目次
若返りに食べ物は効果ある?
食べ物で若さを保ちたいという方は、普段の食事で活性酸素を過剰に発生させない食べ物や飲み物を毎日の食事で取り入れてみるのもよいでしょう。
若返りたい人が絶対とるべき食べ物
いつまでも若々しくいたい方は、抗酸化作用をもつ食べ物や飲み物が向いています。
抗酸化作用をもつ抗酸化物質は、体内での活性酸素の発生を抑えたり細胞の損傷を抑えたりする働きがあります。抗酸化物質は体内にも存在していますが、食べ物や飲み物などにも含まれている成分です。
今回は若返りにおすすめの抗酸化作用をもつ栄養素をご紹介します。
①:「ポリフェノール」を含むもの
加齢によって顔が老けたような気がするという方は、抗酸化作用をもつ「ポリフェノール」が豊富な食べ物を摂るとよいでしょう。ポリフェノールにはアントシアニンやイソフラボン、サポニンやセサミノール、カテキンやタンニンなどさまざまな種類が存在しています。
ポリフェノールの種類によって働きも違っているので、自分の目的に合わせたポリフェノールを摂取するとよいでしょう。
②:「カロテノイド」が豊富なもの
緑黄色野菜や果物類に多く含まれているカロテノイド。カロテノイドも抗酸化物質のうちのひとつで、βカロテンやリコピン、アスタキサンチンなどの種類が存在しています。カロテノイドの中でもベータカロテンは抗酸化作用を持ち、紫外線による刺激から肌を保護するのに役立つことが報告されている成分です。
普段から野菜類や果物類、えびやかになどの甲殻類をあまり食べないという方は、積極的に食事から摂取しましょう。
③:「ビタミンC」が多いもの
若返りに良い栄養素を補いたいという方は、ビタミンCが豊富な食べ物を毎日の食事で取り入れてみるのもよいでしょう。ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに抗酸化作用を持つ栄養素で、野菜類や果物類、いも類に多く含まれています。
水溶性のビタミンでもあるため、水に溶け出す性質があります。ビタミンCが豊富な食材を利用する場合は、食材を煮た汁ごと食べられるみそ汁やスープがおすすめです。
またビタミンCは熱にも弱いため、効率よくビタミンCを摂りたいという場合は、果物を加熱せずにそのまま食べるのもよいでしょう。
④:「ビタミンE」を含むもの
若返りたい方には、ビタミンEが豊富な食べ物もおすすめです。ビタミンEは抗酸化作用により体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。ナッツ類や油脂類、魚介類や大豆製品に多く含まれています。
脂溶性ビタミンのビタミンEは、油を使った料理と組み合わせることで効率よく体内に吸収されます。そのためビタミンEが多い食べ物は、炒めたり揚げたりして調理するとよいでしょう。
若返りにおすすめの食べ物ランキング
栄養バランスのとれた食事を意識して、若返りにおすすめの食べ物を毎日の食事で取り入れてみてください。
1位:トマトジュース
トマトジュースはいつまでも若々しくいたい方におすすめの飲み物です。
抗酸化作用のあるポリフェノールやリコピン、ビタミンCなどの栄養が豊富です。またキレイを求める方にうれしいビタミンAも豊富に含まれています。
若返りや健康維持を目的にトマトジュースを飲む場合は、砂糖や食塩が不使用のものを選びましょう。
ただし効果を期待して飲み過ぎると糖質や塩分の過剰摂取によって太ってしまう可能性もあります。トマトジュースを毎日飲みたい場合は、コップ1杯(200ml)を目安に飲むとよいでしょう。
2位:ほうれん草
緑黄色野菜であるほうれん草には、抗酸化作用のあるポリフェノールやβカロテン、ビタミンCが豊富に含まれています。
ほうれん草のβカロテンを効率よく摂りたい場合は、油で炒めて調理するのがおすすめです。またサラダほうれん草は加熱せずにそのまま食べられるので、ビタミンCを補いたい方に向いています。
ほうれん草を手軽に摂りたい方はりんごやバナナを一緒にミキサーにかけて、スムージーを作って毎朝飲む日課にするのもよいでしょう。
3位:アーモンド
ナッツ類の中でもビタミンE含有量の多いアーモンドは、いつまでも若々しくいたい方におすすめです。
ただしアーモンドには脂質も豊富に含まれています。効果を期待して食べ過ぎると太ってしまう可能性もあるので気をつけましょう。
日本人食事摂取基準2020年版より、1日あたりのビタミンE摂取量は成人男性で6.0mg、成人女性で5.0mgを推奨しています。
アーモンドは23粒(約23g)で6.9mgのビタミンEが補えます。何粒食べていいか迷った時は、1日あたり23粒を目安に食べるとよいでしょう。
4位:赤ワイン
ポリフェノール含有量が多い赤ワインは、若返りにおすすめの飲み物です。普段からお酒を飲む機会が多い人は、赤ワインを選ぶのもよいでしょう。
若返りにいいからといって赤ワインを飲み過ぎないように気をつけましょう。赤ワインには糖質も含まれているため、飲み過ぎると太ってしまいます。
効果を期待して飲み過ぎるのではなく、お酒を飲む機会がある時は赤ワインを選ぶように心がけておくとよいでしょう。
5位:にんじん
季節を問わずスーパーで気軽に手に入るにんじん。緑黄色野菜のにんじんには、若返りにうれしいβカロテンや、ビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。
野菜類の中では比較的日持ちしやすい食材なので、普段から常備しておくのもよいでしょう。
にんじんを手軽に摂りたいという方は、にんじんジュースを利用するのもおすすめです。若返りのためににんじんジュースを飲みたいという場合は、砂糖や甘味料が添加されていないものがおすすめです。
6位:ごぼう
食物繊維が豊富なイメージを持つ方も多いごぼう。実はごぼうにはポリフェノールやビタミンCも豊富に含まれています。ごぼうのポリフェノールは、皮の部分に多く含まれています。
ごぼうの栄養を効率よく摂りたい場合は、ピーラーなどで皮を剥かずに使うのがおすすめです。皮の部分をしっかりこすって、泥を落としてから使いましょう。
7位:コーヒー
コーヒーには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が豊富に含まれています。コーヒー由来クロロゲン酸類は機能性表示食品で、食後の血糖値上昇を緩やかにする機能が報告されている成分です。ごはんやパンなどの炭水化物や、甘いものを好む方にも向いています。
ただしコーヒーにはカフェインも多いため、飲み過ぎるとからだに不調をもたらす恐れがあります。コーヒーを飲む時は、1日あたりマグカップ2杯程度(300ml)を目安に楽しみましょう。
8位:緑茶
緑茶にはポリフェノールの一種であるカテキンが豊富に含まれています。またビタミンCも多い飲み物なので、若々しくいたい方に向いています。茶カテキンは機能性表示食品として、BMIが高めの方の内臓脂肪と皮下脂肪を減らす機能が報告されている成分です。BMIが高めの方が健康のために飲むお茶としてもおすすめです。
緑茶には少量ではありますが、カフェインも含まれています。日常の水分補給として多量に摂取するのは避けて、麦茶や水などの飲み物に飽きた時の気分転換として取り入れるのがよいでしょう。
若返りにおすすめの食べ物を摂る際に気をつけたいこと
若返りには、抗酸化作用をもつ成分が含まれている食べ物がおすすめです。ただし食べ物や飲み物は食品なので、医薬品のような即効性は期待できません。
効果を期待して多量に摂取してしまうと、からだに不調をもたらす恐れもあるので気をつけましょう。
老化につながる恐れのある加工食品や揚げ物、ファストフードなどを避けて、若返りにおすすめの食べ物を毎日の食事に取り入れてみてください。
『若返り 食べ物』に関するQ&A
「肌が若返る食べ物はある?」「血管が若返る食べ物は何?」「若返りにいい栄養はサプリメントでとってもいい?」など疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は”若返り 食べ物”に関するよくある質問にお答えしていきます。
しかし過酸化酸素の働きを抑制させる抗酸化作用をもつ食材をとるのもよいでしょう。またビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養も食事からしっかり補うのもいいですね。
カツオ由来エラスチンペプチドは機能性表示食品として、加齢とともに低下する血管のしなやかさ(柔軟性)(血管を締め付けた後の血管の拡張度)維持に役立つ機能が報告されている成分です。
エラスチンは軟骨や牛すじ、鶏手羽などの食べ物に含まれています。
しかしキムチ自体が若返りに効果があるという科学的根拠はありません。腸内環境と老化については関連性があるともいわれているので、腸内環境を整えるためにも発酵食品であるキムチを食べるのもよいでしょう。
ただしサプリメントは医薬品のような即効性は期待できません。あくまでも食品のうちのひとつとして補助的に取り入れましょう
若返りにいい食べ物を選びたい方は、赤い食べ物をぜひ毎日の食事で取り入れてみてください。
まとめ
若返りにいい食べ物をランキング形式で紹介しました。
いつまでも若々しくいたい方は、ポリフェノールやカロテノイド、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化作用をもつ食べ物がおすすめです。
ただし効果を期待して何かひとつの食材を大量に摂取するとからだに不調をもたらす恐れもあります。栄養バランスのとれた食事を意識して、抗酸化作用のある食べ物や飲み物も取り入れてみましょう。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
-
谷岡 友梨 管理栄養士/離乳食アドバイザー
執筆・監修者管理栄養士として保育園で勤務後、クリニックにて栄養指導等にも携わる。現在は栄養相談や離乳食のレシピ開発、記事執筆などを行なっている。