実はマラソン時にも使える!ワセリンについて

ワセリンは、病院で処方される医療用医薬品や、薬局・ドラッグストアの市販薬として、気軽に手に入れることが可能です。

ワセリンは、石油の成分から分離され、さらに不純物を取り除き精製されてから、お薬となります。ワセリンは、通常のお薬のように、体に何か作用を起こすというものではなく、皮膚の表面に塗ることによって、油分の膜を張り、「外部からの刺激から皮膚を守るためのバリア機能」として働きます。また、肌の潤いや水分を外に逃がさないための閉じ込める働きなどもあります。

ワセリンがマラソンにもたらす効果

マラソンで起こる皮膚トラブル

長い距離を走ったことがあるほとんどの方は、Tシャツ、下着、パンツなどの衣服と皮膚との摩擦で起こる痛みや靴擦れ等を感じたことがあるのではないでしょうか?乳首など、意外な部分が擦れていて痛みで驚くこともありますよね。

走っているときは痛みがなくても、走り終わって温泉などに入ったときに痛みを感じることも多いでしょう。ひどい場合には、赤く腫れてしまったり、血がにじむこともあります。

これらの症状は、衣服と皮膚や、皮膚と皮膚などが長時間に渡って擦れることによって起こる皮膚のトラブルになります。

ワセリンがもたらす効果

説明のとおり、ワセリンは油脂性の成分で、塗ることによって皮膚の保護作用をもたらします。そのため、擦れやすい場所に事前に塗っておくことによって、皮膚を保護し、擦れによって生じる皮膚トラブルを最小限に抑えることができます。もちろん、万能ではありませんし、走り方のクセ、靴との相性などにも依存するため、ワセリンを塗ったからといって100%防げるわけではありませんが、一定の効果は、期待することができます。

勘違いされている方も多いのですが、皮膚の保護作用はあるものの、痛みを解消したり、炎症を抑えたりするなどの薬理作用はありません。

体のどの場所に塗っておくと良い?

マラソンの練習時、ご自身が走り終わったときに、よく擦れて、痛みが生じている場所に塗っておくことをおすすめします。

人にもよるため一概には言えませんが、マラソン時に擦れて痛みが出やすい場所としては次の箇所がありますので、参考にしてください。
・股の下、内もも
・脇の下
・乳首
・足の裏、足の指(靴擦れ、マメ対策)
など

ワセリンをいつ、どれくらい塗ると良い?

ワセリンは、油脂性で、水によって落ちにくいという性質があります。ただ、衣服とすり合わせたりすると、せっかく塗ったものも落ちていってしまいます。そのため、一晩おいたりなどせずに、スタート時間近くで塗るのがベストです。走っている途中で塗り直すことができれば良いですが、レース中はあまり余裕もないので、やはりレース前にしっかり塗っておくことをおすすめします。

ワセリンは、お薬自体が体に何か作用を起こすものではないので、副作用は基本的にありません。そのため、擦れやすい場所に、多めにたっぷりと塗っても問題ありません。特に、ご自身が擦れやすい部分に十分に塗ってください。

ワセリンにはこんな効果も?

ワセリンは、油脂性の成分で、水をはじくという作用があります。そのため、雨が降っている際には、雨をはじく作用があります。そのため、体が雨によって冷えてしまうのを抑える効果も期待できます。
ただ、その場合は、ワセリンを全体的に塗っていなくてはならず、又、ワセリンが流れ落ちてしまったら効果はなくなるので、ワセリンに頼らずにしっかりと雨対策をすることが大切です。

マラソン時に、ワセリンを塗る上で注意することは?

ベタベタする

ワセリンのデメリットとして、ベタベタすることが挙げられます。走っている際中は、気になりませんが、塗りすぎるとベタベタし、衣服にもつきますので、洗い流すのに苦労することもあります。
また、走っている途中で塗り直そうと、ポーチなどにワセリンを入れておくと、ポーチの中身が全てベタベタになってしまうこともあります。持ち歩く場合には、容器をビニール袋に入れるなど二重にし、工夫をしましょう。

副作用は大丈夫?

先ほども説明しましたが、ワセリンは、基本的には副作用はありません。ただ、非常に稀ですが、人によっては、接触皮膚炎(かぶれ)を起こすことがあります。発疹やかゆみなどの症状が現れた場合には、使用を中止し、はやめに医療機関を受診するようにしましょう。

おわりに

マラソン時に使用した場合のワセリンの効果と、効果的な塗り方について参考になりましたでしょうか?長い距離を走れば走るほど、擦れる部分の痛みは増していきます。今回の記事を参考に、マラソン時の摩擦による痛み対策のひとつとして、ぜひ、ワセリンを利用してみてください。ワセリンは、薬局・ドラッグストアで購入することが可能です。