そもそもオブラートって何?

オブラートは、デンプンを糊化させて、乾燥させて作られています。半透明の薄い膜で、水に溶けやすい性質があります。成分がデンプンですので、アレルギーを起こす可能性も少なく、飲んでも問題ありません。胃の中ですぐに溶けるため、お薬の効果が変わってしまうということもありません。
苦味のあるお薬や粉のお薬が苦手な場合などに、オブラートでお薬を包み飲むことで、服用をスムーズにします。
オブラートの成分として、寒天を使用しているものもあります。

オブラートの使い方

薬をオブラートで包んだものをそのまま口に入れると、冒頭に説明したように「口の中にはりつく」「薬をしっかり包めない」「うまく飲み込めない」といったことが起こります。
オブラートには、丸型、袋型、ゼリータイプなどの種類があります。

丸型オブラート・袋型オブラートの使い方

定番の「丸型」とは、オブラートが丸状の形をしております。「袋型」とは、オブラートがお薬を包みやすいように袋状になっています。下記の使い方をご参考下さい。

①コップの中に水を入れて用意しておきます。

②お薬をオブラートの中央部に乗せます。お薬の量が多いと、オブラートに包みきれない場合がありますので、複数回に分けるようにしましょう。

③両端を薬の上にかぶせるように折りたたみ、お薬がこぼれないように包み込んでいきます。又は、端を寄せ集めて、ねじって包み込みます。包み込むのが苦手な場合は、袋型オブラートをオススメします。その場合は、袋状になっていますので、お薬を袋に入れて包むだけです。

④お薬を包み込んだオブラートをつまんで(若しくはスプーンを使ってもO.K)、コップの中の水に漬けます。水の中に漬けると、オブラートがゼリー状になります。

⑤ゼリー状になったオブラートを口の中に入れ、噛まずに飲み込みます。ゼリー状になっているため、スルッと喉をとおります。飲みづらい場合は、コップの水と一緒に飲んで流し込みましょう。口の中に長くとどめてしまうと、お薬が漏れ出してしまうので、注意しましょう。


上記がおすすめですが、また下記のような使い方もあります。
①お皿に水を少量入れ、オブラート(丸型)を浮かべておきます

②お薬をオブラートの中央部に乗せ、“つまようじ”などでたたんでいき、薬を包み込んでいきます。(うまく包み込みにくいのが難点です)

③お皿の水と一緒に、お薬を包み込んだオブラートを飲み込みます。

ゼリータイプのオブラートの使い方

ゼリータイプのオブラートは、味がついているものもあります。下記の使い方をご参考下さい。

①大きめのスプーンや小皿にゼリータイプのオブラートを出します。スプーンや小皿の大きさは、お薬の量により調整して下さい。

②ゼリーの上にお薬をのせます。

③お薬の上に、ゼリーを再度かぶせて、お薬をはさみます。

④スプーンの場合はそのまま、小皿の場合は、スプーン等ですくいあげて口の中に入れ、飲み込みます。飲み込みづらい場合は、お水を合わせて飲みます。

オブラートで包んではいけないお薬がある?

苦味のあるお薬など飲みにくいお薬を包んで飲みやすくするオブラートですが、一部の薬で、オブラートを使うと良くないとされているものがあります。

それは、苦味健胃薬とよばれる、胃腸薬の一種です。独特な香りや、苦味によって、胃の働きを整える生薬になります。味覚や嗅覚を刺激して効果が出るお薬なので、オブラートで味を隠してしまうと効果が薄れてしまう可能性があります。詳しくは、医師や薬剤師に確認し、指示を守って服用するようにしましょう。

《参考》赤ちゃんの場合の粉薬の飲ませ方

オブラートの場合、お薬を包んで水につけるとカサが増すので、赤ちゃんに飲ませるには不向きである場合があります。ゼリータイプの場合も、ある程度離乳食が進んでいる場合は問題ありませんが、難しいこともあります。
そのような時に赤ちゃんへの粉薬の飲ませ方には、オブラート以外に下記の方法があります。

粉薬をベースト状に練る

①1回服用分の粉薬を小皿等に出します。

②ごく少量(数滴)の水やぬるま湯でベースト状に練っていきます。お水の入れすぎに注意しましょう。

③ベースト状になったお薬を指に乗せ、赤ちゃんの上あごや、ほおの内側につけます。その後は、口の中に薬が残らないように、水やぬるま湯、母乳やミルクなどで流し込みます。

粉薬をシロップ状にする

①飲ませる直前に1回服用分の粉薬を小さな容器の中に出します。

②水やぬるま湯を少しずつ加えて、シロップ状にします。飲み残さない程度の量にしましょう。(飲み残しがあるとお薬の量が十分でない)

③シロップ状のお薬を、スポイトやスプーン、哺乳瓶の乳首を使って飲ませます。スポイトは、薬局などでは配布している場合が多いので、薬剤師にご確認下さい。

詳しくは、こちらの記事をご参考下さい
薬の飲ませ方・粉薬を簡単に飲ませる方法
オブラートの使い方について参考になりましたでしょうか?

どのオブラートが適切かは好みではありますが、丸型・袋型オブラートは、大人の方が使用することが多く、ゼリータイプのオブラートは、小さなお子さんや飲み込みづらい年配の方、疾患の方が利用されることが多くあります。オブラートは薬局・ドラッグストアで購入することが可能です。種類が多い場合は、薬剤師の方にご自分に合ったものを確認してみましょう。ぜひ、正しい使い方でオブラートを有効活用し、お薬をしっかり飲みましょう。