1.ボルタレンとは

ボルタレンシリーズは第二類医薬品であるため、登録販売者か薬剤師の販売が必要になります。有効成分としては「ジクロフェナク」を含んでおり、医療用医薬品として処方されるボルタレン錠と同じ成分になっています。ただし今現在、市販では錠剤タイプは無く、テープやゲル、ローション、スプレータイプが購入できます。

1-1. ラインナップ・価格

商品名 規格 参考価格(税抜)
ボルタレンEXテープ 7枚入り 933円
14枚入り 1,600円
21枚入り 2,362円
ボルタレンEXテープL 7枚入り 1,600円
ボルタレンACαテープ 7枚入り 933円
14枚入り 1,600円
21枚入り 2,362円
ボルタレンACαテープL 7枚入り 1,600円
ボルタレンEX ゲル 25g 1,219円
50g 1,886円
ボルタレンACゲル 50g 1,886円
ボルタレンEXローション 50g 1,505円
ボルタレンACローション 50g 1,505円
ボルタレンEXスプレー 90g 2,100円

1-2. 効果・効能

腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、ねん挫

 

1-3. 成分・分量

ボルタレンEXテープ/ACαテープ

1枚あたりジクロフェナクナトリウム15mg配合 (Acαはメントール無配合)

ボルタレンEXテープL/ACαテープL

1枚あたりジクロフェナクナトリウム30mg配合(Acαはメントール無配合)

EXゲル

1g中ジクロフェナクナトリウム10mg、l-メントール30mg

ACゲル

1g中ジクロフェナクナトリウム10mg

EXローション

1g中ジクロフェナクナトリウム10mg、l-メントール30mg

ACローション

1g中ジクロフェナクナトリウム10mg

ボルタレンEXスプレー

原液100g中 ジクロフェナクナトリウム 1g、ℓ-メントール 3g

1-4. 用法・用量

ボルタレンEXテープ/ACαテープ

1日1回1~2枚を患部に貼付(※1回あたり2枚を超えて使用しない、本成分を含む他の外用剤を併用しない)

ボルタレンEXテープL/ACαテープL

1日1回1枚を患部に貼付。(※1回あたり1枚を超えて使用しない、本成分を含む他の外用剤を併用しない)

EX・ACゲル

1回の使用量2~3cm(腰の場合は3~5cm)を目安に、1日3~4回適量を患部にうすく塗りひろげるように塗擦。(※塗擦部位をラップフィルム等の通気性の悪いもので覆わない、本成分を含む他の外用剤を併用しない)

EX・ACローション

1日3~4回適量を患部に塗布(※塗擦部位をラップフィルム等の通気性の悪いもので覆わない、本成分を含む他の外用剤を併用しない)

EXスプレー

1日3~4回適量を患部に噴射塗布(※塗擦部位をラップフィルム等の通気性の悪いもので覆わない、本成分を含む他の外用剤を併用しない)

1-5. 副作用

発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、はれ、痛み、刺激感、熱感、皮ふのあれ、落屑(皮膚のはがれ)、水疱、色素沈着
アナフィラキシーショック
光線過敏症、接触性皮膚炎

2.ボルタレンシリーズを使う時に気を付けることはある?

外用剤であるため、基本的には局所(貼った部分)だけの効果を期待しています。

しかし、少なからずジクロフェナクは血流に乗って全身に行き渡ります。そのため、痛み止め服用後に喘息を起こしたことがある方は発作が誘発される可能性があります。

また、ニューキノロン系抗菌剤やトリアムテレン、リチウム、メトトレキサート、他の痛み止め、ステロイド、利尿剤、シクロスポリン、SSRIを服用中の方は、その薬の効果が増減する可能性があります。詳しくは薬剤師又は医師に伺うと安心です。

3.ボルタレンシリーズに関するQ&A

ここからは、よくある質問に回答していきます。

3-1. ロキソニンとの違いは何ですか?

ロキソニンテープは第一類医薬品として市販されておりましたが、現在はボルタレンシリーズ同様第二類医薬品になり、登録販売者からも購入可能です。第一類のほうが医薬品の効果が高いと勘違いされることが多いですが、この基準はリスク基準(市販で使用されている歴史が長く、安全性がある程度確認されているなど様々な基準があります)です。


有効成分としては、同じ作用をもつ痛み止めのグループです。

3-2. 高血圧で病院にかかっているけど、それくらい大丈夫でしょ?

ロキソニンや他のNSAIDsに分類される痛み止め全般に言えることですが、ジクロフェナクはプロスタグランジンの産生を抑制します。このプロスタグランジンは血管拡張作用やナトリウム利尿作用も持っていることから、プロスタグランジンの合成を抑制することは高血圧治療の妨げになる可能性があります。結果、血圧が上昇してしまったり腎機能を悪化させる可能性もありますので、一度かかりつけの医師や薬剤師に相談すると安心です。

3-3. テープにするかゲルやローション、スプレータイプにしようか悩んでいます。どうやって決めたら良いですか?

テープを貼ってもはがれやすい部位(関節など)、または外から見えてしまう部位(首など)に関してはゲルやローションタイプも良いと思います。また、テープ剤を長時間貼るとかぶれてしまう方にも適しています。
ただし、継続した効果を得たい場合は1日に3-4回塗る必要がありますので注意してください。
スプレータイプは筋肉痛など痛みが広範囲に渡る場合に適しています。こちらも患部には1日3-4回噴霧しましょう。

3-4. どのタイミングで貼れば良いですか?

テープ剤は1日1回の貼付で効果が24時間持続するため、貼付のタイミングはいつでも問題ありません。しかし、メントールの清涼感は貼り始めが最も強く徐々に弱まります。よって、夜眠る際に痛みが辛い場合は就寝前に、日中に痛みが辛い場合は朝に貼ってから外出すると良いでしょう。

 

4.まとめ

まとめると、市販で購入できるボルタレンシリーズでは錠剤は存在せず、テープやゲル、ローション、スプレータイプのみが購入可能です。

そして、有効成分のジクロフェナクはロキソニンと同じNSAIDsという痛み止めに分類され、痛みの発生を根本からブロックします。ただし、その反面で併用薬や持病がある場合は注意が必要ですので、なにか心配事や相談がある場合には薬剤師・医師・登録販売者に必ず聞くようにしましょう。用法用量を守って正しく使用し、痛みに悩まされない毎日が過ごせると良いですね。

出典元:https://www.voltaren-ex.jp/