お酒の良いところ、悪いところ

昔から「お酒は百薬の長」と言われ、適度に飲むことは健康に良いとされ、その効果としては、食欲増進、ストレスを和らげる、人間関係をスムーズにするなどが挙げられます。ただし、これらはあくまで適量を守り、適切に飲酒した場合に得られる効果です。
お酒の主な成分は、アルコールと水です。お酒を飲むとアルコールは血液に溶け込み、最終的に肝臓へ運ばれ、分解されます。肝臓は絶えずアルコールの処理に追われていると働きが悪くなるため、限度を超えた飲酒や長年の飲酒は、肝臓障害や糖尿病、膵炎などの膵臓の障害、循環器系など様々な障害を起こすと言われています。これらは自覚症状のないままに進行してしまうことが多いので、注意が必要です。

酔うってどういうこと?

胃や小腸で吸収されたアルコールが血液に溶け込んで脳に運ばれ、そのアルコールによって脳が麻痺することが「酔う」ということです。この感覚が気持ち良くてお酒を飲む方も多いと思います。
ただ、楽しくお酒を飲めるのは「ほろ酔い」の段階までで、アルコールの量が増えるにしたがって酔いが進み、脳の麻痺も進みます。知覚や運動機能が鈍り、さらに飲酒が進むと麻痺は脳全体に及び、呼吸困難に陥り、最悪の場合は死に至る危険性もあります。酔いの進み方には個人差があります。自分にとってのほろ酔いの状態を知っておくことも大切です。

適量ってどのくらい?

純アルコールで1日平均20gが、厚生労働省の定めるお酒の適量です。ただし、適量には性別や体重などで個人差があり、この量で酔う人もいれば全く平気な人もいます。また、年齢が高くなるにつれてお酒に弱くなるため、若い頃よりも量を減らす必要があります。必ずしもこの量を飲まないといけないのではなく、適量を上限に、自分に合った量を知ることが大切です。
疾患がある場合は、医師に相談しましょう。

アルコールとの上手な付き合い方

飲み過ぎない

適量を守ることが長くお酒と付き合えるポイントです。

空腹時に飲まない

空腹時に飲むお酒は肝臓を傷める原因になったり、胃壁を傷めてお酒の吸収が
早くなったり悪酔いしたりします。飲む前には何かお腹に入れておきましょう。

食べながら飲む

お酒を飲み始めたら、アルコールの分解に肝機能がフル回転します。肝臓の働きを高めるために、タンパク質が豊富な物や、脂肪の少ない物、ビタミン類が豊富なおつまみを一緒に食べて、肝臓を守りましょう。野菜や大豆製品、海藻類などのおつまみがお勧めです。
また、肝機能を強化する成分(タウリン、ビタミンEなど)の入った食材などもおすすめです。
タウリンはイカやタコ、牡蠣、ホタテ、マグロなどに、ビタミンEはナッツ類やかぼちゃに多く含まれます。

水分をとる

お酒には利尿作用があります。脱水症にならないためにも、水分をとりながら飲むようにしましょう。アルコール度の高いお酒を飲むときは、水で薄めて飲むと胃への刺激を和らげる効果があります。飲んだ後もコップ1杯の水をとるようにすると悪酔いを防ぐことができます。

入浴や運動の前後は飲まない

飲酒後の入浴や運動は、心臓に負担をかけたり脱水症状を起こしたり怪我をしやすくするため危険です。また、入浴中や激しい運動直後の飲酒も、酔いが早くまわったり、運動後の筋肉の疲労回復が遅れるため控えましょう。

休肝日をつくる

肝臓を休めるためにも、週に2日は休肝日を作りましょう。

おすすめ一品料理

厚揚げとアスパラのピリ辛炒め

レシピのおすすめポイント

厚揚げや豆腐などのたんぱく質は、肝臓の修復、再生に役立ちます。また、アルコールの代謝にも必要な成分です。カシューナッツに多く含まれるビタミンEは、肝臓を傷つける過酸化脂質を分解します。

一人分の栄養

材料

作り方

①厚揚げは横半分に切って、幅1cmの短冊切りにし、片栗粉をまぶす。
②アスパラガスは、下の固い部分とハカマをピーラーでむいて、長さ4cmの斜め切りにする。
③フライパンにごま油を入れて熱し、①を入れて焼き目をつけ、一旦取り出す。
④同じフライパンに、②とカシューナッツを入れて炒め、火が通ってきたら③を戻してAを加え、汁気がなくなるまで炒めて器に盛る。

タコのカレーマリネ

レシピのおすすめポイント

タコに多く含まれるタウリンは、肝臓でのアルコールの解毒作用を助けます。同じくタウリンを含むイカでもおいしく出来ます。野菜も、セロリの他にきゅうりでも出来ます。

一人分の栄養

材料

作り方

①ゆでタコは、キッチンペーパーなどでしっかり水気を拭きとり、1.5cmのぶつ切りにする。
②セロリは筋を取り除いて斜めにスライス、玉ねぎはみじん切りにする。
③ボウルにAを入れてよく混ぜ、①、②を入れて和える。
④味を馴染ませるために半日くらいつけ込み、器に盛る。