目次
①そもそも食品添加物って?
②表示のルール
③表示しなくて良い場合もある
 ◆表示の可能な面積が30平方センチメートル以下の場合
 ◆一括名で表示できる場合
 ◆キャリーオーバーの場合
④灯台もと暗しになっていませんか?
⑤まとめ

①そもそも食品添加物って?

食品添加物とは、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。

・指定添加物:安全性と有効性が確認され、国が使用を認めたもの。
・既存添加物:我が国においてすでに使用され、長い食経験があるもの
・天然香料:植物、動物を起源とし、着香の目的で使用されるもの
・一般飲食物添加物:通常は食品として用いられるが、食品添加物としても用いられるもの

食品添加物は上記の4種類に分類でき、成分の規格や使用の基準を定めたうえで、使用が認められています。

②表示のルール

容器包装に入れられた加工食品では、

・名称
・原材料名
・内容量
・期限
・保存方法
・製造者の氏名・製造所の所在地

この6つを表示しなくてはいけないというルールがあります。
この中で、原則として使用した全ての食品添加物を原材料名の欄に表示しなくてはいけないと決められています。

③表示しなくて良い場合もある

原則として使用した全ての食品添加物を表示しなくてはいけないのですが、例外的に表示されていない場合があります。

表示の可能な面積が30平方センチメートル以下の場合

加工食品全てに言えることですが、容器包装の表示可能面積が30平方センチメートル以下の場合、「原材料名」を表示しなくても良いと決められています。食品添加物は「原材料名」の欄に表示する決まりですので、「原材料名」の表示が免除されている場合、食品添加物も表示されていません。

一括名で表示できる場合

食品添加物は個々の物質名で表示するのが原則ですが、次の14種類の用途で使用する場合には、使用の目的を表す「一括名」で表示することが認められています。

『イーストフード、ガムベース、かんすい、苦味料、酵素、光沢剤、香料または合成香料、酸味料、軟化剤、調味料、豆腐用凝固剤、乳化剤、pH調整剤、膨張剤』

例えば、微量の物質を調合して作られる食品用香料は、配合した物質全てを表示するよりも「香料」と表示した方がわかりやすくなるからです。
この場合、添加物の名称まで把握することは不可能です。

キャリーオーバーの場合

キャリーオーバーとは、食品の原材料の製造・加工で使用されたもので、その食品の製造には使用されない食品添加物で、最終食品まで持ち越された場合に最終食品中では微量となって、食品添加物そのものの効果を示さない場合のことを言います。
具体例を挙げると分かりやすいのですが、保存料の安息香酸を含むしょうゆでせんべいの味付けをした場合、この安息香酸は含有量が少なく、せんべいには効果を持ちません。この場合には、キャリーオーバーとなり表示が免除されます。

④灯台もと暗し、になっていませんか?

購入する食品の添加物に対して物凄く気を使っている場合でも、意外と忘れがちなのがお惣菜や外食です。お惣菜に関しては、店舗内で容器に詰めて直接消費者に販売する場合は表示義務がありません。外食も同じで、添加物を使用した食品をどれだけ料理に使用していても、客にそれを伝える義務はありません。そう考えると、普段スーパーなどで購入する食品にだけ注意を向けていても、あまり意味が無いことが分かると思います。
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