アドエアとレルベア、どのような違いがあるのか、作用や副作用の違いなどについて説明します。

喘息の治療薬 アドエアとレルベアの成分の違い

まずは、アドエアとレルベアの成分の違いについて比較してみましょう。

アドエアの成分

アドエアには2つの成分が含まれています。気管支を拡張する作用があるβ刺激薬の「サルメテロールキシナホ酸塩」と、気道の炎症を抑えるステロイド薬である「フルチカゾンプロピオン酸エステル」になります。
2つの成分の効果によって、気道を広げ、呼吸を楽にし、又、気道の炎症を抑え喘息発作が起こりにくくする作用があります。

喘息発作の予防として、基本的には毎日定期的に吸入します。急性の発作には使用しません。
気管支喘息の治療と、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に使用されます。



レルベアの成分

レルベアにも、アドエアと同様に2つの成分が含まれております。気管支を拡張する作用があるβ刺激薬の「ピランテロールトリフェニル酢酸塩」と、気道の炎症を抑えるステロイド薬である「フルチカゾンフランカルボン酸エステル」になります。
アドエアと同様に、気道を広げ、呼吸を楽にし、又、気道の炎症を抑え喘息発作が起こりにくくする作用があります。

喘息発作の予防として、基本的には毎日定期的に吸入します。急性の発作には使用しません。
気管支喘息の治療に使用されます。現状では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の適応はありません。

※2016.12/1に、100エリプタにおいて慢性閉塞性肺疾患(COPD)の適応に関して、承認となりました。メーカーに問い合わせましたところ、200エリプタにおいては、現状は適応の予定がないとのことです。

次に、もう少し具体的にアドエアとレルベアの主な違いについて説明します。

喘息の治療薬 アドエアとレルベアの違い

アドエアとレルベアの違いのポイントは大きく3つあります。
①レルベアはアドエアより作用時間が長い
②含まれているステロイドの成分・量が違う
③レルベアはアドエアより操作が簡単

レルベアはアドエアより作用時間が長い

レルベアに含まれている気管支を拡張するお薬とステロイドのお薬が、どちらも効果が24時間継続し、作用時間が長いとされています。

そのため、アドエアは1日2回の吸入に対して、レルベアは1日1回の吸入で効果が持続します。

含まれているステロイドの成分・量が違う

アドエア○○ディスカス、レルベア○○エリプタなど、○○に数字が入ります。

この数字が何を意味するかというと、ステロイドの量(μg)を意味しています。アドエアでは、ディスカスでは、100、250、500の規格、エアゾールでは、50、125、250の規格があります。レルベアでは、100、200の規格があります。

但し、アドエアとレルベアでは、ステロイドとして、フルチカゾンが名前についていますが、異なる成分ですので、同じステロイドとしての量の比較はできません。
参考として、吸入ステロイドを通常量で使用した場合は、次のように分類されます。
レルベア100→低用量〜中用量
レルベア200→中用量〜高用量
アドエア100ディスカス、50エアゾール→低用量
アドエア250ディスカス、125エアゾール→中用量
アドエア500ディスカス、250エアゾール→高用量
※小児の場合は、こちらには該当しません。

(参考)喘息予防管理ガイドライン

レルベアはアドエアより操作が簡単

レルベアは、吸入のお薬の中でも、とても操作が簡単なデバイスになります。

アドエアでは、「ディスカス」や「エアゾール」の容器を使用し、レルベアは、「エリプタ」とよばれる容器で吸入を行います。
アドエアのディスカスもそれほど使い方が難しいというわけではなかったのですが、はじめに使い方になれるまでは説明の理解が必要でした。レルベアのエリプタは、なんと蓋を開けるだけで薬がセットされ、吸入口から吸入して、蓋を締めるだけで良いというとても簡単な操作になりました。
薬剤師にとっても患者さんに説明しやすく、使用方法を間違える可能性がないことから、使いやすい吸入薬といえます。



アドエアとレルベアどちらが良いの?

レルベアの方が新しいお薬ではありますが、もちろんアドエアのお薬の方が体に合っている方や、使い方に慣れているという方もいるかと思います。どの吸入薬が自分に適しているかは、主治医の先生との相談の上、選ぶことが大切になります。

アドエアとレルベアの価格の違い

アドエアの価格

アドエアの価格
アドエア100ディスカス28吸入用 2984.3円
アドエア100ディスカス60吸入用 6267.3円
アドエア250ディスカス28吸入用 3434.0円
アドエア250ディスカス60吸入用 7208.4円
アドエア500ディスカス28吸入用 3858.9円
アドエア500ディスカス60吸入用 8213.2円
アドエア50エアゾール120吸入用 6614.9円
アドエア125エアゾール120吸入用 7713.5円
アドエア250エアゾール120吸入用 8743.9円
※現状ではジェネリック医薬品(GE)は販売されていません。

レルベアの価格

レルベア100エリプタ14吸入用 2835.1円
レルベア100エリプタ30吸入用 5987.2円
レルベア200エリプタ14吸入用 3147.0円
レルベア200エリプタ30吸入用 6692.6円
※現状ではジェネリック医薬品(GE)は販売されていません。

どの吸入を使用するかにもよりますが、1ヶ月使用した場合を考えると、アドエアよりレルベアの方が多少安いという印象があります。

アドエアとレルベアの副作用の違い

アドエアとレルベアでは副作用に大きな差はありません。詳細は公的文書、又は医師、薬剤師にご確認下さい。

主な副作用としては、
・声がかすれる、喉がイガイガする
・筋けいれん
・手のふるえ
・動悸
・口腔咽頭の不快感
・口腔ガンジタ症(口の中に白いものができる)
などがあります。

主な副作用の他にも下記の症状が出ることがあります。
■精神神経系症状
しびれ、頭痛等
■口腔・呼吸器症状
味覚症状、肺炎、気管支痙攣
■循環器系症状
頻脈、血圧上昇等
■消化器症状
吐き気等
■その他
過敏症(発疹、かゆみ等)、アナフィラキシー、血清カリウム値の低下等

口の中の副作用症状の防止のため、必ず吸入後は、十分にうがいするようにしましょう。
ここで挙げている症状は一例ですので、いつもと違うような気になる症状が出た場合は、医師や薬剤師に早めに相談するようにしましょう。



おわりに

「アドエア」と「レルベア」、どのような違いがあるのか、作用や副作用の違いなどについて参考になりましたでしょうか?

レルベアの使い方は、蓋をあけるだけと非常に簡単ですが、吸入薬を使いなれていない方や不安がある場合は、主治医や薬剤師にしっかりと確認するようにしましょう。
又、喘息の予防薬は、毎日規則的に吸入することで効果が発揮されます。

指示された吸入回数、吸入量を必ず守って、使用するようにして下さい。