炎症が強い場合やかゆみが強い場合などに使います。②:ヒロドコルチゾン酪酸エステル
ヒロドコルチゾン酪酸エステルは5段階の強さのうち下から2番目の強さのミディアムクラスです。ミディアムクラスのステロイドは炎症や赤みがそこまで強くない場合に使います。比較的弱い部類のステロイドなので小さい子どもに使えるのがメリットです。しかし、弱いステロイドであっても大量・長期・広範囲への使用は避けてください。③:ジフェンヒドラミン
ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン成分でヒスタミンによる毛細血管の拡張と透過性亢進、知覚神経終末刺激による掻痒などのアレルギー性反応を抑制します。また、炎症時の毛細血管透過性の抑制効果も認められています。妊娠中や授乳中でも使用できるのが利点でしょう。腕のぶつぶつ・かゆみを緩和できる市販薬の選び方・ポイント
かゆみが強かったり化膿していたり患部の状態によって選ぶ薬が変わります。またステロイドはそれぞれ強さが異なるためかゆみの程度によって薬を選びます。ここではステロイド、抗生物質の有無、ステロイド以外の3つに分けて紹介します。
ポイント①:ステロイドと抗生物質の合剤を重視する
患部がジュクジュクしていたり膿がでていたりする場合は、抗生物質が入っているものをおすすめします。炎症を鎮めるステロイドとの合剤を使うことで、細菌による感染とかゆみを抑える効果が期待できます。ステロイドは免疫抑制作用を持っていますが、抗生物質と合わせて使うことで皮膚の化膿を改善することが期待できます。ただし、耐性菌を発生させないために長期連用はさけることが推奨されています。ポイント②:ステロイド単体を重視する
ステロイドには5段階の強さに分かれています。その強さは炎症やかゆみの程度によって変わります。市販のステロイド外用薬では効果が弱い方から3段階(「弱い:ウィーク」「普通:ミディアム」「強い:ストロング」)に分かれています。かゆみが強くずっと搔いてしまうようならストロングクラスのステロイドが良いでしょう。かゆみをともなわない赤み程度ならウィーククラスやミディアムクラスのもので十分に対応できるでしょう。ポイント③:ステロイド以外の成分を重視する
ステロイドは副作用のリスクから使うのに抵抗がある方もいるでしょう。そんな方には抗ヒスタミン成分や非ステロイド性の抗炎症成分のものがおすすめです。特に抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミンは様々な市販薬に含まれているので使いやすいです。ステロイドに比べると抗炎症作用は控え目ですが、乳幼児や授乳中の方にも使えるのがジフェンヒドラミンの長所といえるでしょう。【厳選】腕のぶつぶつ・かゆみを緩和するのにおすすめの市販薬 9選
市販の外用薬は各メーカーの個性がはっきりしているのが特徴的です。ご自身の炎症状態や肌質にあったものを選んでみてください。それぞれのベスト3を選びましたので市販薬を選ぶ際の参考にしてみてください。
ポイント①:ステロイドと抗生物質を重視した市販薬 3選
かゆみだけであればステロイド単体でも大丈夫ですが、膿がみられるようでしたら抗生物質が加わったものを選ぶと良いでしょう。こちらではそれぞれ異なるステロイドランクと抗生物質が配合された市販薬を紹介します。PR
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こんな方に
かゆみや赤みが強い方に
搔き壊してしまった方に
赤みから化膿した患部まで効果を発揮
ストロングクラスの外用ステロイドの優れた抗炎症作用により、赤みや腫れを抑えます。抗生物質も含有しているので、化膿部位の細菌増殖を防ぎます。軟膏なので皮膚を保護し、刺激が少なくジュクジュクした部位にも使用可能です。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成分(1g中)フルオシノロンアセトニド0.25mg、フラジオマイシン硫酸塩:3.5mg(力価) |
効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫刺され、蕁麻疹 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛嚢炎) |
用法・用量 | 1日1~数回適量を患部に塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦:使用前に医師、薬剤師、登録販売者に相談すること 授乳婦:使用可能 |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | × |
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こんな方に
化膿がひどい方に
まずは弱めのステロイドを使いたい方に
2種の抗生物質配合で様々な効能を発揮
抗菌作用を示す2種類の抗生物質にかゆみと炎症を鎮めるヒドロコルチゾンを配合しています。掻き壊しや化膿しそうな湿疹に使えます。ステロイドは一番弱いランクです。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成分1g中 バシトラシン:250単位、フラジオマイシン硫酸塩:3.5mg(力価)、ヒドロコルチゾン酢酸エステル:2.5mg |
効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫刺され、蕁麻疹 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛嚢炎) |
用法・用量 | 1日1~数回適量を患部に塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦:使用前に医師、薬剤師、登録販売者に相談すること 授乳婦:使用可能 |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | × |
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こんな方に
化膿を伴う湿疹や炎症を起こしている方に
医療用と同じものを使いたい方に
広い抗菌作用の抗生物質をもつかゆみ止め
抗炎症作用をもつヒドロコルチゾンと広い抗菌力作用を示すオキシテトラサイクリンを配合した塗り薬です。医療用と全く同じ成分、配合量です。この抗生物質は他のステロイド配合の市販薬には含まれていません。ステロイドは一番弱いランクです。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成分1g中 オキシテトラサイクリン塩酸塩:30㎎(力価) ヒドロコルチゾン:10mg |
効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫刺され、蕁麻疹 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛嚢炎) |
用法・用量 | 1日1~数回適量を患部に塗布するか、ガーゼなどに伸ばして貼付する |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦・授乳婦:使用前に医師、薬剤師、登録販売者に相談すること |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | × |
ポイント②:ステロイド単体を重視した市販薬 3選
膿がなく強いかゆみや赤みがある場合はステロイド単体でまずは試してみてはいかがでしょうか。市販薬の中でウィーククラスからストロングクラスのものを選びました。患部の炎症状態にあったものを選んでみてください。PR
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こんな方に
日常の皮膚トラブルを解決したい方に
医療用と同じものを使いたい方に
スイッチOTC成分配合の外用ステロイド
ベタメタゾン吉草酸エステルが優れた抗炎症作用を発揮し、湿疹や皮膚炎など日常の皮膚トラブルを解決します。医療用成分と同成分、同配合のスイッチOTCです。伸びがよく、においが少ないのも特徴的です。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成分(1g中)ベタメタゾン吉草酸エステル:1.2㎎ |
効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫刺され、じんましん |
用法・用量 | 1日1~数回適量を患部に塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦:使用前に医師、薬剤師、登録販売者に相談すること 授乳婦:使用可能 |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | × |
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こんな方に
子どもやお年寄りに使いたい方に
強いステロイドは避けたい方に
6種の有効成分が皮膚症状に効果を発揮
6種の有効成分が湿疹、かぶれ、虫刺されなどの皮膚症状に効果を発揮します。年齢制限はなく子どもからお年寄りまで幅広く使えます。一番弱いランクのステロイド(ヒドロコルチゾン酢酸エステル)です。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成分(100g中)クロタミトン:10.0g、ジフェンヒドラミン塩酸塩:1.0g、ヒドロコルチゾン酢酸エステル:0.25g、グリチルレチン酸:0.5g、アラントイン:0.2g、イソプロピルメチルフェノール:0.1g |
効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫刺され、じんましん |
用法・用量 | 1日1~3回適量を患部に塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦:使用前に医師、薬剤師、登録販売者に相談すること 授乳婦:使用可能 |
使用が可能な年齢 | 年齢制限なし |
スーッとする成分の有無 | × |
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こんな方に
副作用を避けたい方に
副作用のリスクを抑えたかゆみ止め
OTCとして初めて導入されたアンテドラッグ。ステロイドランクはミディアムクラスです。塗布後患部で皮膚の炎症(湿疹、皮膚炎、かぶれなど)によく効き、体内で低活性物質に変わります。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成分(1g中)プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル:1.5mg |
効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、虫刺され、じんましん |
用法・用量 | 1日1~数回適量を患部に塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦:使用前に医師、薬剤師、登録販売者に相談すること 授乳婦:記載なし |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | × |
ポイント③:ステロイド以外のものを重視した市販薬 3選
どれも市販薬に多く採用されている抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミンに保湿成分や血行促進成分などの配合剤が加わっています。購入の際はご自身の肌質や肌悩みにあったものを選んでみるのもいいでしょう。PR
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こんな方に
ステロイドは使いたくない方に
べたつくのが苦手な方に
3種の有効成分がかゆみに早く効く
3種の有効成分がかゆみに早く効きます。しつこいかゆみをしっかり抑えてかゆみの起きにくい肌へ導きます。グリセリン配合だから、かさかつく肌も滑らかに伸びがよくべたつきません。90g・145gとどちらも大容量なので広範囲に使えます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成分(1g中) クロタミトン:50mg、リドカイン:20mg、ジフェンヒドラミン:10mg、トコフェロール酢酸エステル:5mg、グリチルレチン酸:2mg |
効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、虫刺され、じんましん、しもやけ、ただれ |
用法・用量 | 1日1~数回適量を患部に塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | 〇 |
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こんな方に
小さな子どもに使いたい方に
炎症の悪化サイクルを止める非ステロイド
非ステロイドのウフェナマートがつらいかゆみや赤みを鎮めます。3種の成分が炎症を抑えながらかゆみを鎮めるので、炎症の悪化サイクルを断ちます。肌に優しい弱酸性のクリームなので、小さい子どもや妊婦・授乳婦に使えます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成分(100g中) ウフェナマート:5g、ジフェンヒドラミン:1g、グリチルレチン酸:0.3g |
効果・効能 | かゆみ、湿疹、皮膚炎、ただれ、あせも、かぶれ、おむつかぶれ |
用法・用量 | 1日数回適量を患部に塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中・授乳中ともに使用可能 |
使用が可能な年齢 | 生後28日以内の新生児は使用不可 |
スーッとする成分の有無 | × |
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こんな方に
かゆみを抑えるだけでなくしっかり保湿もしたい方に
清涼感がする塗り薬は苦手という方に
保湿作用を併せ持つかゆみ止め
かゆみを抑えるジフェンヒドラミンに肌を改善するパンテノールを配合し、つらいかゆみを治します。保湿性基剤を3種採用しているので、乾燥した肌に潤いを与えます。それなのにべたつかずしっとりとした使用感です。
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成分(100g中) ジフェンヒドラミン:2g、パンテノール(プロビタミンB5):1.0g、トコフェロール酢酸エステル:0.5g、グリチルレチン酸:0.2g |
効果・効能 | かゆみ、湿疹、皮膚炎、ただれ、あせも、かぶれ、おむつかぶれ |
用法・用量 | 1日数回適量を患部に塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中・授乳中ともに使用可能 |
使用が可能な年齢 | 生後1か月以上から使用可能 |
スーッとする成分の有無 | × |
【比較一覧表】この記事で紹介している商品
市販薬を使用するときのポイントや注意点について
塗り薬の市販薬であっても副作用が起こる可能性はあります。また、外用薬はメーカーの製剤技術によって使用感が大きく異なるため使う人の好みが分かれやすいです。使用の際は説明書や成分名をよく読むことをおすすめします。
使用するときのポイント・副作用はあるの?
副作用を起こさないために使用期間を5~6日間にとどめ長期連用はしないようにしましょう。ステロイドは眼圧亢進、緑内障を起こすことがあるので目に入ったらすぐに水で洗い落としましょう。シェービング後はステロイド紅潮、毛細血管拡張、酒さ様皮膚炎などのステロイド皮膚炎の副作用を起こしやすいので塗らないでください。かゆみが強い場合は1日2回(朝・夕)を目安に塗布し、症状が改善してきたら1日1回あるいは隔日投与にして再燃しないようにしましょう。こんなときは病院へ
・5~6日間使用しても症状が良くならない場合・症状が悪化している場合
・アトピー性皮膚炎が疑われる場合
・激しい痛みをともなう、掻き壊しにより化膿している場合
・ひどい湿疹や広範囲の湿疹の場合(全身性エリテマトーデス、乾癬の可能性)
・倦怠感や発熱を伴う場合(全身性疾患の可能性)
・全身にかゆみが広がっている場合(慢性腎不全、肝不全、糖尿病の可能性)
以上のケースが見られたらまずは皮膚科を受診してください。
『腕のぶつぶつ・かゆみ』に関するQ&A
腕のぶつぶつ・かゆみについてよく疑問に思われる質問と回答を以下の3つにまとめました。治療に役立てていただけると嬉しいです。
まとめ
今回腕のぶつぶつ・かゆみに効果が期待できる成分やそれらが含まれる市販薬、使用時のポイントなどについて紹介しました。
ぶつぶつやかゆみはストレスや外部からの刺激で起こります。それらは日頃の保湿で予防することができます。ケアするときは市販薬を使いつつ保湿することも意識してみてください。もし市販薬を使用しても効果を感じられなかったり、悪化したりしているようであれば自己判断で放置せず早めに医療機関を受診しましょう。
※掲載内容は執筆時点での情報です。