目次

・アレロックとは?
>アレロック錠
>アレロック顆粒
・効果
>アレルギー性鼻炎
>蕁麻疹や発疹
・副作用
・薬価
・花粉症に処方されるほかの薬
・アレグラ
>効果
>副作用
>薬価
・ザイザル
>効果
>副作用
>薬価
・比較まとめ
・抗ヒスタミン薬の新薬
・まとめ

アレロックとは?

アレロックは抗ヒスタミン薬の一つで、アレルギーによって引き起こされる症状を抑える薬です。花粉症による各症状を緩和させる専用の薬ではなく、じんましんや皮膚のかゆみにも使用されます。

2歳から使用でき、1日2回服用します。

アレロック錠

アレロックの錠剤は、普通の錠剤と、口に入れるとすぐに溶けるOD錠があります。
それぞれ2.5mgと5mgの2つの大きさがあるため、合計4種類が発売されています。

7歳以上であれば5mgを1日2回、それぞれ1錠服用するのが通常です。
2.5mgの錠剤は、副作用が強く出すぎる場合や、高年齢者など量が少なくても効果が得られる場合に使用されます。

アレロック顆粒

アレロックは錠剤以外に粉薬も発売されています。
粉薬といってもさらさらな粉ではなくて、粒が大きい顆粒剤です。顆粒剤は、錠剤が喉に引っかかるなどで飲めない方や子供に使用されることが多い形状です。

多くの粉薬は体重で服用量が決まるのですが、アレロック顆粒は年齢で服用量が決まっており、2歳から6歳までは一律で1回0.5gを服用します(2.5mg錠に相当します)。
7歳以上は錠剤を使用してもいいのですが、錠剤を飲めないお子さんには顆粒剤を使用することもあります。
体重によって細かく服用量を変えなくてもいいということは、安全な薬であることの裏返しでもありますが、体の大きな6歳の子には少し効き目が弱くなる可能性は否定できません。

効果

アレルギー性鼻炎

花粉症とは正式な医学用語ではなく、正式には「アレルギー性鼻炎」といいます。
花粉が体内に侵入すると、花粉が引き金となって「ヒスタミン」というアレルギーを引き起こす物質が出てきます。そのため花粉が侵入する鼻や眼で花粉症の各種症状が出るというわけです。

アレロックの主な作用は、ヒスタミンを体内で働かせないようにする抗ヒスタミン薬ですが、そもそも花粉が侵入してもヒスタミンを出させない抗アレルギー作用も持ち合わせています。
アレロックは、抗ヒスタミン薬の中でも新しい分類の第二世代抗ヒスタミン薬です。同じ分類の薬は、2016年11月現在で全部で11種類が発売されています。
それらの効果を直接的に比較した実験はありませんが、多くの医師や薬剤師はアレロックが最も効果が高い・強い薬である印象を持っているのではと思います。

蕁麻疹や発疹

アレロックのような抗ヒスタミン薬は、花粉症だけでなく蕁麻疹や発疹、皮膚のかゆみにも使用されます。
蕁麻疹や発疹も花粉症と同じヒスタミンによって引き起こされるアレルギー反応であることが多いためです。
花粉症は花粉が原因で発症しますが、蕁麻疹や発疹は原因がさまざまであるというところが異なる点です。

副作用

アレロックに特有の副作用はありませんが、次のような抗ヒスタミン薬に特徴的な副作用に注意が必要です。
作用が強い分、副作用が起こりやすいのですが、古くから使用されている第一世代の抗ヒスタミン薬に比べればリスクは高くありません。

■眠気
■口の渇き
■頭痛
■倦怠感(体がだるい)

特に眠気が起こりやすく、自動車の運転や危険な機械を操作する作業をする前には服用しない方がいいでしょう。

私も花粉症を持っていますが、一番つらいのは鼻の症状で十分眠れないことです。
そんな時はアレロックの眠気の副作用に助けられることもあって、副作用の全てが「悪」ではないと感じています。

薬価

アレロックの値段は次のとおりです。
いずれの形状もジェネリック医薬品が発売されており、最安値は括弧内の価格です。
大人は5mg錠を1日2回服用するのが通常ですので、自己負担割合を3割とすると1日分は約30円です。
ジェネリック医薬品の場合はなんと約13円で、駄菓子クラスの安さですね。

■アレロック2.5mg錠・OD錠:40.4円/錠(16.6円/錠)
■アレロック5mg錠・OD錠:51.5円/錠(21.7円/錠)
■アレロック顆粒:68.7円/g(35.6円/g)

花粉症に処方されるほかの薬

アレグラ

アレグラもアレロックと同じ第二世代の抗ヒスタミン薬ですから、基本的には同じ働きをする薬です。1日2回服用が必要な点や2歳から服用できるところも、アレロックと同じです。

効果

アレグラは、他の抗ヒスタミン薬に比べて副作用は少なくリスクが低いため、市販薬としても発売されている数少ない第二世代の抗ヒスタミン薬です。
しかも2016年11月からは第一類医薬品から第二類医薬品へと規制が緩和されて、薬剤師ではなくて登録販売者からも購入できるようになりました。
そのため、効果もマイルドと言わざるをえません。

副作用

アレグラにも特有の副作用はありません。しかし、アレロックの副作用で紹介したとおり、抗ヒスタミン薬に特徴的な症状が起こる可能性があります。
ほとんどの抗ヒスタミン薬の添付文書(医師や薬剤師向けの薬の説明書)には、服用中は自動車の運転にはしない、又は注意するよう記載されているのですが、アレグラにはそのような記載はありません。
そういったことからも分かるようにアレグラは副作用が少ないという特徴があります。

薬価

アレグラも普通錠とOD錠があります。成分量が30mgの普通錠、60mgの普通錠と、OD錠があります。またドライシロップ(甘い粉薬)も発売されております。
なお、錠剤の方にはジェネリック医薬品がありますが、ドライシロップにはありません。

それぞれの価格は次のとおりです。括弧内はジェネリック医薬品の価格です。
大人は60mg錠を1日2回服用するのが通常ですから、1日分の自己負担額は約39円になります。

■アレグラ30mg錠:51.1円/錠(14.1円/錠)
■アレグラ60mg錠・OD錠:64.9円/錠(普通錠:19.4円/錠、OD錠:29.4円/錠)
■アレグラドライシロップ:122.1円/g

ザイザル

ザイザルもアレロックやアレグラと同じく第二世代の抗ヒスタミン薬ですが、作用時間が長く1日1回服用するだけで済む薬です。

効果

ザイザルは第二世代抗ヒスタミン薬の一つである「セチリジン(商品名:ジルテック)」を改良した薬です。
ジルテックは、構造が同じで立体の形が異なる2種類のセチリジンが入った薬で、右手と左手の関係がちょうどそのイメージに合うのですが、構造は同じですが左右対称に出来ていて同じ方向にぴったりと合わせることができません。

薬として効果があるのは片方だけであったことが分かって、その効果がある片方だけを取り出したのがザイザルで、このことが改良版とされる由来です。
ジルテックも効果が良く副作用の面で問題ない薬ですが、ザイザルはそれの改良版ということであれば効果に優れているのではということが想像できます。

副作用

アレロックやアレグラと同じように、ザイザルに特徴ある副作用はありません。
副作用の面でも改良された良い薬には間違いありませんが、眠気をはじめとした抗ヒスタミン薬としての副作用には注意が必要です。
セチリジンは市販薬でも発売していることや、ザイザルには甘い液体のシロップ剤もあるため、生後6か月の赤ちゃんから使用できる薬です。
安全性は高いといってもいいでしょう。

薬価

ザイザルは5mgの普通錠とシロップ剤の2種類があり、価格は次のとおりです。なお、2016年11月時点ではジェネリック医薬品は発売されていません。
ザイザルは1日1回服用する薬ですから、1日分の自己負担額は約29円で、この記事で紹介した3つの抗ヒスタミン薬の中でも最も安い薬となります。

■ザイザル5mg錠:96.4円/錠
■ザイザルシロップ:17.9円/mL

比較まとめ

これらの薬を直接比較した臨床試験はありませんので、感触や印象の範囲になってしまいますが次のとおりになります。
副作用が心配されますが、効果が高いのはアレロックです。一方で効果はマイルドだけど副作用のリスクが低いのはアレグラです。
1日1回の服用であること、1日当たりの価格が安く効果が高い上に副作用のリスクがそれほど高くないのがザイザルです。

しかし、症状や体質によって変化が大きく、アレグラの眠気が強く出る方もおりますし、アレロックが全く効かない方や眠気が一切出ない方もおります。
一概にこの薬が最もいいと言えないのが抗ヒスタミンであり、耳鼻科医師と相談しながら最も体に合うものを探すといいでしょう。

抗ヒスタミン薬の新薬

2016年11月に2種類も新薬が発売になっています。
どちらも外国で使用されている実績ある薬で、ザイザルと同程度の効果でアレグラと同程度の安全性があるようです。
これらの新薬についてはこちらの記事を詳しく紹介しています。

まとめ

耳鼻科医師が花粉症治療でよく処方する「アレロック」、「アレグラ」、「ザイザル」の効果、副作用、薬価についてまとめました。
効果を期待したい場合はアレロックやザイザル、副作用のリスクを低くしたい場合はアレグラが選択されることが多いと考えられます。
今後2種類の新薬が加わりますので、抗ヒスタミン薬の位置づけの変化が楽しみですね。