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【薬剤師が解説】イライラに有効な漢方と対策|漢方のメリット・デメリットも紹介

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2024/8/30
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ちょっとしたことでイライラしてしまったり、何でイライラしているか自分でもわからないといった経験をしたことある人はいるのではないでしょうか。イライラの原因はストレスをはじめ、睡眠不足やホルモンバランスの乱れ、精神疾患など多岐にわたります。

そこで本記事では、イライラに有効な漢方薬と対策方法について紹介します。漢方薬のメリットとデメリットについても解説するので、イライラしやすく悩んでいる人は参考にしてみてください。

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  • 経験① 現場でよく聞かれる質問
    経験① 現場でよく聞かれる質問
    現場で聞かれる薬の効果や副作用、飲み合わせの注意点等をご説明します。
  • 経験② 現場で教える医薬品
    経験② 現場で教える医薬品
    悩みに合った薬や普段から自分が案内する薬など、現場で案内するものを教えます。
  • 視点① ユーザー目線で解説
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【男女別】日常的なイライラについて


薬剤師

後藤 友哉さんのコメント

日常生活で感じるイライラは、年齢や性別によって原因が異なる場合が多いです。
まずはじめに、イライラの原因や治療方法について紹介します。

イライラの原因

男女共通のイライラの原因としては、以下になります。

・ストレス
・睡眠不足
・精神疾患(うつ病、統合失調症、認知症など)


上記に加え、女性においては女性ホルモンの影響が原因となりえます。生理や妊娠、出産な度のタイミングはホルモンバランスが大きく変動しやすく、気持ちと関係なくイライラしてしまうことが多いです。
20〜30代で生理前にイライラしやすい女性は、PMS(月経前症候群)の可能性があります。それに対し、50代前後の女性の場合は、更年期障害による症状の可能性が高いといえるでしょう。


漢方薬のメリット・デメリット


漢方薬のメリット・デメリット

漢方薬のメリットとデメリットをそれぞれまとめると以下になります。

メリット
・個々の症状や体質にアプローチできる
・複数の症状に対して効果が期待できる
・通常の薬と比べて副作用のリスクが少ない
デメリット
・即効性がなく、時間がかかることが多い
・体質によって効果に個人差がある


その他の治療方法のメリット・デメリット


漢方薬以外の薬による治療方法のメリットとデメリットをまとめると以下になります。

メリット
・イライラの原因となる症状に対し、直接アプローチすることができる
・漢方薬と比べて即効性がある
デメリット
・漢方薬と比べて副作用のリスクが高い
・一部の睡眠薬など、薬によってはクセになりやすい


【シーンや目的別】イライラに有効な漢方の種類


イライラに有効な漢方薬をシーンや目的別に紹介します。ぜひ、どの漢方薬が自分の症状に合っているのか確認してみてください。

『怒りっぽい方』には抑肝散加陳皮半夏

イライラだけでなく怒りっぽいなどの神経興奮症状がみられる方には、抑肝散加陳皮半夏がおすすめです。抑肝散加陳皮半夏は神経の高ぶりを抑え、自律神経系の調節をする働きがあります。

精神緊張を緩和することで、不眠や動悸の症状に対しても効果を発揮します。また、胃腸の働きを整える作用もあり、胃腸の状態が悪い人でも服用しやすいのが特徴です。

『ホルモンバランスの乱れ』には加味逍遙散

ホルモンバランスの乱れに伴う月経前症候群(pms)や更年期障害などの症状に悩んでいる人には、加味逍遙散がおすすめです。血行を改善するとともに、体の熱を取り除く働きがあります。

血行不良に伴う生理不順を整えることで、ホルモンバランスの乱れに伴うイライラや不安感、焦燥感といった様々な精神症状を落ち着かせるのが特徴です。また、清熱作用によってのぼせや手足のほてり、動悸などにも効果を発揮します。

『ストレスで不眠症の方』には柴胡加竜骨牡蛎湯

ストレスでイライラしやすく不眠症も抱えている方には、柴胡加竜骨牡蛎湯がぴったりです。柴胡加竜骨牡蛎湯は体にこもった熱を冷ますことにより、精神安定を図ります。

のぼせや動悸を抑え、心を落ち着かせることにより、不眠症状を改善するのが特徴です。また、精神不安やイライラ感から生じる便秘や肩こり、頭痛などに対しても効果を発揮します。

『肌荒れが伴うイライラ』には黄連解毒湯

肌荒れを伴うイライラに悩んでいる人は、黄連解毒湯を検討してみてください。黄連解毒湯は、黄連をはじめとする清熱作用のある4種類の生薬で構成された処方で、体の熱を取り除くのが特徴です。

炎症を鎮める作用も期待でき、肌荒れや胃腸炎、口内炎、目の充血といった炎症を伴う症状に対して幅広く効果を発揮します。また、胃腸状態が改善することで、二日酔いにも有効です。

『だるさを伴うイライラ』には当帰芍薬散

体のだるさを伴うイライラ感については、当帰芍薬散が有効です。当帰芍薬散は、当帰や芍薬、川芎といった補血作用のある生薬を配合しています。

これらの生薬は、血行を促して体を温める作用もあり、婦人科系の働きを高める効果も期待できます。その結果、イライラ感やだるさ、むくみなどの月経前に生じやすい諸症状を改善します.


【参考】イライラに有効な漢方 5選


薬剤師

後藤 友哉さんのコメント

薬局やドラッグストアで購入することができる、イライラに有効な市販の漢方薬を5つ紹介します。
ご自身の症状に合ったものをぜひ、選んでみてください。

薬剤師おすすめ
クラシエ

抑肝散加陳皮半夏エキス錠クラシエ 240錠

最安値 2,580

神経の高ぶりを抑え、心を落ち着かせる

緊張した精神状態を緩和する働きのある漢方薬です。神経が高ぶってイライラしやすく、怒りやすい人におすすめです。

心を落ちつかせることで、不眠や動悸の症状にも効果を発揮します。また、小児夜泣きや小児疳症に対しても使える点も特徴です。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
1回服用量 2〜4錠
用法・用量 1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用
成人(15歳以上):1回4錠 
7歳以上15歳未満:1回3錠
5歳以上7歳未満:1回2錠
5歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 5歳以上
効能効果 体力中等度をめやすとして、やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、更年期障害、血の道症、歯ぎしり
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
内容量 240錠

薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ24 漢方加味逍遙散エキス顆粒 48包

最安値 2,840

ホルモンバランスの乱れに伴う不調に効く

血行を改善するとともに、体の熱を取り除く働きの漢方薬です。血行不良に伴う生理不順を整え、ほてりを鎮めます。

更年期障害やPMSに伴うイライラや不安感といった様々な精神症状も抑えます。また、スティック包装で服用しやすく、携帯に便利なのも嬉しい点です。

分類 第2類医薬品
形状 顆粒
1回服用量 1/3〜1包
用法・用量 1日2回食前に水またはお湯で服用
成人(15歳以上):1回1包 
7歳以上15歳未満:1回2/3包
4歳以上7歳未満:1回1/2包
2歳以上4歳未満:1回1/3包
2歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日2回
服用対象年齢 2歳以上
効能効果 体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症(※)、不眠症 (※)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
内容量 48包

薬剤師おすすめ
クラシエ

柴胡加竜骨牡蛎湯エキス錠クラシエ 63錠

心を落ち着かせ、寝付きを良くする

柴胡加竜骨牡蛎湯は、体にこもった熱を冷まし、心を落ち着かせます。のぼせや動悸を抑えるとともに、不眠症状を改善するのが特徴です。

また、便秘や肩こり、頭痛などに対しても効果が期待できます。ストレスから心と体に不調が生じている方に、おすすめの漢方薬です。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
1回服用量 2〜3錠
用法・用量 1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用
成人(15歳以上):1回3錠 
5歳以上15歳未満:1回2錠
5歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 5歳以上
効能効果 体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘
内容量 63錠

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

漢方セラピー黄連解毒湯 24包

最安値 1,979

4つの生薬が体の熱や炎症を抑える

黄連解毒湯は、黄連をはじめとする4種類の生薬で構成された処方です。体の熱を取り除き、炎症を鎮める作用があります。

のぼせやイライラに加え、肌荒れや胃腸炎といった炎症を伴う様々な症状に効果がを発揮します。また、二日酔いの症状に対しても有効です。

分類 第2類医薬品
形状 顆粒
1回服用量 1/4〜1包
用法・用量 1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用
成人(15歳以上):1回1包 
7歳以上15歳未満:1回2/3包
4歳以上7歳未満:1回1/2包
2歳以上4歳未満:1回1/3包
2歳未満:
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 年齢制限なし
効能効果 体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
内容量 24包

薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ23 漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 48包

最安値 2,850

体を温めて女性特有の悩みを改善する

当帰芍薬散は、血行を促すことによって体を温める働きの漢方薬です。冷えを改善して婦人科系の働きを高めることで、イライラ感や倦怠感の症状を軽減します。

また、体の水分バランスを整える作用もあるため、下半身のむくみに対しても効果が期待できます。

分類 第2類医薬品
形状 顆粒
1回服用量 1/3〜1包
用法・用量 1日2回食前に水またはお湯で服用
成人(15歳以上):1回1包 
7歳以上15歳未満:1回2/3包
4歳以上7歳未満:1回1/2包
2歳以上4歳未満:1回1/3包
2歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日2回
服用対象年齢 2歳以上
効能効果 体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
内容量 48包

商品比較表


商品名

クラシエ抑肝散加陳皮半夏エキス錠クラシエ  240錠

ツムラツムラ24 漢方加味逍遙散エキス顆粒 48包

クラシエ柴胡加竜骨牡蛎湯エキス錠クラシエ 63錠

クラシエ薬品漢方セラピー黄連解毒湯 24包

ツムラツムラ23 漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 48包

最安値

2,580

送料:別 Yahoo! 詳細を見る

2,840

送料:別 Yahoo! 詳細を見る

1,979

送料:別 Yahoo! 詳細を見る

2,850

送料:別 Yahoo! 詳細を見る
特徴 神経の高ぶりを抑え、心を落ち着かせる ホルモンバランスの乱れに伴う不調に効く 心を落ち着かせ、寝付きを良くする 4つの生薬が体の熱や炎症を抑える 体を温めて女性特有の悩みを改善する
商品リンク

それぞれの漢方の注意点・副作用について


薬剤師

後藤 友哉さんのコメント

一般的に漢方薬は副作用は少ないといわれますが、副作用のリスクが全くない薬はありません。
そこで、紹介した漢方薬の副作用や使用上の注意点について解説します。

抑肝散加陳皮半夏

抑肝散加陳皮半夏の重篤な副作用として報告されているのは以下の2つ。いずれも頻度としては高くありませんが注意が必要です。
・偽アルドステロン症
・ミオパチー


それぞれの自覚症状としては以下になります。
偽アルドステロン症:全身倦怠感、筋肉痛、手足の脱力感・しびれ感、むくみ、体重増加
ミオパチー:全身倦怠感、筋肉痛、手足の脱力感・しびれ感・痙攣

一般的に1日に摂取する甘草が2.5g(グリチルリチン酸100mg)を超えると偽アルドステロン症及び低カリウム血症のリスクが高くなるといわれています。甘草を含む漢方薬は非常に多いため、併用する際は注意が必要です。

加味逍遙散

加味逍遙散の重篤な副作用として報告されているのは以下の4つ。いずれも頻度としては高くありませんが注意が必要です。
・偽アルドステロン症
・ミオパチー
・肝機能障害
・腸間膜静脈硬化症


それぞれの自覚症状としては以下になります。
偽アルドステロン症:全身倦怠感、筋肉痛、手足の脱力感・しびれ感、むくみ、体重増加
ミオパチー:全身倦怠感、筋肉痛、手足の脱力感・しびれ感・痙攣
肝機能障害:全身倦怠感、発熱、食欲不振、悪心や嘔吐、黄疸(皮膚が黄色くなる)
腸間膜静脈硬化症:腹痛、下痢、便秘、腹部膨満

加味逍遙散についても、甘草を含む漢方薬との併用する際は注意が必要です。偽アルドステロン症に注意しながら、慎重に服用する必要があります。

柴胡加竜骨牡蛎湯

柴胡加竜骨牡蛎湯の重篤な副作用として報告されているのは以下の2つ。いずれも頻度としては高くありませんが注意が必要です。
・間質性肺炎
・肝機能障害


それぞれの自覚症状としては以下になります。
間質性肺炎:乾いた咳、労作時の息切れ、呼吸困難
肝機能障害:全身倦怠感、発熱、食欲不振、悪心や嘔吐、黄疸(皮膚が黄色くなる)

上記症状がみられる場合は、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。また、ASTやALT、Al-P、γ-GTPなどの数値に異常がないか確認するため、医師の指示のもと定期的に血液検査を行うことも大切です。

黄連解毒湯

黄連解毒湯の重篤な副作用として報告されているのは以下の3つ。いずれも頻度としては高くありませんが注意が必要です。
・間質性肺炎
・肝機能障害
・腸間膜静脈硬化症


それぞれの自覚症状としては以下になります。
間質性肺炎:乾いた咳、労作時の息切れ、呼吸困難
肝機能障害:全身倦怠感、発熱、食欲不振、悪心や嘔吐、黄疸(皮膚が黄色くなる)
腸間膜静脈硬化症:腹痛、下痢、便秘、腹部膨満

上記症状がみられる場合は、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。また、ASTやALT、Al-P、γ-GTPなどの数値に異常がないか確認するため、医師の指示のもと定期的に血液検査を行うことも大切です。

当帰芍薬散

当帰芍薬散については重篤な副作用は報告されていないものの、以下のような副作用には注意が必要です。
・発疹、痒み
・肝機能異常(全身倦怠感、黄疸)
・食欲不振
・胃部不快感
・吐き気、嘔吐
・腹痛
・下痢


服用開始後、上記症状がみられる場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

こんなときは病院へ

下記に該当する場合は病院の受診をおすすめします。
・気分の浮き沈みが大きい
・不安感が強い
・なかなか眠れない
・夜中途中で目を覚ましてしまう
・人間関係に支障をきたしている
・PMSの症状が毎月起こる
・更年期障害の症状に悩んでいる


イライラ感に加え、精神不安や不眠症状をきたしている場合は、心療内科への受診を検討しましょう。うつ病の初期症状の可能性もあり、後に日常生活や社会活動に支障をきたす恐れがあります。

また、PMS(月経前症候群)や更年期障害などの症状に悩んでいる方は、婦人科や心療内科への受診をおすすめします。我慢してしまう女性が多いのですが、日常生活に影響が出ている場合は受診したほうがよいといえます。


『イライラ』『漢方』に関するQ&A


『イライラ』『漢方』に関するQ&A

最後にイライラの症状や漢方薬に関する質問とその回答について紹介します。イライラ感で悩んでいる人や漢方薬を服用中の人は、ぜひ参考にしてください。

漢方は保険適用される?
漢方薬には多くの種類がありますが、保険適用となる医療用漢方製剤は148種類あります。保険適用で処方される場合があり、加味逍遙散や桂枝茯苓丸、当帰芍薬散などが代表的です。

一人ひとりの体質や症状に合わせて処方されるため、自分の体質や症状、生活習慣などを医師に詳しく伝えることが大切です。
効果が出るまでどのくらいかかる?
効果が出るまでの期間には個人差があります。一般的に数日から数週間程度で効果が現れることが多いですが、体質によっては時間がかかる場合もあるでしょう。

漢方薬はその人の体質や体力、症状や原因に合っていないと効果が発揮されず、逆に悪化してしまうこともあります。そのため、服用してもなかなか症状が改善されない場合は注意が必要です。
イライラを緩和するセルフケア方法はある?
イライラを緩和するためのセルフケア方法はいくつかあります。以下に具体的な方法を5つ紹介します。


1.休息と睡眠
十分な休息や質の良い睡眠を確保することが重要です。睡眠不足はストレス耐性を低下させ、イライラしやすくなります。
2.ストレッチや軽い運動
定期的にストレッチや軽い運動を行うことで血流が良くなり、リラックス効果が得られます。デスクワークが多い人は、特に効果を感じやすいでしょう。
3.深呼吸をする
深呼吸を行うことで心身の緊張が緩和され、心を落ち着かせることができます。息を吐き出した後、お腹が膨らむよう意識しながら鼻からゆっくり深く吸い込みましょう。
4.趣味に没頭する
自分の好きなことに時間を使うことで、日常のストレスから離れることができます。また、楽しむことはストレス解消に繋がり、乱れた自律神経に対しても良い影響を与えることができます。
5.食生活の見直し
ストレスが溜まると暴飲暴食しがちですが、一時的に気が紛れたとしても逆効果に繋がることが多いです。イライラを解消したいときこそ、食生活を整えるようにしましょう。
1日3食、バランスの取れた食事をとることが基本です。そのうえで、たんぱく質やカルシウム、マグネシウム、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEを補給できる食品を選ぶのがおすすめです。

まとめ


まとめ

仕事や人間関係、育児など、様々なストレスを抱えながら生きている方が多いかと思いますが、過剰なストレスが続くと自律神経の乱れに繋がり、イライラを感じやすくなる要因となります。

また、ストレス以外にも睡眠不足やホルモンバランスの乱れ、精神疾患などがイライラの原因となりえます。人によっては薬による治療が必要な場合があるため、日常生活に支障をきたす前に受診を検討することも大切です。

忙しくて受診する時間ない人や症状が軽い人は、今回紹介した市販の漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。用法用量を守って正しく服用し、副作用に注意しながら続けてみてください。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 後藤 友哉 薬剤師

    執筆・監修者

    2018年名城大学薬学部卒業、薬剤師免許取得。その後、5年間調剤薬局に勤務。現在は薬剤師として働く傍ら、医療系の記事執筆やWEBメディアの薬機法審査業務を行っている。

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