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【2021年】ネリゾナ軟膏、ユニバーサルクリームって?ステロイド外用剤の適正使用について

くすり

2021年7月20日更新
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ステロイド外用剤は皮膚の疾患の幅広い用途で使用する外用剤で、主には湿疹、虫刺され、その他さまざまな疾患の皮膚症状に用います。

ステロイド外用剤はその作用の強さにより5段階に分類されます。ネリゾナ外用剤もステロイド外用剤の一つであり、作用の強さは5段階の分類のうち、強いものの上から2番目の「非常に強い(very strong)」に分類されます。高い効果が得られる薬剤ではありますが、使用上で注意しなければいけないこともあります。

また、ネリゾナ外用剤はその基剤が軟膏、クリーム、ユニバーサルクリーム、ソリューションと4種類あり、使用用途によりそれらを使い分けることで、一層効果を高めたり使い心地をよくすることができます。
数年前に同じ成分のアルゾナ軟膏が販売中止になったり、ネリゾナの供給が不安定になったりして、薬局業界的にも話題の多い薬剤です。
今回は、ネリゾナ外用剤の作用、効能効果、また基剤の使い分けについて解説するとともに、よくあるご質問にお答えする形で説明していきます。

ネリゾナ外用剤とは?




処方箋医薬品のネリゾナ外用剤の成分や効果効能、副作用や注意事項、ステロイドの強さ、種類について説明します。

ネリゾナ外用剤の成分と効果効能は?

ネリゾナ外用剤はステロイド外用剤の一つです。ステロイド外用剤の成分は合成副腎皮質ホルモンであり、人の副腎皮質から出ているホルモンと同じ働きを持つ人工的な成分です。そしてネリゾナ外用剤の成分は、様々な合成副腎皮質ホルモンのうち「ジフルコルトロン吉草酸エステル」という成分です。

ステロイド剤は幅広い疾患に適応がある薬剤で、その形態には点滴剤、内服剤、局所注射製剤、外用剤などがあります。これらの形態は疾患やその症状に対いてそれぞれの適応があります。様々な疾患に効果的な適応となっているステロイド剤ですが、一方、様々な副作用があることも事実です。

ステロイド外用剤は主に抗炎症作用を発揮するもので、皮膚のかゆみ、赤み、はれなどの炎症を鎮める目的で使用されます。具体的な皮膚症状としては、湿疹、虫刺され、アトピー性皮膚炎や乾癬などがあります。ステロイド外用剤は一般に血液中に成分が移行することはありませんので、適正に使用していれば点滴剤や内服剤などのような全身性の副作用について注意する必要はありません。


副作用

一方で、皮膚局所への副作用として注意するべき点はあります。それは細菌・真菌などの感染による症状を悪する可能性、症状への効果を発揮したのちにも漫然と使用することで皮膚が薄くなり毛細血管が広がってみられるようになる、ということです。

しかし、感染症がある皮膚症状に対しても炎症を抑える目的でステロイド外用剤の使用が必要なこともあったり、症状の改善後に自己判断で使用をやめてしまうことで完全な治療に到達できないことなどもあります。

副作用に怖がるあまり、適正な使用が行えないと症状が改善しない、あるいはすぐに再燃してしまうということがあります。効果が高く副作用がある薬であるからこそ、正しい知識を身につけ、使用方法については医師の指示に従い適正に使用することが大事になります。

ネリゾナ軟膏のステロイドの中での位置付け「Very Strong」

ステロイド軟膏はそのステロイド成分の強さによってstrongest(最も強い)、very strong(とても強い)、strong(強い)、mild(普通)、weak(弱い)と5段階に分類されます。

ネリゾナ外用剤は「very strong」に分類され、いわゆる効果の高いステロイド剤となります。このランクのステロイド外用剤の適応ですが、使用する部位としては、特に皮膚が薄いといわれる顔や陰部に使用することは一般的ではなく、それらを除いた体に外用することが一般的となります。また症状としては中等度から重度の湿疹、虫刺され、その他自己免疫疾患などを対象とする外用剤となります。

軟膏、クリーム、ユニバーサルクリーム、ソリューションの違い・使い分け




次に基剤についてです。いくつかのステロイド外用剤では同じ名前で複数の基剤タイプがあるものがありますが、ネリゾナ外用剤については最も多い基剤が備わった外用剤です。その種類は軟膏、クリーム、ユニバーサルクリーム、ローションがあります。

ネリゾナ外用剤のこれらの基剤の違いについてですが、軟膏、ユニバーサルクリーム、クリーム、ローションの順番で外用剤ののびがよくなっていくと同時に、保湿度が下がっていきます。いずれの基剤においても、正しい量を使用できていれば効果効能は変わりません。

軟膏

一般にネリゾナ軟膏などの軟膏は、油脂性の成分であり、刺激が少なく安全性に優れ、湿潤している病変へも乾燥している病変へも使用することができます。欠点としては、べとつきやすい、テカテカするという欠点があります。

クリーム

つぎにクリームについてです。クリームはいずれも乳剤性基剤で、全身の病変に使用でき軟膏に比べのびがよく、水でも落としやすいという特徴があり、一方で時に刺激性をもち湿潤傾向のある病変には好まれず、皮膚の保湿効果は軟膏より劣ります。

ネリゾナにはネリゾナクリームとネリゾナユニバーサルクリームがあります。いずれも同様に乳剤性基剤ですが、その配合方法、水分量の違いがありネリゾナユニバーサルクリームは水分量30%、ネリゾナクリームは水分量68%と、ネリゾナユニバーサルクリームのほうがより軟膏に近くべたつきが残るタイプであるのに比して、ネリゾナクリームはより伸びがよくさらっと使用できます。

ローション

最後にネリゾナソリューションについてです。ネリゾナソリューションは液体タイプであり、水分とエタノールが含有されています。

目立ちにくい、伸びがよい、清涼感があり、特に毛の生えている部分や範囲を広く使用したい場合には短縮した時間で使用することができます。その一方、軟膏やクリームに比べて皮膚が乾燥傾向となり、またエタノール成分により掻き痕などがある部位には一過性の刺激を感じることがあります。

ネリゾナ外用剤に近い市販薬 9選





ステロイド外用剤は薬局やドラッグストアなど市販で購入することができます。しかし、市販で購入することのできるのは、安全性に配慮してステロイドランクが下から3つ目まで(Strong, mild, weak)となります。

そのため、very strongのステロイド外用剤であるネリゾナ軟膏と同様の成分を含む塗り薬は市販で購入することはできません。市販でステロイド外用剤を購入する際には、症状や部位について薬剤師や登録販売者にご相談の上でご購入、ご使用ください。また使用しても症状がよくならない場合には、速やかに医療機関を受診してください。

ステロイドランク 強い(Strong)の塗り薬 3選

 

田辺三菱製薬

フルコートf 5g

販売価格 857.0円(税込)

炎症を抑えてイッキに治療

ステロイド成分が赤み・かゆみ・ブツブツなどの皮膚トラブルの原因である炎症を抑え、抗生物質成分が患部の細菌増殖を防ぎ、症状の悪化・治療の長期化・慢性化を防ぎます。掻き傷痕が残りにくくなります。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 フルオシノロンアセトニド/フラジオマイシン硫酸塩
1日使用数 1日1~数回
内容量 5g,10g
強さ strong
有効成分・含有量 9点|10点中
コストパフォーマンス 8点|10点中
即効性 8点|10点中
第一三共

ベトネベートN軟膏 5g

販売価格 767.0円(税込)

化膿を伴う湿疹、皮膚炎の治療薬

ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド成分)が、しっしん、かぶれ等の皮膚の炎症にすぐれた効き目を発揮します。抗菌作用を有する抗生物質フラジオマイシン硫酸塩を配合しています。 患部を保護する油性基剤なので、じゅくじゅくした患部にもおすすめです。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 ベタメタゾン吉草酸エステル/フラジオマイシン硫酸塩
1日使用数 1日1~数回
内容量 5g,10g
強さ strong
有効成分・含有量 9点|10点中
コストパフォーマンス 8点|10点中
即効性 8点|10点中
シオノギヘルスケア

リンデロンVsクリーム

リンデロンVsクリーム

医療用医薬品と同じ成分が同量配合

ストロングのステロイド外用剤で、医療用として半世紀以上の使用と実績をもった医薬品です。しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましんといった症状に使用でき、パッケージを見れば、使用しやすく、情報もアクセスしやすいのが特徴です。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 ベタメタゾン吉草酸エステル
1日使用数 1日1~数回
内容量 5g,10g
強さ strong
有効成分・含有量 8点|10点中
コストパフォーマンス 7点|10点中
即効性 8点|10点中

普通(Medium)の塗り薬 3選

 

池田模範堂

ムヒアルファEX 15g

効き目にこだわった使用感の良いクリーム

すぐれた抗炎症効果をもつPVAに、かゆみを抑えるジフェンヒドラミン塩酸塩を組み合わせました。ダニ・ノミ・毛虫・ムカデ・クラゲなどによるがまんできない虫さされ・かゆみにしっかり効きます。べたつきが少なく白く残らない、サラッとしたクリームです。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)/ジフェンヒドラミン塩酸塩/ℓ-メントール/dl-カンフル/クロタミトン/イソプロピルメチルフェノール
1日使用数 1日数回
内容量 15g
強さ medium
有効成分・含有量 8点|10点中
コストパフォーマンス 9点|10点中
即効性 9点|10点中
興和

リビメックスコーワ軟膏

リビメックスコーワ軟膏

皮膚表面の患部でよく効く優れた使用感

塗布した患部で皮膚の炎症によく効き、体内で低活性物質に変わるタイプの薬剤であるアンテドラッグを使用。油脂性の軟膏剤ですので、ジクジクした水っぽい患部等にもお使い頂け、ご家庭でより適切に手当てができるすぐれた皮膚病の薬です。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
1日使用数 1日数回
内容量 5g,10g
強さ medium
有効成分・含有量 7点|10点中
コストパフォーマンス 6点|10点中
即効性 8点|10点中
クラシエ

ロコイダンクリーム

ロコイダンクリーム

湿疹・皮膚かぶれに塗りやすいクリーム

抗炎症作用をもつヒドロコルチゾン酪酸エステルを主成分とする外用副腎皮質ホルモン剤で、皮膚の炎症を抑え、腫れ、かゆみなどに効果があります。クリームタイプで伸びがよく塗りやすいです。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 ヒドロコルチゾン酪酸エステル
1日使用数 1日数回
内容量 7g,16g
強さ medium
有効成分・含有量 6点|10点中
コストパフォーマンス 9点|10点中
即効性 8点|10点中

弱い(Weak)の塗り薬 3選

 

第一三共

オイラックスDX軟膏 16g

子どもからお年寄りまで幅広く使用できる

ステロイド成分や抗炎症成分など6種の有効成分配合。刺激が少なく、患部をしっかり保護する軟膏タイプです。ステロイド成分や抗炎症成分など6種の有効成分配合。しっしん・かぶれ・皮膚炎など、様々な皮膚症状にすぐれた効果を発揮します。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 デキサメタゾン酢酸エステル/グリチルレチン酸/クロタミトン/トコフェロール酢酸エステル/イソプロピルメチルフェノール/アラントイン
1日使用数 1日数回
内容量 16g
強さ weak
有効成分・含有量 8点|10点中
コストパフォーマンス 7点|10点中
即効性 7点|10点中
佐藤製薬

オイチミンD

オイチミンD

やけど、ヒフ炎に

デキサメタゾンがやけどや日焼けの炎症、かぶれをすみやかに抑えます。 殺菌剤(トリクロロカルバニライド)配合で二次感染を防ぎます。保護力の強い半透明の油脂性基剤です。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 デキサメタゾン/トリクロロカルバニライド
1日使用数 1日2〜3回
内容量 10g,27g
強さ weak
有効成分・含有量 7点|10点中
コストパフォーマンス 8点|10点中
即効性 7点|10点中
ジョンソン・エンド・ジョンソン

テラ・コートリル軟膏 6g

化膿をともなう湿疹、皮膚炎に

テラ・コートリル軟膏aは優れた抗炎症作用を示すヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)とグラム陽性菌および陰性菌などに広い抗菌力を示すオキシテトラサイクリン塩酸塩を配合。化膿をともなう湿疹・皮膚炎に効果的です。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 オキシテトラサイクリン塩酸塩/ヒドロコルチゾン
1日使用数 1日1~数回
内容量 6g
強さ weak
有効成分・含有量 7点|10点中
コストパフォーマンス 7点|10点中
即効性 7点|10点中

ステロイド軟膏 一覧

 

商品画像 フルコートf 5g
田辺三菱製薬
ベトネベートN軟膏 5g
第一三共
リンデロンVsクリーム
シオノギヘルスケア
ムヒアルファEX 15g
池田模範堂
リビメックスコーワ軟膏
興和
ロコイダンクリーム
クラシエ
オイラックスDX軟膏 16g
第一三共

オイチミンD

佐藤製薬

テラ・コートリル軟膏 6g
ジョンソン・エンド・ジョンソン
商品名 フルコートf 5g ベトネベートN軟膏 5g リンデロンVsクリーム ムヒアルファEX 15g リビメックスコーワ軟膏 ロコイダンクリーム オイラックスDX軟膏 16g オイチミンD テラ・コートリル軟膏 6g
特長 炎症を抑えてイッキに治療 化膿を伴う湿疹、皮膚炎の治療薬 医療用医薬品と同じ成分が同量配合 効き目にこだわった使用感の良いクリーム 皮膚表面の患部でよく効く優れた使用感 湿疹・皮膚かぶれに塗りやすいクリーム 子供からお年寄りまで幅広く使用できる やけど、ヒフ炎に 化膿をともなう湿疹、皮膚炎に
強さ strong strong strong medium medium medium weak weak weak
最安値

857.0円(税込)

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こんな場合は病院へ

 


市販薬を使用していても、症状が改善しない場合は、何らかの疾患が原因で根本的な治療を必要とする場合があります。

目安として1週間使用しても改善しない場合には受診したほうがいいといえるでしょう。

また、原因が思い当たらない湿疹や、以下のような症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。

・手のひら2~3枚を超えるような広い範囲に症状がある
・急速に腫れやかゆみが広がる
・皮膚の異変だけでなく体調も悪化している(発熱、倦怠感など)
・軽快悪化を繰り返している 

もし病院を受診される場合には、受診までに使用した市販薬があればその現物、あるいは名前をきちんと書いたメモなどを持参するようにしましょう。


ネリゾナ軟膏に関するQ&A




ネリゾナ軟膏の使い方に関してよく相談される内容について、説明していきます。

赤ちゃん、子供に使っていい?

赤ちゃんや子供の皮膚は、大人と比較してとても薄いです。ネリゾナ軟膏はvery strongのステロイド外用剤であり効果が高いことより、赤ちゃんや子供に使用することは一般的ではありません。主治医の判断で使用する場合もありますが、十分に副作用に注意をする必要があります。


ニキビや水虫は悪くなる?

ステロイド外用剤は炎症を抑える効果があり、それは炎症を引き起こしている自分の細胞の働きを抑えるという点にあります。そのため、ニキビや水虫、カビなどの感染症に対して戦う働きも同時に抑えてしましい、感染症に対しては弱くなってしまいます。

外用剤であれば、感染症に対して弱くなるというのは局所の皮膚だけの問題ですが、そのため細菌やカビが原因となっている皮膚症状に対しては使用しないことが一般的です。しかし、感染症が皮膚で起きて炎症を伴っている場合には使用することもあります。

どれぐらいの期間使用するとよい?

ステロイド外用剤は一般的には赤みとかゆみの両方が消えてから数日間使用を続けて少しずつやめるという使用方法を推奨します。
赤みが少し消えた、かゆみを自覚する程度の時点では、目に見える皮膚症状は改善しているように見えても、皮膚の中ではまだ炎症を起こす細胞が少し収まっただけに過ぎない状態が想定されます。

その時点で使用を中止してしまうと、抑えられていた炎症を起こす細胞の働きが速やかに回復し、短い期間で同様の症状を引き起こし、結果的に治療期間が長引くこととなります。そのため、症状がよくなったと思ってからも数日から1週間程度は外用を継続し、徐々に中止することが大事だと考えます。こちらは一般的な使用方法ですので、主治医から別の方法を指導された場合にはそちらにしたがって下さい。

ステロイド外用剤はやはり不安、肌が黒くなる?リバウンドする?

ステロイドを顔に塗るなどのことに敏感になっている方もいると思います。正しく使えば不安になる必要はありません。よく聞かれる項目をまとめました。

〇色素沈着
まずは色素沈着(肌が黒くなる)についてですが、ステロイド外用剤自身に皮膚の色を黒くさせる作用はありません。あらゆる皮膚炎、創傷などで赤みのある症状の治癒経過として茶色っぽい色調に変化し、その後に時間をかけて元の皮膚の色に近くなります。
最終的に元の皮膚の色に戻るかどうかは、その時の症状の程度、症状を呈していた期間の長さに反映されることとなります。ステロイド外用剤を使用することで、その治療経過が早まるため、一見使用したことにより皮膚の色調が濃くなったように自覚されますが、それはあらゆる症状の経過の一つということと考えることができます。

〇リバウンド
リバウンドについてです。ステロイド外用剤はとても効果的な薬効であり、使用している間は著効することが多いです。
しかし、あらゆる皮膚炎は、原因を特定をできないことも多いですが、何かしらの要因で症状が出現しています。そのためステロイドの使用で症状が著効、改善し、中止することであたかもリバウンドしたようにとらえられることとなるかと思いますが、ステロイドそのものがリバウンドさせているという可能性はほとんどありません。

軽度の改善を認めた時点で早期に使用を中止してしまった場合には、治りきっていない症状が速やかに再発してしまいますので、前項に記載した通り、適切な時期まで使用を続けることが必要です。

〇感染症
感染症については、前項に記載している通り、外用している部分の感染症へは局所の皮膚に対して弱くなります。そのため、感染症を併発している部分の使用については注意が必要です。

すぐにお風呂などに入ると効果がなくなる?

ステロイド外用剤の薬効自体は30分程度で多く吸収され、1時間程度ではそのほとんどの薬効が吸収されます。

その時点で残っているべたつきは油性の保湿成分などの基剤がほとんどであり、それは極端にはふき取っても洗い流しても薬効としては吸収されていえることとなります。そのため、使用後1時間ほど経過した時点ではお風呂などに入っても効果は吸収できているということになります。


手荒れやあせもに使って良い?

ネリゾナ外用剤は一般的に軽い手荒れには使用しません。ただし、手荒れに似た症状の手湿疹であれば、ステロイド外用で治療すると良いです。保湿をしても治らない場合や、ブツブツとした湿疹やかゆみがひどいときには炎症があるので、ステロイドを用いて炎症を治しましょう。手湿疹に対してステロイド外用を適切に使用すれば1週間ほどで症状が治ります。
あせもも同じで炎症があれば使用することができます。
ただし、両方とも予防では使用できないのでそこは注意して下さい。


おわりに

 



今回は、ネリゾナ外用剤について、成分、効果効能の解説と、よくあるご質問にお答えしてまいりました。

ステロイド外用剤に対しての誤った認識は、症状が改善する機会を失う、あるいは副作用で治療に対する不信感を抱く結果になりかねません。
少し過激な比喩となりますが、皮膚の炎症を火災とし、ステロイド外用剤が消火剤とたとえてみます。
軽微な火災の場合には消火剤を使用しなくともおのずと沈下することもあります。一方で消火せずに放っておくと火事が広がり、消火後にも焦げ跡が広く残ります。あるいは消火が不十分であれば再度火災が発生します。かと言って鎮火後も消火剤をばらまき続けると跡地は消火剤で劣化します。

同様に、皮膚の症状に対して、ステロイド外用剤を使用しなくても治る症状もありますが、放っておくとステロイド外用剤を使用しても症状の改善まで期間がかかったり症状改善後も色素沈着が残ったりします。あるいはすぐに治療をやめることで再発を容易にしてしまいます。一方で軽微な症状に強いステロイド外用剤の使用を続けたり漫然と使用を継続することで皮膚の菲薄化や毛細血管の拡張をきたします。


一番良い使用方法は、皮膚症状が出現しステロイド外用剤の使用が適正と判断された時点で、速やかに適正な使用を行い、症状が十分に改善したらゆっくりと使用を中止することです。そうすることで範囲が拡大したり、色素沈着が残ったり、あるいは副作用が出現したりすることを防ぐことができます。

ステロイド外用剤についての正しい知識をもち、効果的な使用をすることで、症状が少しでも早く改善されるとよいです。


くすりの窓口は、この記事の情報及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

この記事を書いたアドバイザ

くすりの窓口薬剤師

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