1.利尿薬にはどんなお薬があるの?

まずは、どんなお薬があるのか、確認してみましょう!
※ここでは商品名を「新薬(先発医薬品)」の名称で記述していますが、昨今、多くのジェネリック医薬品が出ているため、名称が様々あります。この一覧に該当医薬品がない場合や、ご不明な場合は、医師または薬剤師に相談してみましょう。

<サイアザイド(チアジド)系利尿薬>

一般名(成分名)          商品名
トリクロルメチアジド       フルイトラン®
ヒドロクロロチアジド       ヒドロクロロチアジド®
ベンチルヒドロクロロチアジド   ベハイド®

<ループ利尿薬>

一般名(成分名)    商品名
フロセミド       ラシックス®
トラセミド       ルプラック®
アゾセミド       ダイアート®

<カリウム保持性利尿薬>

一般名(成分名)    商品名
スピロノラクトン   アルダクトンA®
トリアムテレン     トリテレン®
エプレレノン     セララ®

2. どのように体の中ではたらいて、血圧を下げるの?

(1)体の水分、塩分を尿に出して、血圧を下げる

血液中の水分が増えると、体を循環している血液の量が増え、結果的に血圧が上がります。そこで、利尿薬は、体の外に出す尿の量を増やします。それにより、血液中の水分を減らし、血液量を減らすことで血圧を下げることができます。又、水分は塩分(ナトリウム)とともに移動します。そこで、利尿薬は、塩分(ナトリウム)の排泄を促進することによって、水分の排泄が促され、尿の量が増える仕組みになっています。

(2)利尿薬には3つのタイプがある

利尿薬は、主として腎臓に働き、ナトリウム(塩分)の排泄を促進することで、尿の量を増やします。高血圧の治療で使われる利尿薬は、腎臓への働き方(作用部位、作用機序)によって、主に3つのタイプに分類されます。
・サイアザイド(チアジド)系利尿薬
・ループ利尿薬
・カリウム保持性利尿薬
各々の利尿薬には特徴があり、患者さんの症状にあわせて医師が選択します。また、併用して処方される場合もあります。飲まれている利尿薬がどのタイプにあたるのか確認してみましょう。

3. どんな副作用があるの?

サイアザイド系利尿薬、ループ利尿薬の主な副作用は、「低カリウム血症※1、高血糖、高尿酸血症」などがあります。又、カリウム保持性利尿薬の主な副作用は、「高カリウム血症※2」などがあります。ここに記した副作用がすべてではないので、気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に必ず相談しましょう。

※1低カリウム血症・・・大きく値が下がると、けいれん、麻痺、嘔吐、便秘、筋力低下などの症状がでます。
※2高カリウム血症・・・悪心、嘔吐、しびれ、脱力感などの症状がでます。7-8mEqlを超えると不整脈が現れ、心停止の危険もあります。

4. 注意が必要なこと

<定期的な血液検査>
定期的に血液検査をし、異常がないか確認しましょう。
特にカリウムの値、血糖値、尿酸値の検査値に注意をしましょう。

5. おわりに

高血圧のお薬の1つである利尿薬について、どのように体の中で作用しているのか分かりましたでしょうか?利尿薬は、体の外に出す尿の量を増やすことによって、循環血液量を減らし、血圧を下げます。利尿薬をのまれている方から、「どうしても夜間の尿の回数が増えてしまい寝むれないで困っている」という相談も多く受けます。そのような場合は、飲むタイミングを変更することもできますので、かかりつけの医師、薬剤師に相談してみましょう。

おくすりのまめ知識~高血圧のお薬のタイプを知る~ | EPARKくすりの窓口コラム

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