目次
コロナ検査について
検査をした方がよい目安や、施設で検査をする場合と自宅で検査をする場合の違いについて解説するので、最後までご覧ください。
検査をする、または、したほうがいい目安
厚生労働省から出ている相談・受診の目安については、次のように提示されています。
・重症化しやすい方で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
※重症化しやすい方:高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患等の基礎疾患がある方、透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などをしようしている方など
・発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
普段とは違う体の異常を感じたら、早めに医療機関に相談することをおすすめします。医師が総合的に診て検査が必要と判断した場合は、検査が行われます。
検査施設と自宅検査の違いは?
大きな違いは結果の感度です。
市販されている新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の検査キットは、必ずしも厚生労働省の承認を受けたものであるとは限りません。
そのためもし症状が出ている場合は、検査キットの結果ではなく然るべき機関に連絡を取り、より感度の高いPCR検査や抗原定量検査を必ず受けてください。
検査の違いについて
新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)関連の検査方法には、いくつかの種類があります。それぞれの検査方法の違いについて解説します。
検査キットの費用などに違いがあるので、キットの購入を検討している方は最後までお読みください。
PCR検査とは
唾液、鼻腔ぬぐい液、鼻咽頭ぬぐい液の中の中にウイルスが含まれているかどうかを検出することで、現在新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)に感染しているかどうかを判定します。
検査方法は、採取したサンプルに薬液を混ぜて、ウイルスの遺伝子を増幅させて検出するというものです。
サンプルを検査機関に輸送する時間と遺伝子の増幅にかかる時間を合わせて、おおむね24時間以内に判定結果が出ます。
抗原検査とは
PCRは検査が終わるまでに数時間かかるのに対し、抗原検査の検査時間は30分程度と迅速に行えるのが特徴です。PCR同様、ウイルスが体内に存在するかどうかを確認できます。
抗原検査は定性検査と定量検査の2種類があり、定性検査は簡易キットであれば検査機関にサンプルを送る必要がありません。
PCRや定量検査と比較して感度は劣りますが、簡便に検査できるので便利です。
抗体検査とは
ウイルスに感染した際に体内で作られるタンパク質を検出します。ワクチンを接種した場合も抗体が作られるので、感染がなくてもワクチンを打っている場合は陽性になります。
ウイルスに感染してから抗体ができるまでにはある程度時間がかかるので、現在感染しているかどうかの判定には適していませんのでご注意ください。
検査キットはどこで買える?
検査キットは、薬局で購入できます。
店舗で購入する場合は、取り寄せ対応になったり、取り扱いがなかったりすることがあるので注意してください。電話などで購入可能かどうかを確認してから行くとスムーズです。
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なお、ご参考までに、検査キットのAmazon、楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。※医療用抗原検査キットは薬局にて購入下さい。
発熱した時、すぐに検査したい場合
発熱した場合や何らかの症状がありすぐに検査をしたい場合は、かかりつけの医療機関や保健所に連絡してください。案内や指示があるまでは自宅待機しましょう。
『コロナ検査』に関するQ&A
最後はコロナ検査に関して、よくある質問にお答えします。
検査の種類やキットの購入方法など解説しましたが、まだ不安な方もいらっしゃることと思います。疑問や不安はQ&Aで解決しましょう。
Q&A①:いろんな検査方法がありますが、結局どれが一番良いですか?
例えば、症状がなく、なるべく早くコストをかけずに検査したい場合は抗原定性検査も選択肢の1つです。症状がある場合は医療機関を受診して、PCR検査を受けるのが適しているでしょう。
Q&A②:検査をして陽性だった場合、まずどうすればよいのですか?
医療機関で検査をして陽性だった場合は、検査をした医療機関からの指示や案内に従いましょう。
なお医療機関で検査をした場合、結果が出るまでは陽性の可能性を考慮してできる限り自宅待機してください。
Q&A③:発熱した場合、すぐに病院に行ってもいいですか?
電話した際に医療機関から指示があった場合は従ってください。
かかりつけの医療機関がない場合は、保健所に電話して今後の行動を相談しましょう。
Q&A④:検査は定期的にしたほうがよいですか?
ただし、症状がない場合の検査は義務ではないこと、簡易キットを使用しての検査はPCR検査と比較して感度が劣ることは頭に入れておいてください。
Q&A⑤:濃厚接触者としてPCR検査をして、陰性でした。新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)になることはないですよね?
検査は100%結果を保証するものではないので、偽陰性(本当は陽性なのに陰性の結果が出た)の可能性も考えられます。
経過を観察し、気になる症状があれば再度PCR検査をした医療機関に連絡してください。
Q&A⑥:検査キットの精度や信頼性にバラツキがあるのはなぜですか?
例えばPCR検査ではウイルスの遺伝子を、抗原検査ではタンパク質を検知します。また、同じ抗原検査でも定性検査と定量検査では、検出できるタンパク質量の下限に違いがあります。
検出の仕組みが異なるために、精度や信頼度に差が生まれることを認識しておきましょう。
まとめ
今回はコロナ検査キットについて解説しました。新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の検査には複数の種類があり、それぞれ目的に応じた検査を選ぶことが大切です。
まだ自粛生活は続くことが予想されますが、感染対策を継続してコロナ禍を乗り切りましょう。
※掲載内容は執筆時点での情報です。