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【2021年】しもやけ(凍瘡)に効く市販薬はある?おすすめの市販薬と対策・予防法を解説

くすり

2021年4月14日更新
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みなさんこんにちは。北国在住のyakuzaicです。

現在は雪国に住んでいますが、南国生まれの都会育ちのため、いつまで経っても雪には慣れません。雪の無い地域に住みたい。

安物のスノーブーツを履いているためか、靴の中が冷たく、最近は毎日足先がかじかんでいます。

しかし、基本的に調剤室の中でぬくぬくと仕事をしているので、しもやけにまでは至ることは少なく、私自身は薬を使うことはありませんが、職場ではお客さんから「どの薬が効くのか?」と相談されることが多いです。

「しもやけなんてほっておいても治る」

と、軽く見てしまいがちですが、まれに重い病気につながることもあるので注意が必要です。

しもやけにおすすめの市販薬を紹介していきます。

しもやけ(凍瘡)はなぜできる?原因・症状


そもそもしもやけはどのような原因で起こるのでしょうか?

「しもやけ」の正式な病名は「凍瘡(とうそう)」といいます。

手や足、耳などの毛細血管の血液の循環が悪くなると生じる炎症のことで、寒い時期に発症して、暖かくなると治ります。

人間の体には体温を調節する働きがあり、寒さを感じると、脳からの命令で血管を縮めて血液をあまり流さないようにします。そうして皮膚の表面の温度を低く保ち、体内の熱を外に逃がさないようにします。

逆に、暑くなると血管を広げて血液を多く流し、皮膚の表面温度を上げたり、汗をかいたりして熱を放出します。

「寒さ」と「暖かさ」の刺激が繰り返されて、血管の収縮や拡張が繰り返されることで血液の循環に障害が起こります。これが「しもやけ」です。

特に、手足の先など末梢の血管では血行が悪くなり、赤く腫れたり、かゆくなったりという症状が起こりやすいです。

水仕事をしている主婦の方などは特に、冷たい水とお湯を繰り返し触っているので、しもやけになりやすいです。

しもやけ状態で肌が乾燥すると、皮膚の角質層の厚い部分に亀裂が生じ、内部が赤く見えたり出血したり、つまり、「ひび」や「あかぎれ」といった状態につながります。

「しもやけ」というと、冬のイメージが強いですが、ただ寒いからしもやけになるというわけではなく、1日の気温差が10度以上になると起こりやすいのです。

晩秋から冬の初め、冬の終わりから春先にかけてなど、寒暖差の大きい季節に多くみられます。

しもやけと似ている皮膚症状

足先が痒いのでしもやけかと思ったら「水虫」だった、ということもあります。

もし水虫の痒みに対して、痒み止めとしてステロイドの入った軟膏を使ってしまうと真菌が増殖し、状態が悪化することもあるので注意が必要です。

しもやけと似た症状の病気に、膠原病の凍瘡状狼瘡や全身性エリテマトーデスがあります。

しもやけの症状以外に、熱があったり、だるさがあったりしたら、注意が必要です。

また、皮膚筋炎という病気も、しもやけのように指が赤くなる手荒れの症状をきたしますが、かゆみや痛みなどの症状がないのが特徴です。

しもやけで困った時に!市販薬の選び方

しもやけに適応のある一般用医薬品には、血行を改善する成分、炎症・かゆみを抑える成分、皮膚を保湿・保護する成分などが含まれています。

気になる症状や使用感に応じて薬を選ぶとよいでしょう。

〇各成分と効能・特徴

成分 効果
ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル) 末梢の血管を広げ、血流を改善する。
副腎皮質ステロイド(ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルなど) 抗炎症作用、抗アレルギー作用がある。
グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ニカリウム 抗炎症作用がある。生薬由来の成分だが、ステロイドと類似の作用を示す。
クロタミトン 皮膚に軽い灼熱感を与えてかゆみを抑える。
ジフェンヒドラミン塩酸塩 かゆみや腫れを抑える。
ヘパリン類似物質 血行促進作用、保湿作用がある。値段は高めだがべとつかない。
ワセリン 保湿作用がある。コストパフォーマンスがよく、刺激は少ない。
アラントイン 組織修復作用がある。

飲み薬がおすすめな方

体質的にしもやけになりやすいという人には内服薬がおすすめです。

ビタミンE配合のビタミン剤や、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)といった漢方薬で体質改善を図りましょう。

塗り薬がおすすめな方

症状のひどい人にはステロイドが配合されている塗り薬をおすすめします。

しかし、ステロイド剤は「しもやけ」に適応を持たない薬も多いので、薬を購入の際は適応症状をよく確認してください。

しもやけの状態がとてもひどく、ひびやあかぎれといった傷になっているような人でステロイドを使うと、かえって感染しやすくなったり、傷の治りが遅れることもあります。そのような場合はステロイドを含まない薬を選びましょう。

病院で処方されるお薬と市販薬の違い

病院でも市販薬と同様、血流改善のためにビタミンE製剤(ユベラ)やヘパリン類似物質(ヒルドイドソフト軟膏)などが処方されることが多いですが、症状が重度の場合、より強い薬が処方されます。

炎症が強い場合には、ロコイド軟膏やアンテベート軟膏といったステロイド軟膏が用いられます。

びらんや潰瘍を生じている場合には、プロスタグランジン製剤(プロスタンディン軟膏)や抗菌薬含有軟膏(ゲンタシン軟膏)が処方されます。

その他、内服薬のプロスタグランジン製剤でリマプロストやアンプラーグといった血流改善薬が処方されたり、タリオンやアレロックといった抗アレルギー薬がかゆみに用いられることもあります。

【シーン別】しもやけにおすすめの市販薬



しもやけにおすすめの市販薬 一覧

商品画像 ユベラックス
エーザイ
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
クラシエ
桂枝茯苓丸
クラシエ
ヒビケア軟膏a
池田模範堂
ベルクリーンSクリーム
クラシエ
ユースキンA
ユースキン製薬
商品名 ユベラックス 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 桂枝茯苓丸 ヒビケア軟膏a ベルクリーンSクリーム ユースキン
特長 天然ビタミンE剤。末梢血行障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけに。 体力中等度以下で、手足の冷えを感じ、下肢の冷えが強く、下肢または下腹部が痛くなりやすい方に。 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせ、足冷えなどを訴える方に。 ひび修復促進成分(アラントイン+パンテノール)をW配合。 トウガラシ成分の温感刺激作用により末梢まで血管を拡張。冷えを改善し、血行を改善。 ひび、あかぎれ、しもやけを治す、黄色いビタミン系クリーム(しっかりケアボトル)
医薬品分類 第3類医薬品 第2類医薬品 第2類医薬品 第3類医薬品 第2類医薬品 指定医薬部外品
タイプ ソフトカプセル 錠剤 顆粒 軟膏 クリーム クリーム
1日目安摂取量 3カプセル 12錠 6包 数回 数回 数回
商品リンク

しもやけにならないための予防方法・対策

栄養をしっかり摂る

食料難の時代にはしもやけにかかる人がたくさんいましたが、近年、栄養事情が良くなったことに伴い、かかる人が減っているとも言われています。

破壊された組織を治すための良質なたんぱく質、血行をよくするビタミンEなどを豊富に含んだ食材を摂るよう心がけましょう。

温める、マッサージをする

冷たい手足をそのままストーブに近づけて、急に温めるとかゆみが強まってしまいます。

お風呂などで、時間をかけてゆっくり温めることが大切です。熱いお湯ですとかゆみが強くなるので、40℃位のぬるめのお湯がちょうどいいと言われています。

マッサージをする際は、あまり強い力でマッサージすると、患部を痛めてしまうこともあるので、やさしく温めながらマッサージすることが重要です。

防寒を心掛ける

風が冷たい日に外出するときは、手袋や帽子、耳当てなどをつけることを心がけましょう。

私はよく手袋を忘れて外出してしまうのですが、素手で雪かきなどをするとしもやけになります。

冷え性に悩まされている女性は特に、使い捨てカイロも持ち歩きましょう。

ひっかかない

かゆみのある部分を掻き崩さないことも重要です。

掻くことで組織液が広がり、患部を広げてしまうことになります。

こんなときは早めに病院へ

しもやけの症状は、痒みを生じる「水虫」、「凍瘡状狼瘡」や「全身性エリテマトーデス」、「皮膚筋炎」などの難病の初期症状とも似ているので、症状が長引いている場合には医療機関を受診しましょう。

また、もともと血行不良がある場合にしもやけになりやすいので、ひっかいて傷が出来たりすると、褥瘡(じょくそう)につながることもあります。

傷ができたり、潰瘍ができていると抗生物質が必要なケースもあり、市販薬では対応できないこともあるので、医療機関を受診しましょう。



おわりに

たかがしもやけ、されどしもやけ。

しもやけになりやすいという人は、糖尿病、動脈硬化などの末梢循環障害の危険因子を持っている可能性もあります。

保温、保湿に気を付けて、ビタミンEの豊富な食べ物を食べて、この冬の寒さを乗り切りましょう。

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この記事を書いたアドバイザ

yakuzaic
私のような三流薬剤師でも、何か役に立つことは無いかと「くすりの勉強」というブログを書き綴っています。日々の仕事を少しでも面白く感じることができるような記事を書けたら良いと思います。