虫さされに効果のある市販薬の種類

虫さされの症状に合わせて、お薬の成分を選ぶことが大切になります。

「かゆみをおさえる成分」「腫れなどの炎症をおさえる成分」「掻いてしまって症状が悪化しないようにする(化膿止め)成分」、主にこの3つに注目します。

かゆみをおさえる成分

虫にさされた場合は、かゆみを伴うことが多くあります。

掻いてしまって皮膚を傷つけないようにかゆみを抑えることが大切になります。通常の蚊などにさされ、症状が軽度な場合はかゆみを抑える成分を含んでいるお薬で十分でしょう。かゆみをおさえる成分としては、抗ヒスタミン成分や局所麻酔成分などがあります。

・ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン成分)
・クロルフェニラミン(抗ヒスタミン成分)
・リドカイン(局所麻酔成分)
・ジブカイン(局所麻酔成分)
・クロタミトン
など

腫れなどの炎症をおさえる成分

炎症を抑える成分としては、抗炎症作用の高いステロイド剤と、非ステロイド剤の2つがあります。

腫れがひどい場合や、治りが悪い場合は、ステロイド剤を含むお薬が良いでしょう。小さなお子さんや、虫さされの場所が顔まわりなど皮膚が薄いような場合には、非ステロイド剤が安心です。

・フルオシノロンアセトニド(ステロイド)
・ベタメタゾン(ステロイド)
・プレドニゾロン(ステロイド)
・ヒドロコルチゾン(ステロイド)
・デキサベタゾン(ステロイド)
・グリチルリチン酸(非ステロイド)
・ウフェナマート(非ステロイド)
など

掻いてしまって症状が悪化しないようにする(化膿止め)成分

虫さされは、掻いてしまって皮膚が傷つくと、そこから細菌が入り感染し、化膿したり、小さなお子さんの場合は、とびひ(伝染性膿痂疹)の原因になることもあります。
そのため、虫さされを掻いてしまって傷ができている場合は、化膿止めの成分を含んでいるお薬を選ぶようにしましょう。

・フラジオマイシン(抗生物質)
・オキシテトラサイクリン(抗生物質)
・イソプロピルメチルフェノール(殺菌)
・トリクロロカルパニリド(殺菌)
・スルファジアジン(殺菌)
など

虫さされに効果のある市販薬

医療機関を受診し、処方せんがないともらえないような医療用医薬品では、「虫さされ」専用のお薬はありません。

医師が、症状をみてそれに合わせて判断し、外用の塗り薬や、症状がひどい場合には内用薬が処方されます。
虫さされの症状がひどい場合や、なかなか治らない場合には、はやめに医療機関を受診するようにしましょう。
市販薬は、外出時の虫さされなど、すぐに病院に行けないような状況のときに応急処置として使用するようにします。

今回は、虫さされに効果のある市販薬の一例を紹介します。詳しくは、店頭の薬剤師、又は登録販売者の方と相談し、症状に合わせて購入するようにしましょう。

ムヒ・ベビー 第3類医薬品 池田模範堂

非ステロイドのお薬で生後1ヶ月から使えるため、小さなお子さんに使用する場合に適してます。かゆみをおさえるジフェンヒドラミン、炎症をおさえるグリチルレチン酸、化膿止めの成分であるイソプロピルメチルフェノールなど、紹介しました虫さされに効果的な3つの成分がしっかりと含まれています。

ムヒアルファEX 第2類医薬品 池田模範堂

抗炎症作用のあるステロイド、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(※アンテドラッグ)を含んでおり、また、かゆみをおさえるジフェンヒドラミン、クロタミトン、化膿をおさえるイソプロピルメチルフェノールなどを含んでいます。虫さされに対し、しっかりとした高い効果が期待できます。

※アンテドラッグ
アンテドラッグとは、薬を皮膚に塗った後にはしっかりと効果を出し、体に吸収されると、お薬が代謝され作用がなくなるような工夫がされているお薬になります。このことによって、全身への副作用のリスクを抑えることができます。

フルコートf 第2類医薬品 田辺三菱製薬

市販で販売されているステロイドの成分としては強いタイプ[Ⅲ.強い(Strong)]
であるフルオシノロンアセトニドを含んでいます。また、抗生物質であるフラジオマイシン硫酸塩を配合しています。かゆみ止めは含まれていませんが、炎症をおさえ、化膿をおさえるお薬としては高い効果が期待できます。

おわりに

虫さされのときに効果のある市販薬の選び方について参考になりましたでしょうか?

虫さされの症状は個人差も大きく、同じ虫に刺されても、症状が出ない方もいれば、大きく腫れてしまうような方もいらっしゃいます。症状がひどい場合には、市販の外用塗り薬だけでは効果が期待できず、医療機関を受診し、ステロイドや抗ヒスタミン剤などの内服薬が必要となることもあります。

虫さされといっても、症状がひどい場合には、はやめに医療機関を受診するようにしましょう。