リリカとは、中枢神経系において、カルシウムチャネルのα2δサブユニットと結合することで過剰に興奮した神経細胞内へカルシウムイオンが流入することを抑制します。
使用時の注意点やポイント
リリカは腎排泄のため、腎機能が低下している方には特に慎重に使用する必要があります。
定期的に使用する場合は腎機能検査を行うこと、特に高齢者の場合は効果だけでなく副作用も強く出る場合があるためふらつきや転倒などに十分な注意が必要となります。リリカは中枢神経系に作用する薬剤であるため、めまいや眠気、ふらつきなどが強く出る可能性があります。アルコールを併用するとそれらの副作用が強く出る可能性があるでしょう。
副作用や長期使用リスク
リリカの副作用としては、神経系のめまい、傾眠、頭痛、眠気などがあるが場合によっては意識消失などが生じる可能性もあります。そのため、リリカ服用中は車の運転など危険を伴う機械の操作はできません。
また、吐き気や便秘などの消化器症状や、血糖値や体重の増加、浮腫みなどの代謝障害、霧視や複視などの眼科系障害などの報告もあります。
これらの症状が発現した場合は医師や薬剤師に連絡してください。
リリカの使用期間や使用量が増えるほど、副作用のリスクも高まります。
また、身体機能が低下している高齢者は薬剤の代謝や消失に時間がかかる分体内に蓄積されるリスクが高まり副作用が強く出やすい傾向にあります。
広範囲・強い痛みへの対応
広範囲、強い痛みに対応する場合は、内服を使用することが多いでしょう。しかし、内服だけでは治まらない場合は外用を併用することもあります。
市販の内服の痛み止めや外用を数日使用しても痛みが治まらない場合は、市販薬ではケアできない疾患の可能性が高いです。
そのような場合は市販薬の長期使用や増量などはせず、医師の診察を受けることを検討してください。
妊娠・授乳中の使用可否
産後12週間以上の授乳婦にリリカを投与した研究結果においては、リリカの母乳への移行が確認されています。そのため、リリカを服用中は授乳を避けてください。
また、妊娠中への服用については、動物実験にて低体重、骨格変異、発育遅延などが確認されています。したがって、妊娠中のリリカの使用については、使用上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合のみ使用が可能です。
『リリカ』『市販薬』に関するQ&A

リリカと市販薬に関するよくある質問や疑問をまとめました。
リリカは、医師の処方がなければ使用することができない薬剤です。
神経障害性疼痛や線維筋痛症に伴う疼痛で使用される薬剤なので、医師の指示に従って服用するものです。
そのうえで、他の薬剤との違いなどを考慮して市販薬の使用の有無を検討してください。
リリカと市販薬の併用はおすすめできません。
リリカを処方されている方は、医療機関にて痛みの治療をしている方に限られます。そのため、医師が疼痛の程度を観察しながらリリカの量を調節しています。
痛みが強くなったからといって市販の痛み止めを自分で服用してしまうと、治療での投与量が曖昧になる可能性が出てきます。
もし、リリカを服用している方で急な痛みが心配な場合は、あらかじめ医師に相談して頓服として痛み止めを処方してもらうことをおすすめします。そのうえで、なくなった場合は市販薬の同じ成分を購入するなどの対応がよいでしょう。
市販薬では抑えられる痛みと抑えられない痛みがあります。
そのため、市販薬を1~2回服用しても痛みが治まらない場合、または3~5日繰り返して服用しても痛みを繰り返す場合は他の病気によって痛みが引き起こされている可能性があります。
市販薬は、とても手軽なセルフメディケーションである一方、一時的なケアで頼りすぎてはいけないことを忘れてはいけません。
生理痛などの一時的な痛みの緩和に市販薬を使うことは有効ですが、自己治療とは別物です。
数回の使用にて症状が改善されない場合は別の疾患の可能性も含めて医師の診察を受けてください。
市販薬では、リリカと同じ作用機序や同レベルの鎮痛剤はありません。
痛み止めという視点から考えると、市販薬で一番強い痛み止めはNSAIDsと呼ばれるロキソプロフェンナトリウムなどの消炎鎮痛剤です。
しかし、神経痛をもとからアプローチしたい場合は即効性はありませんがビタミン剤や漢方薬が有効な場合もあります。
一時的に痛みを改善したい場合はNSAIDsの外用薬なども効果が期待できる場合もあるため、症状や範囲に応じて適したものを選ぶことをおすすめします。
まとめ

リリカが処方された方は、医師から指示された用法・用量を守って服用することが大切です。それでも急なふらつきやめまい、眠気などが生じる可能性があるため、転倒などには十分注意が必要です。
また、ご家族がリリカを処方された場合は、痛みの様子や経過を観察し、適切なアドバイスをしてあげることも重要です。
慢性疼痛や神経痛などの痛みはとてもつらいものです。そのため、痛み止めで少しでも痛みを緩和したいと思うのは当然のことでしょう。
しかし、適正に使用してこそ薬の効果が発揮されるため、知らず知らずのうちに過量服用してしまったなどということがないようにご注意ください。