頭痛の種類をチェック:あなたの頭痛はどのタイプ?

主な頭痛の種類について簡単にまとめます。
1、緊張型頭痛
2、片頭痛(偏頭痛)
3、群発頭痛
4、その他
自分の頭痛がどのタイプかわかりますか?
それぞれの症状と春先に起こりやすくなる理由を詳しくまとめてみますね。

頭痛の種類1:緊張型頭痛

多くの方が経験する頭痛で、頭痛の中で最もポピュラーなものです。

原因

身体的な疲れや精神的なストレスにより、首や肩の筋肉が「緊張」することから起こります。「緊張型頭痛」と呼ばれているのはこのためです。季節の変わり目には、新学期、引越し・異動などでストレスを感じやすく頭痛が起こりやすいと考えられています。

姿勢の悪さも影響するので、同じ姿勢で行うパソコン作業など長時間のデスクワークの後に起こりやすいです。
そのほか、睡眠不足、食事等の生活リズムの乱れも原因となります。

症状

痛みは頭全体~後頭部を中心に両側に発生することが多く、首を回したときにめまいを起こすこともあります。痛みは、重たい鈍痛です。頭蓋骨をグっと抑えると頭痛がなくても痛みが出ることがあり、触診で診断を類推することもできます。 肩こりや首のコリも同じ原因で起こるので同時に発症することが多いです。

対策・改善方法

血流が悪くなっていることが原因なので、入浴等、首回りや肩を温めるのが効果的です。
首や肩のストレッチで筋肉をほぐしたり温めたりするのも効果的です。
緊張型頭痛の痛みは痛み止めを服用することで緩和することができます。
筋肉の緊張を抑えるために、筋弛緩剤を服用することもあり、ストレスを緩和できる抗不安薬を服用することもあります。

頭痛の種類2:片頭痛(偏頭痛)

頭の片側(もしくは両側)が痛むことから片頭痛と言われています。男性よりも女性に多いことが知られています。

原因

発症のメカニズムは緊張型頭痛とは異なります。
片頭痛は血管が過度に拡張することによって起こる頭痛です。
原因ははっきりとはわかっていませんが、ストレスによるセロトニンの働きが関与しているのではないかと言われています。
ストレス等がきっかけでセロトニンが一気に放出さてしまうと血管は一時的に収縮しますが、その反動で血管が拡張します。
ですが、セロトニンが枯渇している状態なので、血管は再び収縮することができず、それが片頭痛の症状を引き起こしてしまうのではないかと考えられています。
強いストレスが持続している場合、それから解放された時にも起こりやすくなるので、ハードな仕事を終えた休みの日に発症してしまうことも多いです。
また、緊張型頭痛から解放された時に片頭痛を発症してしまう、緊張型頭痛と片頭痛の混合型の頭痛になってしまう場合もあります。

症状

拡張した血管が神経に触れてしまうことで頭痛が起こるため、脈打つように痛みます。発症の前に、目の前がチカチカ(光が虫のように飛ぶ)することもあります。 吐き気を伴うことが多く、症状が重いと寝込んでしまうほどです。ちなみに、片頭痛は春に多いという報告があります1)

対策・改善方法

緊張型頭痛は血流を増やすことで症状を緩和することが可能でしたが、血管が拡張し、血流が増えている状態で起こる片頭痛で、さらに血流を増やしてしまうと症状がさらに悪化してしまいます。
なので、入浴等の患部を温める行為や、血流を増やすカフェインやアルコールの摂取は逆効果なので避けるべきです。
音や光の刺激でも症状が悪化してしまうので、暗い静かな部屋で横になるのが効果的です。

片頭痛に対しては通常の痛み止めはあまり効果がありません。
過度に拡張した血管を鎮めるために、再度セロトニンを放出させ、一時的に血管を収縮させる片頭痛治療薬(トリプタン製剤)が効果的です。
また、吐き気を抑える目的で制吐剤を服用することもあります。
片頭痛については、症状がひどくなると薬では改善しにくくなるので、早めの服用が効果的です。発症の前兆を把握して、適切なタイミングで薬を服用することがポイントです。

頭痛の種類3:群発頭痛

頭痛の中では稀なもので、若い男性に比較的多く見られます。

症状

症状としては、目の奥が痛むのが特徴です。
涙が出たり、目が充血するような症状を伴うことがあります。激烈な症状であり、他の頭痛とは一線を画します。

原因

原因は不明ですが、視床下部の機能異常によって血管が拡張し引き起こされるのではないかと言われています。

対策・改善方法

通常の痛み止めはほぼ効果がありません。ベラパミル(商品名ワソラン)や片頭痛にも使われるトリプタン製剤の点鼻薬や注射薬が効果的と言われています。前者は予防的に用いることが重要です。トリプタン製剤(イミグラン)の点鼻薬を用いる場合、痛みが出ている側と反対側の鼻に点鼻する必要があります。群発頭痛中は痛みが出ている側から鼻水が出ているので、イミグランが吸収されないためです。イミグランには自己注射もありますが、針がこわいため点鼻薬を選ばれる人が多いようです。

4、その他の頭痛の種類

1〜3以外の頭痛についてまとめます。

薬剤連用による頭痛

痛み止めやカフェインを連日服用することで、体がそれらの薬剤があることに慣れてしまい、薬の効果が切れることで頭痛を引き起こしてしまうものです。薬剤の服用をしばらく中止することで改善する場合が多いですが、この症状を起こさないように、自己判断での薬剤の連用を行わないことが大切です。

風邪による頭痛

風邪の症状で見られる頭痛は緊張型頭痛・片頭痛の両方と同様の症状です。
リンパ節の腫れにより緊張型頭痛が引き起こされたり、炎症の反動により片頭痛が引き起こされたりすることで起こります。

高血圧による頭痛

血圧が高くなることで起こる頭痛は血流が滞ることによる緊張型頭痛の症状であることが多いです。その反動で片頭痛を引き起こしてしまうこともあるかもしれません。また、高血圧は次にまとめる脳内の疾患を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。

脳内の疾患による頭痛

これは他の頭痛とは異なり、命に関わる場合もあるので本当に注意が必要です。多くの場合が、頭痛以外に、体のどこかのしびれや麻痺、ひどい吐き気等を伴うので、そういった症状が見られる場合、速やかな受診をお勧めします。

まとめ

自分の症状に当てはまる頭痛はありましたか?
一時的なものでも頭痛って非常につらいものですよね。
我慢し続けることで症状が悪化していく場合もあるので、無理をせず早めに受診して、自分に適した治療法・対処法をしっかり把握してくださいね。

参考文献

1) Robbins L. Precipitating factors in migraine: a retrospective review of 494 patients. Headache. 1994 Apr;34(4):214-6.