1.アレルギール錠とは

アレルギール錠はアレルギーによって引き起こされる皮膚症状や鼻炎症状の改善に効果が期待できる薬です。


アレルギーの原因となる物質は私たちの身の回りに数多く存在します。ダニやハウスダスト、花粉などはその代表と言えるでしょう。これらの物質を摂取したり触れたりすると、人によっては体内でアレルギー物質が過剰に放出され、蕁麻疹や湿疹、鼻炎症状を引き起こします。

ヒスタミンは代表的なアレルギー物質ですが、アレルギール錠に配合されているクロルフェニラミンマレイン酸塩はヒスタミンの働きを抑える作用があります。

またアレルギール錠は、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸カリウムとグルコン酸カルシウム水和物、そして正常な皮膚の維持に必要なビタミンであるピリドキシン塩酸塩を配合しています。

1-1. ラインナップ・価格

包装単位 参考価格(税抜)
55錠 700円
110錠 1,300円

 

1-2. 効果・効能

皮膚のかゆみ、湿疹、じんましん、皮膚炎、かぶれ、鼻炎

 

1-3. 成分・分量

成分 分量:9錠中 はたらき
クロルフェニラミンマレイン酸塩 13.5mg 抗ヒスタミン作用により、かゆみや炎症をおさえます。
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 22.5mg 皮膚や粘膜の健康に必要なビタミンで、皮膚炎、かゆみに用います。
グリチルリチン酸カリウム 180mg 甘草という生薬の主成分で、炎症をおさえます。
グルコン酸カルシウム水和物 1350mg じんましん、湿疹の症状をしずめます。

1-4. 用法・用量

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15歳以上) 3錠 2~3回
7~14歳 2錠 2回
4~6歳 1錠 2回
4歳未満 服用しないで下さい。

 

1-5. 副作用

口の渇きや眠気はクロルフェニラミンマレイン酸塩の一般的な副作用で、症状が気にならなければ危険なものではありません。安全性の高い薬剤と言えますが排尿困難、吐き気や嘔吐、食欲不振、発疹・発赤やかゆみなどの症状が出ることもあります。


ごく稀ではありますが、本剤に配合されているグリチルリチン酸は手足のだるさ、しびれ、脱力感、筋肉痛などを引き起こすことがあります。このような場合は直ちに使用を中止して医療機関を受診してください。

 

2.アレルギール錠との飲み合わせで気を付けるものはある?

風邪薬、咳止め、鼻炎用薬、乗物酔いの薬などには、本剤と同じようなヒスタミンの働きを抑える成分が含まれている製品もあります。眠気や排尿困難などの副作用が強く出ることもありますので、一緒に服用しないでください。


また、甘草という生薬を配合している漢方薬(葛根湯や甘草湯など)には、本剤にも配合されているグリチルリチン酸が含まれており、一緒に服用すると手足のしびれや脱力感が強く出ることもあります。このような場合は直ちに使用を中止して医療機関を受診してください。  

3.アレルギール錠に関するQ&A

アレルギール錠に関するよくある疑問を紹介していきます。

3-1. アレルギール錠を飲むと眠気がでやすいですか?

アレルギール錠に配合されているクロルフェニラミンマレイン酸塩は、眠気を生じさせることがあります。

ただ、眠気の副作用は個人差が強く、ほとんど眠気を感じない人がいる一方で、強い眠気を感じる人もいます。なお、本剤は眠気を生じやすい薬であることから、服用後の乗物又は機械類の運転操作をしてはいけません。

3-2. アレルギール錠は虫刺されにも効果がありますか?

虫刺されによって生じる痒みや炎症の多くはアレルギーによるものなので、本剤の効果が期待できます。

しかしながら、広範囲に強い痒みを引き起こす毛虫(チャドクガの幼虫など)や、激しいアレルギー反応を起こす恐れのある蜂類(スズメバチやアシナガバチ)などに刺された場合は、医療機関の受診をお勧めします。

3-3. アレルギール錠にステロイドは配合されていますか?

ステロイドは配合されていません。

3-4. アレルギール錠は睡眠薬として使えますか?

睡眠薬としての効能効果はありません。なお、本剤は長期にわたり連用してはいけないことになっています。長く服用を続けると、眠気や口の渇き以外にも、血圧の上昇などを招くこともあります。寝つきの悪さでお悩みの際には、医療機関の受診をお勧めします。

3-5. アレルギール錠を妊娠中に服用してもよいですか?

本剤の有効成分が、妊娠に悪影響を及ぼすとした報告はありません。とはいえ、妊娠中はどんな薬も慎重に判断する必要があります。妊婦または妊娠していると思われる方は、自ら判断せず主治医に相談してください。なお、授乳中の服用は問題ありません。

4.まとめ

皮膚の痒みや鼻炎など、アレルギーによって生じる症状の緩和効果が期待できる薬です。他方で、眠気などを生じやすい薬であり、服用後は危険を伴うような機械作業をしないでください。

一般的に安全性の高い薬と言えますが、手足のしびれや脱力感などが現れた際には直ちに使用を中止し、医療機関を受診しましょう。

また、長期にわたり連用すると、排尿困難や血圧上昇などを起こしやすいため、服用期間は1週間を目途としてください。特にご高齢の方では副作用が出やすいため注意が必要です。