OD錠の意味

OD錠の「OD」とは、「Oral Disintegration」の略となっており、日本語では、「口腔内崩壊錠(こうくうないほうかいじょう)」のことを意味しています。口腔内崩壊錠というと、難しく感じますが、簡単に言えば、「口の中で溶けるお薬」になります。

通常のお薬は、口の中で溶けず、基本的には飲み込むことで、薬の効果が発揮されます。
一方、OD錠は、唾液程度の少量の水で溶けるように開発されており、水なしでも口に入れると、すぐに溶けるようになっています。
そのため、水と一緒に飲まなくてもよいため、水が手元にないときでも服用することができます。

とはいえ、OD錠は、水で飲んでいただいても、通常のタイプのお薬と比較しても、お薬の効果や効き目の早さに違いはなく、問題はありません。

OD錠のタイプがあるお薬の代表例)
ノルバスク、フリバス、タケプロン、ガスロンN、アレグラなど・・

水なしで服用できるOD錠のメリット

●OD錠の服用をおすすめしたい患者さんは、嚥下障害のある患者さんや、お薬を飲み込むのが苦手な方やお子さんなどです。口に入れるだけで溶け、飲み込む必要がないため、とても便利です。

●又、次のような頓服(症状発現時に服用する)で服用するお薬の場合も、OD錠は、場所を選ばずに、その場で飲むことができるため適しています。
・吐き気止め
・睡眠剤
・鎮痛薬
など

●偏頭痛(頭が痛い)の際や、吐き気を催していて、水を一緒に飲むとつらい場合などでもOD錠は適しています。

●経管栄養をされている患者さんの場合、OD錠の場合、薬を溶かす作業を短時間で済ませることが可能であるため、便利です。

OD錠の飲み方の注意点

●お薬が、OD錠、1種類しか出ていない場合では、水なしでも問題ありませんが、他のOD錠ではないお薬と一緒に飲む必要がある場合は、水で飲まなくてはいけませんので、注意しましょう。

●吸湿しやすく(湿気に弱い)、壊れやすいことがあるため、一包化(飲み方ごとに複数のお薬をまとめる)や錠剤を割るなどしている場合は、OD錠では出来ない場合が多くあります。また、錠剤をシートから取り出した場合は、基本的にはすぐに服用しましょう。お薬にもよりますので、薬剤師の方に相談するようにしましょう。

●このお薬のOD錠が欲しいと思っても、実際にはOD錠のタイプがないお薬が多くあります。全てのお薬にOD錠のタイプがあるわけではないため、OD錠が欲しい場合は、OD錠があるかどうかを医師や薬剤師に確認してみましょう。

●OD錠など、水なしで飲めるタイプのお薬以外では、必ず、水で飲むようにしましょう。水なしでのむと、食道、胃などの消化器官に炎症が起きたり、お薬の吸収が遅れ、期待通りのお薬の効果が得られない場合があります。

口腔内崩壊錠を表す略語は他にもあります

OD錠という名前ではなくても、OD錠と同じように口の中で溶ける性質をもっているお薬があります。OD錠と同様に、水なしで服用することが可能です。

代表例はこちらになります。
●D錠・・・Disintegratingの略
 代表例)ハルナール、ガスター、アリセプトなど
●RM錠・・・Rapidly Melt in Mouthの略
 代表例)ゾーミック
●RPD錠・・・Rapid Dissolutionの略
 代表例)マクサルト
 など

市販薬でも水なしで飲めるタイプがある

市販薬でも水なしで飲めるタイプのお薬があります。パッケージに「水なしで飲める」「水なしで効く」等の記載が、又、口腔内崩壊錠、チュアブル錠、フィルム剤などのタイプが存在します。外出先などで、咄嗟の症状に対して飲みたい場合などは、水なしで飲めるタイプの市販薬が適しています。

《参考》チュアブル錠とOD錠の意味の違い

実は、同じように水なしで飲めるお薬として、チュアブル錠というタイプがあります。OD錠は説明のとおり、少量の唾液ですっと溶けるようになっています。一方で、チュアブル錠は、口の中で噛み砕いて、溶かして飲むお薬になります。OD錠は、水で飲んでも問題ありませんが、チュアブル錠は、基本的には、口の中で溶かすか、噛み砕いて服用しなければいけません。

OD錠の意味、飲み方について参考になりましたでしょうか?
OD錠の性質、メリットについてしっかりと理解していただき、ご自分の生活スタイルに合ったお薬の飲み方をしていただければと思います。
ぜひ、あらためて、ご自分の服用されているお薬を確認してみてください。
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