ボルタレンの効果

ボルタレンのお薬の有効成分は、「ジクロフェナクナトリウム」です。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のタイプに分類され、体内の「痛み、炎症、発熱」などを引き起こす物質(プロスタグランジン)が作られるのを抑えることによって、炎症に伴う腫れや痛みをやわらげ、熱を下げることができます。

ボルタレンは、解熱鎮痛薬として代表的なロキソニンと同じNSAIDsのタイプですが、ロキソニンと比較すると、お薬の構造のタイプが違い、効果が強い反面、副作用に注意が必要なお薬になります。

医療用では、錠剤、カプセルの飲み薬をはじめ、坐薬、ローション、ゲル、テープなど様々なタイプがあります。

ボルタレンと同じ成分を含んでいる市販薬

医療用のボルタレンと同じ成分であるジクロフェナクを含む市販薬は、ゲル、ローション、テープ、スプレーなど色んなお薬のタイプがあります。
飲み薬としては販売されていません。

具体的には
●ボルタレンAC / グラクソ・スミスクライン・CHJ
●ボルタレンEX / グラクソ・スミスクライン・CHJ
●アンメルツNEO / 小林製薬
●サロメチールジクロ / 佐藤製薬
●ジクリッチ / 日邦薬品工業
●ジクロテクトPRO / 大正製薬
●フェイタスZ / 久光製薬

などがあります。

ボルタレンEXシリーズ

今回は、ボルタレンと同じ成分を含む市販薬の中で、ボルタレンEX・ACシリーズを例にご紹介します。

ボルタレンEXテープ・テープL

有効成分である、ジクロフェナクナトリウムを15mg/30mg含んでおり、医療用である、ボルタレンテープ15mg/30mgと同じものになります。

→貼付薬なので、有効成分が徐々に放出されるため1日1回貼ることで効果が持続します。特にかぶれなど気にならない方はこちらがおすすめです。

ボルタレンACローション・ゲル

有効成分である、ジクロフェナクナトリウムを1%(1g中10mg)含んでおり、医療用である、ボルタレンローション1%、ボルタレンゲル%と同じものになります。

→清涼感が不要で、医療用と同じように塗布したい場合は、ACがおすすめです。
ローション・・・液体タイプなので、毛が多い部分でもさらっと塗布できます
ゲル・・・ゲル状なので、べたつきがなく、乾きがはやく、関節部分などよく動かす部位にもしっかりと塗布できます。

ボルタレンEXローション・ゲル

有効成分である、ジクロフェナクナトリウムを1%(1g中10mg)含んでいることに加え、メントールが3%(1g中30mg)含んでいるため、塗布後に清涼感があります。メントールを配合しているものは、医療用のボルタレンではありません。

→メントール配合なので、塗布した心地がスッキリしたいときは、EXがおすすめです。

ボルタレンEXスプレー

有効成分である、ジクロフェナクナトリウムを1%(1g中10mg)含んでいることに加え、メントールが3%(1g中30mg)含んでいます。スプレータイプは医療用ではなく、市販薬ならではの特別なタイプです。

→スプレータイプなので、手を汚さずに広い患部にすぐに噴射することができます。外出中、活動されている最中などに適しています。

ボルタレンシリーズの注意点

医療用ボルタレンの成分と同様の市販薬は、第2類医薬品に分類されます。

次の方は使用しないようにしましょう

●15歳未満の小児
→小児への使用経験が少なく、市販薬として安全性が確立していません。

●妊婦又は妊娠していると思われる方
→飲み薬では胎児への影響が報告されています。市販薬は外用薬ではありますが、胎児への影響が出る可能性も考えられるため使用はしないようにしましょう。また、母乳への影響はないため、授乳中の使用は可能です。

●過去に同様の成分でアレルギー症状を起こしたことがある方
→同様にアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

●他の外用薬である鎮痛消炎剤を使用している方
→重複してしまうため、どちらかの使用にしましょう。

想定される副作用

個人差はありますが、
主な副作用としては、市販薬は、皮膚に塗布するお薬であるため、かぶれ、かゆみ、刺激感、発疹・発赤などの皮膚症状があります。
このような症状が見られた場合は、一旦、使用を中止し、様子をみて、必要であれば、医療機関を受診するようにしましょう。

また、稀に、下記のような重篤な症状が起こる可能性があります。明らかにいつもと違うような症状が出た場合は、直ぐに医療機関を受診するようにしましょう。

●ショック(アナフィラキシー)
薬を使用後、短時間(30分以内)で症状があらわれることが特徴です。発疹などの皮膚症状、消化器症状、呼吸困難から、血圧低下による意識障害など命に関わる危険な状態になることがあります。

●光線過敏症
日光アレルギーとも呼ばれ、日光に対する過敏な免疫反応になります。普通の方であれば問題のない日光を浴びた際に、皮膚が赤くなる、水ぶくれ、かゆみを伴う皮疹などの異常な皮膚症状がおこる可能性があります。

おわりに

市販薬で購入可能なボルタレンシリーズの作用と注意点について参考になりましたでしょうか?

現状ですと、飲み薬では医療用ボルタレンと同じ成分のお薬は市販では購入できませんが、外用薬は購入することができ、高い効果を期待することができます。
市販薬を使用してみても症状が改善しない場合は、お薬が効いていないと考えるより、症状が悪化していたり、原因が他にある場合がありますので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。