ロキソニンとカロナールの作用の違い

まずは、ロキソニンとカロナールの作用について見比べてみましょう。効果を発揮する作用のメカニズムに違いがあります。

ロキソニン(ロキソプロフェン)

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のタイプに分類されます。

体内の「痛み、炎症、発熱」などを引き起こす物質(プロスタグランジン)が作られるのを抑えることによって、炎症に伴う腫れや痛みをやわらげ、熱を下げます。

カロナール(アセトアミノフェン)

NSAIDsとよばれる一般的な解熱鎮痛薬とメカニズムに違いがあります。非ピリン系解熱鎮痛薬に分類され、脳の中枢神経や体温調節中枢に作用することによって、解熱鎮痛効果を示します。

ロキソニンとカロナールのお薬の剤型<タイプ>

ロキソニン(ロキソプロフェン)

ロキソニンには、内用薬として、錠剤の他に細粒があります。外用薬としては、テープ剤、パップ剤、ゲルがあります。

カロナール(アセトアミノフェン)

カロナールには、内用薬として、錠剤の他に細粒、シロップ、ドライシロップがあります。外用薬としては、坐剤があります。

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ロキソニンとカロナールの価格の違い

2016年1月時点

ロキソニン(ロキソプロフェン)の錠剤

薬価:
1錠17.5円
(参考)ジェネリック医薬品の薬価:
1錠5,6〜9.6円

カロナール(アセトアミノフェン)の錠剤

薬価:
カロナール200 1錠8.1円
カロナール300 1錠9.0円
カロナール500 1錠10.3円
(参考)ジェネリック医薬品の薬価:
実は、カロナールはジェネリック医薬品に分類され、アセトアミノフェンを成分とする先発医薬品はありません。

ロキソニンとカロナールの効果・副作用の違い

どちらも痛みや熱、炎症を抑える解熱鎮痛薬として処方されます。同じような効果が期待できますが、副作用の面では少し違いがあります。

ロキソニン(ロキソプロフェン)

解熱鎮痛薬として効果が期待できるお薬ですが、副作用のリスクもあります。副作用としては特に胃腸障害があります。そのため、胃腸が弱い方や消化潰瘍の方は、服用には注意が必要です。胃薬が合わせて服用されることが多くあります。

その他の副作用としては、吐き気、嘔吐、発疹などもあります。市販薬でも、成分であるロキソプロフェンを含むお薬が第1類医薬品(代表例:ロキソニンS)として販売されています。

カロナール(アセトアミノフェン)

ロキソニンを代表する非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)と比較すると、副作用が少なく、効果が穏やかだと言われています。安全性が高いとされており、妊娠中に服用されるケースもあります。ただ、自己判断で飲まずに必ず、医師の指示の元に服用しましょう。

小さなお子さんにも、カロナールの成分であるアセトアミノフェンを含むお薬は、粉薬や座薬などでも一般的に処方されます。市販薬でも、風邪薬などでアセトアミノフェンを含むお薬は多く販売されています。

もちろん、副作用がないわけではなく、効果についても個人差があります。主な副作用としては、発疹、嘔吐や食欲不振などがあります。

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ロキソニンとカロナールの子どもの服用についての違い

ロキソニン(ロキソプロフェン)

ロキソニンの「小児等への投与」の添付文書には下記のような記載があります。

“低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。”

このため、基本的にロキソニンは、小さな子どもには使用されず、子ども用に用量設定などもありません。
自己判断で、お薬の量を半分にしたからといって子どもに服用させないようにしましょう。
ロキソニンと同じ成分を含む市販薬においては、15歳未満の服用は認められていません。

カロナール(アセトアミノフェン)

カロナールの「小児等への投与」の添付文書の記載は、下記になります。

“低出生体重児,新生児及び3ヵ月未満の乳児に対する使用経験が少なく,安全性は確立していない。”

カロナールは、ロキソニンと違い、幼児や小児、子どもに対しても処方されます。体重1kgあたり1回10〜15mg、1日総量60mg/kgを限度とし、成人の量を超えないこととされています。医師の指示を必ず守って、服用しましょう。
また、市販薬において、15歳未満でも服用できるものがあります。

ロキソニン、カロナールに共通する注意点

・空腹時での服用を避け、食後に服用しましょう

・1度服用したら、最低でも4時間以上あけるようにしましょう。

・医師の指示どおりの量を守りましょう。効かないからといって、薬の飲み過ぎは厳禁です。ご自分の判断で量を増やしたり、頻繁に飲まないようにしましょう

・一つの解熱鎮痛作用のあるお薬を服用している場合は、他の解熱鎮痛薬を服用しないようにしましょう。作用が強くなり、副作用のリスクが高まります。

・稀に、今まで副作用がなくても、体調などの変化によって突如お薬に対するアレルギー症状(湿疹、アナフィラキシー、ショック症状など)が起こる可能性があります。いつもと違う、少しおかしいと思うような症状が出た場合は、副作用の可能性がありますので、すぐに医師・薬剤師に相談するようにしましょう。

おわりに

カロナールとロキソニン、同じ解熱鎮痛薬でも、以上のような違いがあります。

もちろん、お薬による効果や副作用の差はありますが、人によっても効果や副作用に差がありますので、一概には効果や副作用の比較というのは難しい部分があります。

主治医と相談しながら、症状に合ったお薬を処方してもらい、治療をしていくことが大切です。

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