「何日も便が出ない」「お腹が痛い」「便が硬く出す時に強くいきむ」など、排便に苦痛や不快感がともなう場合は、「便秘」の状態かもしれません。「体質だから治らない」と思い込んで我慢したり、その場しのぎの対処をしていませんか?

 

便秘とは

便秘とは一般的に大腸内の排泄物(便)の通過が遅くなったり、腸内に便が長時間とどまるなど、排便が順調に行われない状態のことをいいます。排便のない状態が3日程度続いたら便秘だと思って良いでしょう。また1日1回排便があっても以下のような状態があれば便秘といえます。

 

・量が少ない  ・便が硬くなってなかなか排泄できない

・すっきり出た感じがない  ・排便の間隔が不規則 など

 

便秘の原因とタイプ

 

便秘の原因は人によって異なりますが、大きくは以下の3つに分類されます。

食事での改善方法

朝食をしっかりとる!

朝食をとることで胃から腸にかけての反射が起き、排便が促されます。規則的な排便リズムをつくるために、毎朝きちんと食事をとることが大切です。

 

回栄養バランスの良い食事を!

食事は1日回、規則正しくとることが大切です。ダイエットをしている、時間がないなどの理由で食事を抜いたり、偏った食事が続いたりすると便秘につながることもあります。栄養バランスよく食べることを心がけましょう。

 

食物繊維を含む食材を取り入れる!

野菜や果物に含まれる食物繊維は、水分を吸収して膨らみ、腸を刺激してぜんどう運動を促し、腸の動きを活発にする作用があります。しかし、けいれん性便秘の場合は食物繊維の摂取や便秘薬などで腸を刺激すると、ますます腸のけいれんを強くさせて症状を悪化させることがあるので注意が必要です。

 

 

おすすめ一品料理

おからナゲット

<1人分>

エネルギー 210kcal

たんぱく質 8.0g

食物繊維 6.2g

塩分0.7

 

作り方

 Aをボウルに入れて手で混ぜ合わせる。

②①を小判型に形を整えてパン粉をつける。

③フライパンにサラダ油を入れ、中火で熱し、②を入れて両面に焼き色がつくまで焼く。

④③を皿に盛り、お好みでケチャップをつけていただく。

 

ポイント

おからは食物繊維が多く、便のかさを増して排出しやすくなる他、善玉菌のエサとなって腸内環境を整える働きがあります。

 

 

ごぼうとひじきのサラダ

1人分>

エネルギー 133kcal

たんぱく質 1.2g

食物繊維3.9

塩分0.6

 

 

作り方

①ごぼうとにんじんは千切りにし、軟らかくなるまでゆでる。

②ひじきは水で戻し、しっかり水をきる。

③①②Aをボウルに入れて、混ぜ合わせて器に盛る。

 

ポイント

ごぼうには食物繊維が豊富に含まれています。ごぼうに含まれるイヌリンという水溶性食物繊維は、体内への水分の吸収を抑えて便を軟らかくし、老廃物が長く腸内にとどまるのを防いで、便を早く体外に排出してくれる作用があります。

 

 

薬剤師からのミニ情報 ~便秘の薬について~

 便秘薬に含まれる成分は様々です。便秘の種類や体調によって合わない成分もあるため自分に合った便秘薬を見つけることが大切です。今回はここ数年で使われるようになった新しい薬と、薬の服用によって便秘を起こしやすくなる薬について紹介します。

 

新しい便秘薬について

・アミティーザ:腸液の分泌を促し、便の水分量を増やします。 (副作用:下痢、悪心)

 

・リンゼス:過敏性腸症候群(便秘型)の治療薬として使用されています。(副作用:下痢、腹痛)

 

・スインプロイク:オピオイドという痛み止めの薬の副作用で起こる便秘を解消します。(副作用:下痢、腹痛)

 

・グーフィス:大腸の中を流れる胆汁酸の量を増やす働きがあります。胆汁酸は大腸内の水分を増やし、腸の動きを良くして便秘を解消する効果があります。

 

副作用で便秘になりやすい薬について

・オピオイド薬

モルヒネ、コデインリン酸塩などの鎮痛薬

消化管の働きを抑える働きがあるため、便秘になりやすくなります。

 

・抗コリン薬

ウリトス、ベシケアなどの過活動膀胱治療薬、パキシルなどの抗うつ薬、抗精神病薬、抗パーキンソン病剤など

胃腸の働きを弱める働きがあり、その他の副作用として口の渇き、尿閉などがあります。

 

Ca拮抗薬

ワソラン、ヘルベッサーなどの降圧剤

消化器官の働きが鈍くなるため便秘になりやすいと言われています。

 

・貧血治療薬

フェロミアなどの鉄剤

鉄剤に含まれる成分で胃が荒れることがあり、胃が荒れることで消化不良を起こしてしまうため便秘になりやすいと言われています。また、便が黒くなることがあります。

※便秘が起こった時には、自己判断で薬を中止せず医師または薬剤師に相談しましょう。