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【薬剤師が解説】pmsに効果的な漢方と対策|漢方のメリット・デメリット、症状別のおすすめも紹介!

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2024/9/2
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月経前症候群(pms)は、月経前に生じる様々な体や心の不調のことです。月経前症候群(pms)の症状の種類や程度には個人差があり、辛い症状にも関わらず我慢している女性も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、月経前症候群(PMS)の原因や症状、効果的な対策などについて紹介します。月経前症候群(PMS)に有効な漢方薬についても紹介するので、月経前の不調で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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月経前症候群(pms)について


薬剤師

後藤 友哉さんのコメント

月経前症候群(pms)は、premenstrual syndromeの略で、月経前に3〜10日ほど続く不調全般のことを指します。
まずはじめに、月経前症候群(PMS)の症状や原因、治療方法などについて紹介します。

月経前症候群(pms)で起こる体や心の症状

月経前症候群(pms)は、身体的な症状から精神的な症状まで、人によって様々な症状がみられます。主な症状をまとめると以下になります。

・身体症状
倦怠感、むくみ、のぼせ、胸の張りや痛み、肩こり、頭痛、肌荒れ、ニキビ、食欲増進、体重増加、腹部の張りや痛み
・精神症状
イライラ感、怒りやすい、気分の落ち込み、精神不安、集中力低下、無気力感、不眠症状

月経前症候群(pms)の診断基準

月経前症候群(pms)の診断において、症状が月経前に限定しているかどうか、毎月症状がみられるか、日常生活に支障をきたしているか、などがポイントとなります。なお、日本産科婦人科学会の産科婦人科診療ガイドラインにおいても、米国産婦人科学会の診断基準を用いるとされています。

月経前症候群(pms)の診断基準(米国産婦人科学会)は以下になります。

1.過去3回の連続した月経周期のそれぞれにおける月経開始前5日間に、下記の精神症状および身体症状のうち1つ以上存在する。
・精神症状
抑うつ、怒りの爆発、いらだち、不安、混乱、社会からの引きこもり
・身体症状
乳房の張り・痛み、腹部膨満感、頭痛、関節痛・筋肉痛、体重増加、四肢のむくみ
2.症状が月経開始後4日以内に消失し、少なくとも月経周期13日目まで再発しない。
3.症状の発症が、薬物療法やホルモンの摂取、薬物やアルコールの使用によるものではない。
4.その後月経2周期にわたり、症状が繰り返し起こる。
5.社会活動や学業、仕事などに明らかな支障をきたしている。

月経前症候群(pms)の原因

月経前症候群(pms)の原因は完全には解明されていませんが、月経周期におけるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンの変動が関係しているといわれています。
特に月経前の黄体期の後半になると女性ホルモンは急激に減少し、脳内のホルモンや神経伝達物質に異常をきたすことが、月経前症候群(pms)の様々な精神的及び身体的な症状に繋がると考えられています。
また、ストレスや生活習慣の乱れなども月経前症候群(pms)の症状をより顕著にしています。これらの要因が相互に作用することで、月経前症候群(pms)の症状として現れているといえるでしょう。

月経前症候群(pms)の治療方法

月経前症候群(pms)の治療では、薬による治療を行いつつ、生活習慣の改善や心理的なサポートを併せて行うのが一般的です。症状の種類や程度は個人差があるため、治療方法も人によって異なります。

薬による治療法はとしては、主に以下の3つがあります。

1.ホルモン療法
低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)によって一時的に排卵を止め、ホルモンの変動を抑えます。ホルモンバランスが一定になることで、月経前症候群(pms)が軽減します。

2.対症療法
月経前症候群(pms)で生じる個々の症状を和らげるための薬を用います。pmsで起こりやすい症状に対しては、以下のような薬が使われます。
痛み:解熱鎮痛剤(NSAIDs、カロナール)
むくみ:利尿剤
不眠:睡眠薬、抗不安薬
精神症状(不安感、落ち込み、イライラ感など):抗不安薬、抗うつ剤

3.漢方療法
一人ひとりの症状や体質に合った漢方薬を使用し、月経前症候群(pms)の様々な症状にアプローチします。効果発現まで時間がかかることが多いですが、1剤で複数の症状への効果が期待できます。


漢方薬のメリット・デメリット


漢方薬のメリット・デメリット

漢方薬のメリットとデメリットをまとめると以下になります。



メリット

・個々の症状や体質にアプローチできる

・複数の症状に対して効果が期待できる

・通常の薬と比べて副作用のリスクが少ない

デメリット

・即効性がなく、時間がかかることが多い
・体質によって効果に個人差がある


その他の治療方法のメリット・デメリット


ホルモン療法のメリットとデメリットをまとめると以下になります。



メリット

・月経前症候群(pms)の原因である女性ホルモンの変動に対し、直接アプローチすることができる

・比較的早く効果を感じることができる

・月経周期の移動が可能

デメリット

・飲みはじめに吐き気や頭痛、不正出血といった副作用が起こる場合がある

・子宮頸がんや乳がん、血栓症のリスクが高まる可能性がある

・様々な条件によって服用できない場合がある(年齢や現病歴、喫煙歴など)


【症状別】月経前症候群(pms)に有効な漢方の種類


月経前症候群(pms)に有効な漢方薬を症状別に紹介します。
ぜひ、どの漢方薬が自分の症状に合っているのか確認してみてください。

『疲れやすい』症状には補中益気湯

疲れやすい人や、倦怠感の症状が強い人には、補中益気湯が有効です。生命活動のエネルギー(気)を補うことで免疫力を高め、疲労を回復させる働きがあり、体力増強剤として幅広く使われます。
また、消化器系の機能回復効果も期待できるため、胃腸の調子が悪く食欲がない人にもおすすめです。

『イライラしやすい』症状には加味逍遙散

イライラしやすい、怒りっぽいといった興奮性の精神症状には、加味逍遙散が有効です。加味逍遙散は、清熱作用によって頭部に上昇した熱を冷まし、精神安定を図ります。
更年期障害や月経前症候群(pms)など、ホルモンバランスの乱れに伴う女性特有の症状や、心身の不調に対して使用される代表的な漢方薬です。

『手足の冷えや顔がほてる』症状には桂枝茯苓丸・桂枝茯苓丸料加薏苡仁

手足の冷えや顔のほてりの症状がみられる場合は、桂枝茯苓丸や桂枝茯苓丸料加薏苡仁が有効です。これらの症状は、血行障害や婦人科系機能の低下によって引き起こされます。

桂枝茯苓丸や桂枝茯苓丸料加薏苡仁は、血の巡りを良くする働きがあり、冷えやのぼせを伴う月経前症候群(pms)を改善します。また、ニキビや吹き出物に対しても効果が期待できる点も特徴です。

『貧血』症状には補中益気湯・当帰芍薬散・四物血行散

貧血の症状がみられる人は、補中益気湯や当帰芍薬散、四物血行散薬といった当帰を含んだ漢方薬がおすすめです。当帰をはじめとする補血作用のある生薬は、造血を図り、血行を促す働きがあり、貧血症状に対する効果が期待できます。

『だるい・むくみ』症状には当帰芍薬散

当帰芍薬散は貧血症状に加えて、倦怠感やむくみの症状に対しても有効です。当帰芍薬散は、血行促進作用のある生薬と利尿作用のある生薬で構成されています。
血行を促して体を温めるとともに、体の余分な水分を排出することで、冷えに伴うむくみを解消する効果が期待できます。また、冷えが改善することで婦人科系の働きを高め、その結果だるさの改善にも繋がります。


【参考】月経前症候群(pms)に有効な漢方 6選


薬剤師

後藤 友哉さんのコメント

薬局やドラッグストアで購入することができる月経前症候群(pms)に有効な市販の漢方薬を6つ紹介します。
薬局やドラッグストアで購入することができる月経前症候群(pms)に有効な市販の漢方薬を6つ紹介します。ご自身の症状に合ったものをぜひ選んでみてください。

【補中益気湯】おすすめ漢方

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

クラシエ補中益気湯エキス錠 48錠

最安値 958

倦怠感や貧血、食欲不振に効く

補中益気湯は、体力増強剤として幅広く使われる漢方薬のひとつです。生命活動のエネルギー(気)を補うことで免疫力を高め、疲労を回復させる働きがあります。

また、胃腸の働きを高める働きもあるため、食欲がない方にもおすすめです。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
1回服用量 2〜4錠
用法・用量 1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用
成人(15歳以上):1回4錠 
7歳以上15歳未満:1回3錠
5歳以上7歳未満:1回2錠
5歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 5歳以上
効能効果 体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒
内容量 48錠

【加味逍遙散】おすすめ漢方



薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ24 漢方加味逍遙散エキス顆粒 48包

最安値 2,840

ホルモンバランスの乱れに伴う不調に効く

血行を改善するとともに、体の熱を取り除く働きの漢方薬です。血行不良に伴う生理不順を整え、ほてりを鎮めます。
更年期障害やPMSに伴うイライラや不安感といった様々な精神症状も抑えます。また、スティック包装で服用しやすく、携帯に便利なのも嬉しい点です。

分類 第2類医薬品
形状 顆粒
1回服用量 1/3〜1包
用法・用量 1日2回食前に水またはお湯で服用
成人(15歳以上):1回1包 
7歳以上15歳未満:1回2/3包
4歳以上7歳未満:1回1/2包
2歳以上4歳未満:1回1/3包
2歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日2回
服用対象年齢 2歳以上
効能効果 体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症(※)、不眠症 (※)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
内容量 48包

【桂枝茯苓丸】おすすめ漢方



薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

桂枝茯苓丸料エキス錠 48錠

最安値 1,197

血行障害に伴う様々な症状を改善する

桂枝茯苓丸は、血行障害が原因で起こる様々な症状に対して幅広く使用される漢方薬です。婦人科系の症状をはじめ、冷えやのぼせ、吹き出物などに効きます。

また、腹部の緊張を緩和し、痛みを和らげる作用の生薬も配合しており、辛い生理痛で悩んでいる人にもおすすめです。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
1回服用量 1〜2錠
用法・用量 1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用
成人(15歳以上):1回2錠 
7歳以上15歳未満:1回1錠
7歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 7歳以上
効能効果 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび (注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
内容量 48錠

【桂枝茯苓丸料加薏苡仁】おすすめ漢方


薬剤師おすすめ
クラシエ

クラシエ漢方 桂枝茯苓丸料加薏苡仁エキス錠 56錠

シミやニキビに悩む方におすすめの漢方薬

桂枝茯苓丸に肌荒れなどによく使われる薏苡仁(ハトムギ)を加えた処方です。血液の巡りを良くし、シミやニキビなどの肌トラブルを治します。

さらに、女性ホルモンの変動に伴うPMSや更年期障害にも効果があり、女性が抱える様々な悩みを解消する漢方薬といえます。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
1回服用量 2〜4錠
用法・用量 1日2回食前又は食間に水又は白湯にて服用
成人(15歳以上):1回4錠 
7歳以上15歳未満:1回3錠
5歳以上7歳未満:1回2錠
5歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日2回
服用対象年齢 5歳以上
効能効果 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:にきび、しみ、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)、月経不順、血の道症
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
内容量 56錠

【四物血行散】おすすめ漢方


薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

四物血行散 24包

最安値 1,422

貧血や低血圧によるめまい、立ち眩みに効く

血行障害を改善する四物湯をベースに白朮や茯苓を加えた処方です。血行を促すことで、貧血や低血圧の症状に効きます。
また、女性ホルモンの変動によって起こる精神不安や気分の落ち込み、不眠などの症状が顕著な方にもおすすめです。

分類 第3類医薬品
形状 顆粒
1回服用量 1/3〜1包
用法・用量 1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用
成人(15歳以上):1回1包 
12歳以上15歳未満:1回2/3包
7歳以上12歳未満:1回1/2包
4歳以上7歳未満:1回1/3包
4歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 4歳以上
効能効果 貧血に伴う全身倦怠、低血圧、月経異常、婦人科諸疾患に起因する神経症状(めまい、のぼせ、耳鳴、頭痛、不眠、憂うつ症、不安感)、子宮出血、産前産後及び妊娠による貧血、妊婦の強壮、産婦の強壮
内容量 24包

【当帰芍薬散】おすすめ漢方


薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ23 漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 48包

最安値 2,850

体を温めて女性特有の悩みを改善する

当帰芍薬散は、女性特有の様々な症状に効果が期待できる漢方薬です。血行を促して体を温める作用があり、冷えや貧血、月経不順などを改善します。

また、体の水分バランスを整える作用もあるため、むくみの症状にも用いられます。

分類 第2類医薬品
形状 顆粒
1回服用量 1/3〜1包
用法・用量 1日2回食前に水またはお湯で服用
成人(15歳以上):1回1包 
7歳以上15歳未満:1回2/3包
4歳以上7歳未満:1回1/2包
2歳以上4歳未満:1回1/3包
2歳未満:服用不可
1日の服用回数 1日2回
服用対象年齢 2歳以上
効能効果 体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
内容量 48包

商品比較表


商品名

クラシエ薬品クラシエ補中益気湯エキス錠 48錠

ツムラツムラ24 漢方加味逍遙散エキス顆粒 48包

クラシエ薬品桂枝茯苓丸料エキス錠 48錠

クラシエクラシエ漢方 桂枝茯苓丸料加薏苡仁エキス錠 56錠

クラシエ薬品四物血行散 24包

ツムラツムラ23 漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 48包

最安値

958

送料:別 Yahoo! 詳細を見る

2,840

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1,197

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1,422

送料:要確認 楽天 詳細を見る

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特徴 倦怠感や貧血、食欲不振に効く ホルモンバランスの乱れに伴う不調に効く 血行障害に伴う様々な症状を改善する シミやニキビに悩む方におすすめの漢方薬 貧血や低血圧によるめまい、立ち眩みに効く 体を温めて女性特有の悩みを改善する
商品リンク

それぞれの漢方の注意点・副作用について


薬剤師

後藤 友哉さんのコメント

一般的に漢方薬は副作用は少ないといわれますが、副作用のリスクが全くない薬はありません。
そこで、紹介した漢方薬の副作用や使用上の注意点について解説します。

補中益気湯

補中益気湯の重篤な副作用として報告されているのは以下の4つ。いずれも頻度としては高くありませんが注意が必要です。

・間質性肺炎
・偽アルドステロン症
・ミオパチー
・肝機能障害


それぞれの自覚症状としては以下になります。

間質性肺炎:乾いた咳、労作時の息切れ、呼吸困難
偽アルドステロン症:全身倦怠感、筋肉痛、手足の脱力感・しびれ感、むくみ、体重増加
ミオパチー:全身倦怠感、筋肉痛、手足の脱力感・しびれ感・痙攣
肝機能障害:全身倦怠感、発熱、食欲不振、悪心や嘔吐、黄疸(皮膚が黄色くなる)

一般的に1日に摂取する甘草が2.5g(グリチルリチン酸100mg)を超えると偽アルドステロン症及び低カリウム血症のリスクが高くなるといわれています。甘草を含む漢方薬は非常に多いため、併用する際は注意が必要です。

加味逍遙散

加味逍遙散の重篤な副作用として報告されているのは以下の4つ。いずれも頻度としては高くありませんが注意が必要です。

・偽アルドステロン症
・ミオパチー
・肝機能障害
・腸間膜静脈硬化症


それぞれの自覚症状としては以下になります。

偽アルドステロン症:全身倦怠感、筋肉痛、手足の脱力感・しびれ感、むくみ、体重増加
ミオパチー:全身倦怠感、筋肉痛、手足の脱力感・しびれ感・痙攣
肝機能障害:全身倦怠感、発熱、食欲不振、悪心や嘔吐、黄疸(皮膚が黄色くなる)
腸間膜静脈硬化症:腹痛、下痢、便秘、腹部膨満

加味逍遙散についても、甘草を含む漢方薬との併用する際は注意が必要です。偽アルドステロン症に注意しながら、慎重に服用する必要があります。

桂枝茯苓丸

桂枝茯苓丸の重篤な副作用として、肝機能障害が報告されています。主な自覚症状としては以下になります。

・全身倦怠感
・発熱
・食欲不振
・悪心や嘔吐
・黄疸(皮膚が黄色くなる)


上記症状がみられる場合は、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。また、ASTやALT、Al-P、γ-GTPなどの数値に異常がないか確認するため、医師の指示のもと定期的に血液検査を行うことも大切です。

桂枝茯苓丸料加薏苡仁

桂枝茯苓丸料加薏苡仁については重篤な副作用は報告されていないものの、以下のような副作用に注意が必要です。

・発疹、発赤
・痒み
・胃部不快感
・下痢


服用開始後、上記症状がみられる場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

四物血行散

四物血行散については重篤な副作用は報告されていません。しかし、下記症状がみられる場合、副作用の可能性があるため注意が必要です。

・発疹
・痒み
・食欲不振
・胃部不快感
・吐き気、嘔吐
・腹痛 ・下痢


服用開始後、上記症状がみられる場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

当帰芍薬散

当帰芍薬散については重篤な副作用は報告されていないものの、以下のような副作用に注意が必要です。

・発疹、痒み
・肝機能異常(全身倦怠感、黄疸)
・食欲不振
・胃部不快感
・吐き気、嘔吐
・腹痛
・下痢


服用開始後、上記症状がみられる場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

こんなときは病院へ

下記に該当する場合は、病院の受診をおすすめします。

・毎月pmsの症状に悩まされている
・人間関係や日常生活に支障をきたしている

・鎮痛剤などを常用している




月経前症候群(pms)は、辛くても我慢してしまう人が多い症状といえます。しかし、我慢していると症状が悪化し、人によってはうつ病などを発症してしまうこともあるため注意が必要です。
また、子宮内膜症や子宮筋腫といった別の疾患である可能性もあるため、pmsの症状で悩んでいる人は、我慢せず早めに受診するようにしましょう。


『月経前症候群(pms)』『漢方』に関するQ&A


『月経前症候群(pms)』『漢方』に関するQ&A

最後に月経前症候群(pms)や漢方薬に関する質問とその回答について紹介します。pmsで悩んでいる人や漢方薬を服用中の人は、ぜひ参考にしてください。

漢方は保険適用される?
漢方薬には多くの種類がありますが、保険適用となる医療用漢方製剤は約150種類あります。月経前症候群(pms)の症状に対しても保険適用で処方される場合があり、加味逍遙散や桂枝茯苓丸、当帰芍薬散などが代表的です。一人ひとりの体質や症状に合わせて処方されるため、自分の体質や症状、生活習慣などを医師に詳しく伝えることが大切です。
効果が出るまでどのくらいかかる?
方薬は体質を整えることによって効果を発揮するため、効果が出るまでの期間には個人差があります。一般的に即効性はなく時間がかかることが多いため、すぐに効果が出なくても続けて服用することが大切です。

しかし、体質や体力、症状や原因に合っていないと効果が発揮されず、逆に悪化してしまうこともあります。服用中気になる症状がみられる場合や、長期間服用しても改善がみられない場合は、医師に相談するようにしましょう
月経前症候群(pms)を緩和するセルフケア方法はある?
月経前症候群(pms)は、ストレスや生活習慣の乱れによっても症状が顕著になるといわれています。そのため、セルフケアによってストレスを軽減したり、生活習慣を見直すことは、症状緩和のために有効な手段です。

具体的なセルフケア方法としては以下になります。

・アロマテラピー
・半身浴

・マッサージ

・深呼吸

・散歩やランニングなどの有酸素運動

・十分な睡眠時間の確保

・お腹や腰を温める

・食生活の改善(野菜やきのこ類、大豆製品の摂取がおすすめ

まとめ


まとめ

月経前症候群(pms)は、女性ホルモンの急激な変動やストレス、生活習慣の乱れが主な原因といわれています。pmsの症状は200種類以上あるといわれており、現れる症状は人によって様々です。

pmsで悩んでいる人は、ぜひ今回紹介した漢方薬やセルフケア方法を試してみてください。子宮内膜症や子宮筋腫といった別の疾患である可能性も否定できないため、症状改善がみられない場合は、一度病院に受診することをおすすめします。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 後藤 友哉 薬剤師

    執筆・監修者

    2018年名城大学薬学部卒業、薬剤師免許取得。その後、5年間調剤薬局に勤務。現在は薬剤師として働く傍ら、医療系の記事執筆やWEBメディアの薬機法審査業務を行っている。

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