【下痢に効く市販薬は?】その前に、下痢症状とは

下痢症状が起こる原因は様々で、感染症、飲み過ぎ・食べ過ぎ、ストレスなどによって起こる急性の下痢症状から、病気などが原因で起こる慢性的な下痢症状などがあります。又、お薬による副作用として、下痢症状が起こることもあります。

感染症が原因の場合、下痢症状だけでなく強い腹痛や吐き気、発熱などを伴うことも多く、脱水になる可能性もあるため、早めに医療機関を受診し、適切な処置を受けることが大切です。また、慢性的に下痢が続く場合、消化器系の病気が原因となっている場合もあります。

症状がひどい場合や続く場合には、市販薬で対処はできませんので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

下痢症状に効果のある市販薬の成分と商品例

下痢止めのお薬といっても、実に様々な市販薬が販売されており、どのお薬が適しているのか迷われてしまうことも多いかと思います。ここでは、下痢症状に効果のある代表的な成分と商品例をご紹介します。市販薬は一般的にひとつの成分だけでなく複数の成分を含んでいます。
ご自身の症状に合わせて、お薬の成分を選ぶことが大切です。

ロペラミド塩酸塩

腸の過剰な運動をおさえ、又、腸における水分の吸収を増やすことによって、下痢止めとして高い効果が期待できます。下痢症状を抑える効果が高いため、下痢症状が特にひどい場合などに適しています。

商品例

ピタリット 第2類医薬品 / 大正製薬
トメダインコーワ錠 第2類医薬品 / 興和

ロートエキス

自律神経のひとつ、副交感神経のはたらきを弱め(抗コリン作用)、腸の異常な痙攣をおさえ、下痢症状、痛みをやわらげる作用があります。腹痛を伴う下痢症状の場合に適しています。前立腺肥大による排尿困難や緑内障・心疾患などの疾患をお持ちの方は服用しない方がよいでしょう。

商品例

ストッパ下痢止めEX 第2類医薬品 / ライオン
エクトール 第2類医薬品 / 第一三共ヘルスケア

タンニン酸アルブミン

腸の粘膜を保護し、腸液の分液を抑制、過剰になっている腸の運動をおさえ、下痢症状を和らげる作用があります。昔からあるお薬で、副作用の心配が少なく、お子さんにも使われています。

商品例

新タントーゼA 第2類医薬品 / 第一三共ヘルスケア
大正下痢止め<小児用> 第2類医薬品 / 大正製薬

殺菌成分

殺菌効果があり、腸内の病原菌に作用し、腸内の異常発酵をおさえる効果があります。食あたりが原因の場合に適しているとされています。殺菌成分としては、塩化ベルベリン、アクリノール、木(もく)クレオソートなどの成分があります。

商品例

ベリセチンSカプセル 第2類医薬品 / 日本薬品
正露丸 第2類医薬品 / 大幸薬品

整腸剤

腸内細菌のバランスが乱れている際に善玉菌を補うことで、お腹の調子を整えます。下痢や便秘症状を繰り返している場合に適しています。ビフィズス菌をはじめ、 乳酸菌、フェカリス菌、酪酸菌など様々な菌があり、お薬によっては、複数の菌が組み合わされて含まれています。

商品例

新ビオフェルミンS錠・細粒 指定医薬部外品 / ビオフェルミン製薬
ザ・ガードコーワ整腸錠PC 第3類医薬品 / 興和

下痢止めの市販薬を服用する上での注意点

■下痢止めのお薬は予防的に服用するものではなく、症状が出てから服用します。症状が出ていないのに服用すると、かえって体に悪い影響が起こることがありますので注意しましょう。
症状が出た際にすぐに飲めるように、水なしで飲めるタイプの市販薬なども販売されています。用途にあってご自身で選ぶようにしましょう。

■お薬の使用説明書をよく読み、必ず用法・用量を守るようにしましょう。年齢によって飲む量が違う場合や年齢制限があるお薬もありますので、注意しましょう。下痢が続くからといって飲みすぎてしまうと、意図しない副作用症状を招いてしまう危険があります。

■感染症が原因で起こる下痢症状の場合、本来の体の防御反応である「細菌、ウイルス等を体外に排出する」ことが重要になることもあるため、下痢止めを自己判断でむやみに服用すると、治りが遅くなってしまう可能性もあります。そのため、感染症の際に下痢止めを服用する際には、必ず医師や薬剤師など専門家の指示に従うようにしましょう。

■小さなお子さん、高齢者、基礎疾患を持たれている方、妊婦の方などは、お薬の服用に注意すべきことも多いため、まずは医療機関への受診をおすすめします。

おわりに

受験や仕事などの大切な場面で、精神的なストレスによりお腹を下した際に、御守り代わりとして持参できるような、下痢症状に効果が期待できる市販薬の選び方について解説しました。

下痢症状には、様々な症状があります。病院に行ったほうが良いか、それとも市販薬で対処できるのか、判断が難しい場合もあります。その場合は、遠慮せずに薬局やドラッグストアの薬剤師に症状を伝え、相談するようにしましょう。症状がひどい、または続くような場合には、早めに医療機関を受診しましょう。