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【薬剤師が解説】副鼻腔炎に効果的な漢方と対策|漢方のメリット・デメリット、症状別のおすすめも紹介!

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2024/8/30
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副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔が炎症を起こすことで、鼻詰まりや頭痛、発熱などの不快な症状を引き起こす疾患です。
日常生活に大きな影響を及ぼすため、適切な治療が求められます。
この記事では、副鼻腔炎の原因や症状に加え、漢方薬を用いた治療法について詳しく解説します。
漢方薬のメリット・デメリット、症状ごとのおすすめの漢方薬、さらにセルフケア方法や病院に行くべきタイミングについても解説しています。
ご自身のお身体に合った最適な漢方薬を見つけるための参考記事としてお役立てください。

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  • 視点① ユーザー目線で解説
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副鼻腔炎について


薬剤師

根本 真吾さんのコメント

副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔が炎症を起こし、鼻詰まりや異臭の他、頭痛、顔面の圧迫感などの症状を引き起こす疾患です。
しかし、これらの症状は他の疾患と似ているため、適切な診断と治療が重要です。
この記事では、副鼻腔炎が他の疾患とどのように異なるのかを明確にし、その原因や発症メカニズムを解説します。
また、さまざまな症状に対するおすすめの漢方薬について詳しく紹介し、効果的なアプローチを探るための情報として提供します。

副鼻腔炎と他の疾患の違い

副鼻腔炎は、副鼻腔と呼ばれる鼻の奥の空洞が炎症を起こし、さまざまな症状を引き起こす疾患です。これらの症状は、風邪やアレルギー性鼻炎など他の疾患と共通するため、見分けがつきにくいことがあります。
一方、副鼻腔炎は、風邪のように短期間で治ることは少なく、症状が長引くことが特徴的です。
また、特に朝や顔を前に倒したときに顔面や歯に痛みを感じることがあり、これが他の疾患との顕著な違いです。
正確な診断が早期治療につながるため、症状が続く場合は速やかに医師の診察を受けることが重要です。

副鼻腔炎の原因

副鼻腔炎の主な原因は、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染による副鼻腔の粘膜炎症です。
また、アレルギー性鼻炎や花粉症によるアレルギー反応が、鼻の粘膜を腫らせることで鼻腔の通りを悪化させ、副鼻腔炎を引き起こすことがあります。
さらに、歯の感染症や環境要因(煙草の煙、大気汚染など)も炎症を悪化させる原因となります。
慢性副鼻腔炎には、鼻中隔の偏りや副鼻腔の構造的な問題も関与し、複合的な要因で発症することがあります。
このため、適切な治療を行うためには原因の特定が重要となります。

副鼻腔炎の治療方法

副鼻腔炎の治療は、症状の重さや原因に応じて異なります。
急性副鼻腔炎では、軽度の場合は自然治癒が期待でき、重症例では抗生物質が使用されます。
慢性副鼻腔炎では、ステロイド点鼻薬が一般的であり、必要に応じて内視鏡手術が行われることもあります。
漢方薬も有効とされており、「辛夷清肺湯」や「荊芥連翹湯」などが症状の改善に役立つことが報告されています。
漢方薬は、西洋医学と併用して症状緩和や体質改善を目指す治療法として注目されています。最適な治療法を選ぶためには、正確な診断が重要です。


漢方薬のメリット・デメリット


漢方薬のメリット・デメリット

漢方薬のメリットとして、副鼻腔炎の症状を根本から改善し、体質全体を整えることが挙げられます。例えば、鼻詰まりや頭痛、顔面の痛みなど、副鼻腔炎の多様な症状に対して包括的にアプローチします。
また、個々の体質や症状に合わせた処方が可能であり、副鼻腔炎の原因となる炎症や冷え、過剰な熱をバランスよく調整することができます。
さらに、副鼻腔炎の再発予防にも効果が期待され、長期的な健康管理に寄与します。

一方で、効果が現れるまでには時間がかかる場合があり、即効性を求める方には物足りないこともあります。また薬の相互作用や副作用のリスクがあるため、西洋薬と同様に、飲み合わせや体質、持病の有無などの情報を医師や薬剤師と共有する必要があります。

適切に使用すれば、漢方薬は副鼻腔炎の症状を和らげる手段として、多くの患者にとって魅力的な選択肢となりえます。


その他の治療方法のメリット・デメリット


副鼻腔炎の治療方法には、漢方薬の他、西洋薬による薬物療法、手術療法、生活習慣の改善、セルフケアが含まれます。
抗生物質やステロイド点鼻薬など西洋薬による薬物療法のメリットは、症状の迅速な改善が期待できることです。デメリットとしては副作用があげられ、長期間の使用が制限されることがあります。
手術療法は、重度の慢性副鼻腔炎に対して根本的な症状改善が期待できるメリットがありますが、手術に伴うリスク(出血や嗅覚の変化、麻酔アレルギーなど)や入院が必要となるデメリットもあります。
生活習慣の改善は、禁煙や適切な湿度管理などによって副鼻腔炎の予防や再発防止に効果的ですが、即効性がないため、急性の症状には適していません。
セルフケアとして蒸気吸入や塩水洗浄などにより手軽に症状を緩和することができますが、根本的な治療には限界があり、重症化した場合は医師の診察が必要となります。

【症状別】副鼻腔炎に有効な漢方の種類


副鼻腔炎は、症状や体質に応じた漢方薬で効果的に治療できる場合があります。
症状に合わせて適切な漢方薬を選ぶことで、炎症の軽減や症状の改善を目指すことが可能です。
例えば、「患部に熱を伴う」症状には辛夷清肺湯が、「慢性的な鼻詰まり」には荊芥連翹湯が有効とされています。また、「冷えによる鼻詰まり」には葛根湯加川芎辛夷、「咳や痰」が伴う場合には小青竜湯や麻黄附子細辛湯が推奨されます。
これらの漢方薬の特性を理解し、自分の症状に合ったものを選ぶことが、副鼻腔炎の治療において重要です。

『患部に熱を伴う』症状には辛夷清肺湯

副鼻腔炎で「患部に熱を伴う」症状がある場合、辛夷清肺湯が特に有効です。
この漢方薬は、体内の余分な熱を冷ます効果があり、鼻詰まりや膿性鼻汁、頭痛などの症状を和らげます。
熱感や腫れが顕著なケースで使用されることが多く、鼻や喉の不快感を軽減することで、呼吸を楽にする作用があります。
炎症を抑え、症状の悪化を防ぐことで、副鼻腔炎の治療をサポートする頼れる選択肢の一つになるでしょう。

『慢性的な鼻詰まり』症状には荊芥連翹湯

「慢性的な鼻詰まり」に悩まされている場合、荊芥連翹湯が効果的です。
この漢方薬は、鼻の通りを良くし、慢性的な鼻詰まりや膿性鼻汁を改善するために使用されます。
特に、炎症や腫れを抑える作用があり、鼻腔内の血行を改善することで、詰まりの原因を根本から解消します。
長期にわたる鼻詰まりによる不快感を和らげ、呼吸を楽にする効果が期待できるため、慢性副鼻腔炎の治療に適した選択肢の一つになります。

『冷えによる鼻詰まり』症状には葛根湯加川芎辛夷

副鼻腔炎で「冷えによる鼻詰まり」が続く場合、葛根湯加川芎辛夷が有効です。
この漢方薬は、体を温めながら、鼻腔の血行を改善し、冷えによって引き起こされる鼻詰まりを緩和します。
特に、寒さや冷えに敏感な方に適しており、鼻の通りを良くする効果があります。
さらに、頭痛や肩こりなど、冷えによる他の症状も和らげるため、体全体のバランスを整えることができます。
冷えが原因の副鼻腔炎に対する効果的な治療法として、葛根湯加川芎辛夷は頼りになる選択肢の一つです。

『咳や痰』症状には小青竜湯・麻黄附子細辛湯

副鼻腔炎に伴う「咳や痰」の症状には、小青竜湯や麻黄附子細辛湯が効果的です。
小青竜湯は、寒さや湿気による咳や痰を抑える効果があり、特にアレルギー性鼻炎や喘息に伴う症状に有効です。
麻黄附子細辛湯は、冷えからくる咳や痰を改善し、体を温めながら気道を広げる作用があります。
これらの漢方薬は、咳や痰が続く副鼻腔炎の患者に対して、症状の緩和と体調の改善をサポートする治療法として適しています。


【参考】副鼻腔炎に有効な漢方 5選


薬剤師

根本 真吾さんのコメント

副鼻腔炎に効果的な漢方薬を5つご紹介します。
辛夷清肺湯、荊芥連翹湯、葛根湯加川芎辛夷、小青竜湯、麻黄附子細辛湯の5つは、それぞれの症状に合わせて選ばれる漢方薬です。
これらは、鼻詰まりや咳、痰、冷え、熱を伴う症状など、副鼻腔炎の多様な症状に対して効果的な治療法として広く使用されています。
ご自身の症状に合わせて適切な漢方薬を選択しましょう。

【辛夷清肺湯】おすすめ漢方


薬剤師おすすめ
小林製薬

チクナインb 224錠

最安値 4,590

9種類の生薬が炎症を抑えて副鼻腔炎に効く

有効成分であるシンイ、オウゴン、セッコウなど9種類の生薬からなる漢方「辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)」の働きで、鼻の奥の炎症を鎮めながら、膿を抑えて呼吸を楽にします。
副鼻腔炎(ちくのう症)、慢性鼻炎を改善する内服薬です。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
1回服用量 成人(15歳以上):1回4錠
7歳以上15歳未満:1回3錠
5歳以上7歳未満:1回2錠
用法 食前又は食間に水又はお湯で服用してください。
1日の服用回数 1日2回
服用対象年齢 5歳以上
効能効果 体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの次の諸症:鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)
内容量 224錠

【荊芥連翹湯】おすすめ漢方


薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

荊芥連翹湯エキス錠Fクラシエ 180錠

最安値 2,229

副鼻腔炎や慢性鼻炎に効果的な漢方薬

有効成分であるトウキ、オウゴン、シャクヤクなど17種類の生薬からなる漢方「荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)」の働きでにきびや慢性鼻炎の改善に効果があります。
体力が中等度以上の方に適しているとされています。

分類 第2類医薬品
形状 錠剤
1回服用量 成人(15歳以上):1回4錠
7歳以上15歳未満:1回3錠
5歳以上7歳未満:1回2錠
用法 食前又は食間に水又は白湯にて服用。
1日の服用回数 1日3回
服用対象年齢 5歳以上
効能効果 体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび
内容量 180錠

【葛根湯加川芎辛夷】おすすめ漢方


薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ2漢方葛根湯加川キュウ辛夷エキス顆粒 48包

最安値 4,400

日本で育てられた漢方薬が鼻づまりに効く

有効成分であるカッコンやシャクヤクなどを含有しており、「鼻づまり」、「蓄膿症」、「慢性鼻炎」に用いられています。
かぜのひきはじめに用いられる葛根湯に、民間薬として鼻炎等によく用いられるシンイと、血行をよくする作用や鎮痛作用のあるセンキュウが配合されています。
日本で育てられた漢方薬です。

分類 第2類医薬品
形状 顆粒
1回服用量 成人(15歳以上):1回1包(1.875g)
7歳以上15歳未満:1回2/3包
4歳以上7歳未満:1回1/2包
2歳以上4歳未満:1回1/3包
用法 食前に水またはお湯で服用してください。
1日の服用回数 1日2回
服用対象年齢 2歳以上
効能効果 比較的体力があるものの次の諸症:鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎
内容量 1.875g/包 x 48包

【小青竜湯】おすすめ漢方


薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ漢方小青竜湯エキス顆粒 48包

最安値 3,311

なかなか止まらないサラサラ鼻水に効果的

有効成分であるハンゲやカンキョウ、カンゾウなどが含有されており、風邪の初期症状に効果があるとされています。
肩こりや筋肉痛、発熱を伴う症状にも適しています。
生薬をバランス良く配合し、体を温めながら症状を緩和します。
飲みやすい顆粒タイプで、日常的な体調管理にも役立ちます。

分類 第2類医薬品
形状 顆粒
1回服用量 成人(15歳以上):1包(2.25g)
7歳以上15歳未満:2/3包
4歳以上7歳未満:1/2包
2歳以上4歳未満:1/3包
用法 食前に水またはお湯で服用してください。
1日の服用回数 1日2回
服用対象年齢 2歳以上
効能効果 体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症
内容量 2.25g/包 x 48包

【麻黄附子細辛湯】おすすめ漢方


薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ漢方麻黄附子細辛湯エキス顆粒

最安値 1,249

寒気が強く風邪の引き初めに有効な漢方薬

有効成分であるマオウやサイシン、ブシ末が含有されており、体力虚弱で、手足が冷え、悪寒がある方の「風邪」や「アレルギー性鼻炎」、「気管支炎」などに用いられています。
日頃から手足が冷えていたり、発熱がないか、あっても微熱の方に適しています。

分類 第2類医薬品
形状 顆粒
1回服用量 成人(15歳以上):1包(1.875g)
7歳以上15歳未満:2/3包
4歳以上7歳未満:1/2包
2歳以上4歳未満:1/3包
用法 食前に水またはお湯で服用してください。
1日の服用回数 1日2回
服用対象年齢 2歳以上
効能効果 体力虚弱で、手足に冷えがあり、ときに悪寒があるものの次の諸症:感冒、アレルギー性鼻炎、気管支炎、気管支ぜんそく、神経痛
内容量 1.875g/包 x 20包

商品比較表


商品名

小林製薬チクナインb 224錠

クラシエ薬品荊芥連翹湯エキス錠Fクラシエ 180錠 180錠

ツムラツムラ2漢方葛根湯加川キュウ辛夷エキス顆粒 48包

ツムラツムラ漢方小青竜湯エキス顆粒 48包

ツムラツムラ漢方麻黄附子細辛湯エキス顆粒

最安値

4,590

送料:別 Yahoo! 詳細を見る

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4,400

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特徴 9種類の生薬が炎症を抑えて副鼻腔炎に効く 副鼻腔炎や慢性鼻炎に効果的な漢方薬 日本で育てられた漢方薬が鼻づまりに効く なかなか止まらないサラサラ鼻水に効果的 寒気が強く風邪の引き初めに有効な漢方薬
商品リンク

それぞれの漢方の注意点・副作用について


薬剤師

根本 真吾さんのコメント

漢方薬は、効果的な治療手段である一方で、使用に際して注意が必要です。
各漢方薬には特有の副作用や、体質に合わない場合のリスクが伴うため、正しい理解と使用が求められます。
この記事では、これまでに紹介した各漢方薬の注意点や副作用について詳しく解説します。
また、症状が改善しない場合や、副作用が現れたときに、どのように対処すべきかについても触れます。適切な使用と管理が、副鼻腔炎の治療において重要ですので、ぜひご参考ください。

辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)

辛夷清肺湯の主な副作用として、胃の不快感や下痢があげられます。特に、胃腸が弱い方は、これらの症状が現れることがあります。症状が強くなければ様子をみましょう。
また、まれではありますが、間質性肺炎、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症という副作用がでることがあります。息苦しさや発熱、下痢が1週間以上続くような場合は薬の使用を中止し、早急に医療機関を受診しましょう。

荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)

荊芥連翹湯の主な副作用として、胃の不快感や食欲不振の他、下痢があげられます。胃腸が弱い体質の方では、特に注意が必要です。
非常にまれではありますが、発疹やかゆみなどのアレルギー反応、間質性肺炎(息苦しさなど)、肝機能障害(発熱、倦怠感など)、腸間膜静脈硬化症(腹痛や下痢などが繰り返し認められる)という副作用がでることがあります。
症状が悪化したり、副作用が現れた場合は、直ちに使用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。

葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)

葛根湯加川芎辛夷の主な副作用として、胃の不快感や食欲不振、下痢が含まれ、特に胃腸が弱い方はこれらの症状が出やすいことが知られていますので、症状が強い場合には薬の使用を中止しましょう。
また、発疹やかゆみといったアレルギー反応がまれに見られることもあります。
さらに非常にまれですが、手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなるような症状が出る方がいます(偽アルドステロン症、ミオパチー)。このような症状が出た場合は、すぐに使用を中止し医療機関を受診しましょう。

小青竜湯(ショウセイリュウトウ)

小青竜湯の主な副作用として、胃の不快感や食欲不振、下痢が挙げられます。
また、まれに発疹やかゆみなどのアレルギー反応が現れることがありますので、症状が強い場合には薬の使用を中止しましょう。
さらに、高血圧の方や心臓病のある方は、成分の「マオウ」による血圧上昇リスクがあるため、慎重な使用が求められます。いつもより血圧が高かったり、脈拍が速いような場合は、使用を中止しましょう。

麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)

麻黄附子細辛湯の主な副作用として、動悸や血圧上昇があげられます。特に高血圧や心疾患のある方では、成分の「マオウ」によるリスクから、自宅での血圧測定が求められます。
また、胃の不快感や食欲不振が現れることがあり、まれに発疹やかゆみなどのアレルギー反応が出ることもありますので、症状が強い場合には薬の使用を中止しましょう。
長期使用や過剰摂取は避け、症状が改善しない場合は医師や薬剤師に相談してください。

こんなときは病院へ

市販の漢方薬を使用して副鼻腔炎を治療している場合、次のような症状が現れたら、速やかに病院を受診することが重要です。
まず、薬を服用しても症状が2週間以上改善しない場合、または症状が悪化している場合です。特に、激しい頭痛、視力の低下、顔の腫れや強い痛みがある場合は、重篤な副鼻腔炎や他の合併症の可能性があります。
また、薬の服用後に強い動悸、血圧の上昇、呼吸困難、または発疹やかゆみなどのアレルギー反応が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談してください。これらの症状は、副作用の兆候である可能性があり、適切な治療が必要です。
健康を守るためにも、自己判断での対応を避け、医師や薬剤師に相談することが重要です。


『副鼻腔炎』『漢方』に関するQ&A


『副鼻腔炎』『漢方』に関するQ&A

副鼻腔炎の治療に漢方薬を取り入れたいと考えている方にとって、多くの疑問が生じると思います。
この記事では、多く寄せられている3つの重要な質問に答えていきます。
これらの疑問を解消することで、漢方薬の効果を最大限に活用し、副鼻腔炎の症状を効果的に緩和するための道筋が見えてきます。
正しい知識を持つことで、ご自身に最適な治療法を見つけるためのガイドとして、ぜひ役立ててください。

漢方は保険適用される?
漢方薬は、一部の医療機関で保険適用されるため、自己負担を抑えて利用できます。
多くの場合、保険適用されますが、すべての漢方薬が対象ではありません。保険適用は、特定の処方や症状に基づき、医師が必要と判断した場合に限られます。
副鼻腔炎の治療に漢方を取り入れたい方は、かかりつけの医師や薬剤師に相談してみましょう。
効果が出るまでどのくらいかかる?
漢方薬の効果は通常、数週間から数か月で現れます。
西洋薬と比較すると即効性は低いですが、人によっては副鼻腔炎の根本治療が可能となり、長期的な症状の改善が期待できます。
副鼻腔炎を緩和するセルフケア方法はある?
副鼻腔炎の症状緩和には、蒸気吸入や鼻腔の生理食塩水洗浄が効果的です。
さらに、湿度の管理や水分摂取も大切です。
これらのセルフケアを漢方薬と併用することで、症状をより効果的に和らげ、治療をサポートすることができます。

まとめ


まとめ

市販薬で副鼻腔炎の治療を進める際には、漢方薬の効果を最大限に活用しながら、セルフケアなど他の方法も取り入れることが重要です。
漢方薬は体質改善に役立ちますが、効果が出るまでには時間がかかることがあります。また、セルフケアを併用することで、症状の緩和と治療効果の向上が期待できるため、日常生活に取り入れることをおすすめします。
本記事を参考に、より効果的な治療を目指して、適切なケアを続けていきましょう。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 根本 真吾 医薬品情報(DI)業務

    執筆・監修者

    薬剤師。開発業務受託機関に勤務後、保険薬局勤務を経て、2019年にDI業務に従事。国内外の医薬品情報を要約し、Webコンテンツを提供。病院や薬局、大学などを対象に営業も実施。また、オンライン服薬指導にも従事。2023年...

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