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	<title>EPARKくすりの窓口コラム</title>
	<copyright>EPARKくすりの窓口コラム</copyright>
	<link>http://www.kusurinomadoguchi.com/column</link>
	<language>ja</language>
	<description>EPARKくすりの窓口コラムでは、お薬や病気に関する疑問や悩みの解消、健康に関するお役立ち情報の発信を目的として、薬剤師をはじめとした各分野の専門家の方々が発信するヘルスケア情報を集めています。</description>
	<pubDate>Fri, 02 Oct 2026 07:30:32 +0900</pubDate>
		<item>
		<title>【糖尿病のお薬】メトグルコ錠®（ビグアナイド系）の作用・副作用、服用の注意点などを解説</title>
		<link>http://www.kusurinomadoguchi.com/column/metgluco-19454/</link>
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				<comments></comments>
				<pubDate>Thu, 06 Jun 2019 03:20:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>清水 辰晴</dc:creator>
		<category>糖尿病</category>
		<description>
			<![CDATA[<div class="article-item item_heading">
<div class="item-body-hbr">
<div class="article-item item_text">
<h2 class="heading-big">１．ビグアナイド系糖尿病薬（メトグルコ錠®など）ってどんなお薬？</h2>
<p>ビグアナイド系糖尿病薬とはビグアニド骨格という構造式を持った糖尿病治療薬のことを指します。現在、日本で使用されているビグアナイド系糖尿病薬は「メトホルミン」と「ブホルミン」の2種類があります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>メトホルミンは主にメデット錠®、メトグルコ錠®として販売されています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ブホルミンはジベトス錠®として販売されています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>中東原産のガレガというマメ科の植物から有効成分が発見され古くから糖尿病治療薬として用いられてきました。体内血糖値を下げる働きをする物質は主にインスリンとなります。血糖値が高い時に体内ではインスリンの分泌が促進され、血糖値が下がっていきます。古くからある糖尿病治療薬はインスリンの分泌を促進したり、インスリン自体を体内に取り込むことで血糖値を下げ糖尿病の治療を行ってきました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>一方、ビグアナイド系の糖尿病治療薬はインスリンに関与することなく、血糖値を下げる働きがあります。肝臓において糖新生という働きを抑制することで体内の血糖値を下げる働きがあります。糖新生とは糖を新たに作る働きのことです。乳酸を介した肝臓での糖の生産を制御する事で体内の血糖値が安定するということになります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>医療現場では糖尿病患者へ食事療法や運動療法で血糖値の改善が見られない時に薬物治療の第一選択薬としてビグアナイド系の糖尿病薬が用いられる事が多いです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>その理由として「インスリンを介した血糖降下作用でない」が大きいからです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>インスリンはヒトが生きているうちに分泌される量が決まっています。そのため、インスリンを出し尽くすとインスリンを体外から供給しなければならなくなります。万が一に備えインスリンの余力を残しておいた方が良いのです。また、体内のインスリンの量が糖尿病治療薬などで必要以上に多くなってしまうと体内の糖の量が減ってしまい低血糖と呼ばれる症状が出てしまいます。低血糖の症状は冷や汗やふらつき、意識低下、昏睡状態など命の危険が晒されてしまう事があります。ビグアナイド系の糖尿病薬はこの低血糖の症状が比較的出にくい糖尿病治療薬になるため、扱いやすい薬であるとも言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2 class="heading-big">２．主なビグアナイド系糖尿病薬一覧</h2>
<p>現在、日本で使用されているビグアナイド系の糖尿病薬は3種類あります。</p>
<h3 class="heading-medium">2-1. メトホルミン製剤</h3>
<p><strong>①グリコラン錠®︎250mg</strong><br />
<strong>②メトグルコ錠®︎250mg、メトグルコ錠®︎500mg</strong><br />
<strong>③メトホルミン塩酸塩錠250mg「〇〇」、メトホルミン塩酸塩錠500mg「〇〇」</strong>(｢○○｣にはジェネリックメーカーの名前が入ります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>の3種類ありますが、詳しくは4．<strong>ビグアナイド系製剤の小話メトグルコ®とメトホルミン製剤の違い</strong>で解説となりますが、分類上は4種類となります。（3）のメトホルミン塩酸塩錠が曲者なのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>どの薬も名前は違いますが、メトホルミンを主成分とした糖尿病治療薬になります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3 class="heading-medium">2-2. ブホルミン製剤</h3>
<p>ジベトス錠®︎50mg、ジベトンS腸溶錠®︎50mgの2種類になります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3 class="heading-medium">2-3. 合剤</h3>
<p>①メタクト配合錠LD®／メタクト配合錠®（ピオグリダゾン／メトホルミン配合） <br />
②エクメット配合錠LD®／エクメット配合錠HD®（ビルダグリプチン／メトホルミン配合）<br />
③ イニシンク配合錠®（アクログリプチン安息香酸塩／メトホルミン塩酸塩配合）</p>
<p>の3種類がメトホルミン製剤と他の糖尿病治療薬との配合剤となります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2 class="heading-big">３．ビグアナイド系糖尿病薬での副作用、注意点</h2>
<p>ビグアナイド系の糖尿病薬を使用していて注意すべき副作用は乳酸アシドーシスという副作用です。疲労感や倦怠感、脱水症状、口渇、意識低下などの症状が出てしまいます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>メトホルミンはインスリンを介した血糖効果作用ではなく、肝臓での糖新生抑制による血糖降下作用があります。糖を作るルートを遮断する事で糖の増加を防いでいるのですが、逆に出発点の物質が余ってしまい体内に残ってしまう事があります。その残ってしまう物質が乳酸となります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>乳酸は体内に蓄積されると疲労や倦怠感、脱水症状、口渇、意識低下などの症状が出てしまう事があります。体内に水分量が少ないと乳酸アシドーシスの症状が出やすい事があります。そのため、水分量が少ない高齢者や腎機能に異常のある患者さんには注意が必要です。メトホルミン製剤は原則、高齢者や重度の腎機能低下患者には禁忌となっています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2 class="heading-big">４．ビグアナイド系製剤の小話</h2>
<h3 class="heading-medium">4-1. メトグルコ®とメトホルミン製剤の違い</h3>
<p><strong>2</strong><strong>．①</strong>でメトホルミン製剤は分類上3つですが4種類に分ける事が出来るとありましたが、それには理由があります。</p>
<p>メトホルミン製剤は元々、グリコラン錠®をはじめとする製剤が販売されました。グリコラン錠は1日の用量が750mgまでと決まっていました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そんな中、メトグルコ錠®が同じメトホルミン製剤として1日量2,250mgを上限とし用法用量の特許を別に取得し販売されました。</p>
<p>成分は全く同じ薬ですが、用法用量が異なると別の医薬品として扱いを受けます。用法用量が多いとその分、効果も期待され、メトグルコ錠®が医療現場で使用されていくようになりました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>医薬品は特許期限が過ぎると後発品、ジェネリック医薬品が出るようになります。この場合、先にグリコラン錠®のジェネリック医薬品が販売されました。当然、グリコラン錠の用法用量と全く同じジェネリック医薬品となります。その後、メトグルコ錠®のジェネリック医薬品も販売されるようになりました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>メトグルコ錠®は医療現場で大量に、特に250mg製剤が使用されていたため、各メーカーがジェネリック医薬品を販売するようになりました。現場ではメトグルコ錠®250mgのジェネリック医薬品は品薄状態が長く続いていた印象があります。そんなメトグルコ錠®︎250mgのジェネリック医薬品の供給が安定し、在庫が確保でき始めた時に事件？が起きました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「メトグルコ錠®250mgのジェネリック医薬品はないものとして扱う」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>と厚生労働省から通知がきたのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>メトグルコ錠250mgのジェネリックがない事になってしまったのです。メトグルコ錠®の250mgの規格のみです。同じメトグルコ錠®の500mgの規格はジェネリック医薬品があり、250mgの規格はジェネリック医薬品の規格がないという不思議な現象が起きてしまいました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そのため、ジェネリック医薬品であるメトホルミン塩酸塩錠250mg「〇〇」はジェネリック医薬品として扱われず、在庫が大量に余ってしまった記憶があります。患者さんにもその経緯をどう説明すべきか現場では混乱しました。私自身、「病院の採用がなくなってしまったので元に戻しました。」と言って誤魔化していくようにしたりしていましたが。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>メトグルコ錠®のジェネリックの薬価はメトグルコ錠®とほぼ同じ薬価であったため、変更しても値段が変わらないという点が大きかったのだと思います。調剤薬局では患者さんに処方するお薬でジェネリック医薬品を多く提供すると点数を加算できる仕組みがあります。後発品の率を下げ、医療費削減の旨があったのだと考えています。それくらいメトグルコ錠®は医療現場で使用されていた経緯もあると思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>またメトグルコ錠®とグリコラン錠®は同じ成分にも関わらず、上限量が異なるため、間違って処方されるケースがよくあります。グリコラン錠が今日から増量となっていて1,000mgになっていて処方をメトグルコ錠®に切り替えてもらうという事が起きたりしています。メトホルミン錠250mg「〇〇」もメーカーによって上限量が750mgであったり2,250mgであったりと添付文書をよくみないと異なる場合があります。しっかりと把握していないと同じ薬でも規格、商品名が異なって処方してしまうと医療過誤になってしまうので注意が必要です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3 class="heading-medium">4-2. 適応外処方</h3>
<p>ある調剤薬局で勤務していた時、メトグルコ錠®250mgが普段通りに処方されました。患者さんは20代の女性で、しかも処方箋をよく見ると産婦人科からの処方となっていました。糖尿病の薬が何故、産婦人科から？と同僚に聞いてみました。</p>
<p>すると同僚からは「メトグルコ錠®には排卵抑制の副作用があって不妊治療で処方されてる」と言われました。添付文書の用法にはもちろん、適応の記述は無く、副作用の欄にもそのような記述がなかったので驚いた記憶があります。海外や国内の文献でそのような研究結果があったために医師の管理のもと、処方されたケースでした。</p>
<p>当然、薬歴などには記載ができない内容となっています。</p>
<p>自分自身、このような適応外な処方を実際に見ると何故？どうして？と意欲が沸き立つ事があります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2 class="heading-big">５．まとめ</h2>
<p>ビグアナイド系の糖尿病治療薬はよく処方される糖尿病治療薬です。メトホルミン製剤は規格や商品によって用法用量が異なっている珍しい薬でもあります。その分、注意しなくてはいけない薬でもあります。今回は治療薬以外に小ネタを中心に解説をしてみました。個人的にはこういう小ネタが好きなのでメトグルコ錠®は好きな薬の1つでもあります。</p>
</div>
</div>
</div>
]]>
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						<relation_keywords>
				メトグルコ,副作用,糖尿病        		</relation_keywords>
        		</item>
		<item>
		<title>メトグルコ (メトホルミン) が2型糖尿病に一番効く！といえる理由</title>
		<link>http://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/xpwyp/</link>
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				<comments></comments>
				<pubDate>Tue, 28 Feb 2017 18:16:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>黒田 真生</dc:creator>
		<category>糖尿病</category>
		<description>
			<![CDATA[<div class="article-item item_heading">
<h2 class="item-body">目次：メトグルコが2型糖尿病に一番効く！といえる理由</h2>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">1. メトグルコは2型糖尿病にもっとも効果の高い薬である<br />・糖尿病治療の「真の目的」とは？<br />・メトグルコ (メトホルミン) は死亡率などを減らす効果が証明されている<br />2. メトグルコが使えない条件とは？<br />3. メトホルミンの副作用<br />・乳酸アシドーシスは、本当にごく稀<br />・その他、よくある副作用<br />4. 1型糖尿病にもメトホルミンを使う？<br />5. まとめ<br />6. 参考文献</div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h2 class="item-body">1. メトグルコは2型糖尿病にもっとも効果の高い薬である</h2>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">糖尿病は、日本において300万人以上の患者さんがいるありふれた病気で (1)、大きく1型と2型に分けることができます。膵臓からは、「インスリン」という唯一の血糖値を下げる効果を持つホルモンが分泌されます。簡単にいえば、<u>1型糖尿病はこのインスリンが膵臓から出なくなったもの、2型糖尿病はインスリンの分泌能力はあるものの、量が足りなかったり効きが悪くなったりしたもの</u>を指します。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">どうして糖尿病を1型と2型に分けるのかといえば、<u>治療方法が異なるから</u><br />
です。1型の場合は、膵臓からインスリンが出ないので、外から薬としてインスリンを補充してあげる必要があります。これがよく耳にする「インスリン注射」です。したがって<u>1型糖尿病では、治療薬はインスリンしかありません。</u><br />
言い換えると、1型糖尿病の患者さんは、インスリンが出ない点を除けば健常者と何ら変わるところがありません。そのため、インスリンさえ補充していればOKともいえ、治療は非常に単純です。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">一方の2型ですが、頻度はこちらが圧倒的に高く、食べ過ぎや運動不足による肥満などが一因となっている、「<u>生活習慣病</u>」に分類されます。2型糖尿病では、膵臓がインスリンを分泌する能力がまだ残っているので、必ずしもインスリン注射は必要ありません。その代わりに、食事や運動などの生活習慣を改善することが求められます。</div>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">それでもダメなら、血糖値を下げる効果がある薬を使うことになります。こうした薬には、一部インスリンと同じように自己注射が必要なタイプもありますが、大部分は飲み薬です。また、薬の種類も多いため、どの患者さんにどの薬をどのくらい使うか？という、選択の問題が生じます。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">ところが、これまでの数多くの臨床研究の成果として、<u>2型糖尿病にもっとも効果の高い薬が何であるかは、すでにほぼ確定的となっています。それが他ならぬ、メトグルコです。</u><br />
ちなみに、「メトグルコ」は薬の商品名で、有効成分は「<u>メトホルミン</u><br />
」といいます (2)。最近では、薬の名前は成分名で記載されるケースもありますから、両方を目にする機会があるでしょうが、これらは同じものと考えて問題ありません。</div>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">さて、メトグルコ (メトホルミン) がどうして2型糖尿病の治療薬としてもっともすぐれているといえるのか、その理由をまずは説明していきましょう。</div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h3 class="item-body">糖尿病治療の「真の目的」とは？</h3>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">突然ですが、<u>糖尿病を治療するのはいったいなぜか</u><br />
、考えたことがあるでしょうか？</div>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">「もちろん、血糖値を下げることでしょう」と即答されるかもしれませんが、本当にそうでしょうか？確かに、例えば食事療法によって、前回の受診時と比較して血糖値が下がっていたなら、主治医に褒められるでしょう。それはそれで嬉しいに違いありませんが、よく考えてみれば、「血糖値そのもの」が目的ではないはずです。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">つまり、高い血糖値を放置しておくと、何か悪いことが起きる、または血糖値を下げると、何かよいことがあるはずです。だからこそ、手間をかけてまで治療を受けようとし、我々医療者はそれを勧めるわけです。<u>血糖値そのものはあくまでも「仮の目的」に過ぎず、その背後にはもっと重要な「真の目的」があります</u><br />
。では、その「真の目的」とは何か？次に問題になるのはこの点です。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">結論をいってしまえば、それは<u>死亡率や心筋梗塞・脳卒中などの命にかかわる病気の発症率を低下させること</u><br />
です (3)。血液中で過剰になった糖分は、血管にダメージを与え、この結果として血管が固くなる「動脈硬化」という状態になりやすくなります。動脈硬化が進行した血管は、詰まりやすくなり、こうなるとその血管が通っている臓器や組織に大きなダメージとなります。<u>糖尿病の「三大合併症」と呼ばれるものに、腎臓・末梢神経・眼の病変が挙げられます</u><br />
が、これらはすべて血管の損傷がそのベースにあるのです。</div>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">これらだけでも十分に深刻ですが、もっと直接的に命にかかわる血管があります。それが心臓と脳の血管で、これらが詰まるのがそれぞれ心筋梗塞と脳卒中 (厳密には脳梗塞) です。これらの病気は何としても避ける必要があり、そのためには動脈硬化を進行させないことが重要です。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">こうしたことから、動脈硬化の重要なリスクファクターである血糖値を適切にコントロールすることが大切になるのです。したがって、<u>メトグルコをはじめとした糖尿病の治療薬は、「血糖値を下げる薬」ではなく、「死亡率や心筋梗塞・脳卒中を予防する薬」とみなすのが適切</u><br />
です。</div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h3 class="item-body">メトグルコ (メトホルミン) は死亡率などを減らす効果が証明されている</h3>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">ということは、例え「仮の目的」である血糖値がよく下がる薬であっても、「真の目的」である死亡率その他が下がらない薬は、実質的に意味がないことになります。「そんなことがあり得るのか？」と疑問に感じるかもしれませんが、これに対する答えはイエスです。というよりも、往々にしてある、と表現したほうが正確でしょう。</p>
<p>薬が世の中に出回る前には、有効性や安全性が十分か調査が行われます。本来であれば、糖尿病の治療薬においては先ほど「真の目的」と表現した、死亡率その他を下げる効果があるか、きちんと見極めてから発売するのが望ましいといえます。</p>
<p>しかし、少し考えればおわかりのように、これは現実的には非常に困難です。なぜなら、その薬を飲んだ人の死亡率が本当に下がるか調べるためには、薬を服用した集団と、そうでない集団で、ある期間にどのくらいの死亡者が出たのか調べなければなりません。ところが、こうした群間の差が検出できる程度の死亡者が出るまでに、どのくらいの期間を要するのか、事前に予測不可能です。下手をすると10年単位で調べないと、効果が分からないという可能性もあり、こんな調子ではいつまで経っても薬を発売できません。</p></div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">これでは新しい薬を必要とする患者さんが困ります。そこで、<u>妥協策として、発売前の調査では死亡率などの「真の目的」に関する調査は不問とし、とりあえず血糖値などの「仮の目的」を達成できる薬なら発売してOKとするルール</u><br />
になっており、国際的にも基本的にそうした方針が採用されています。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">そのため、「真の目的」を達成できるかの調査は、薬が市販された後になるケースも多いのです。では、その結果はどうだったかといえば、<u>メトグルコ (メトホルミン) は、死亡率などを減らす効果があることが繰り返し確認されています </u><br />
 (4, 5)。一方で、他の糖尿病治療薬は、こうした「真の目的」を改善する効果は証明されていないか、それを示唆するデータはあっても極めて弱いのが実情です。少なくとも現状でメトグルコ (メトホルミン) より優れているものはない、ということはいえます。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">以上の事情から、アメリカやヨーロッパなど、多くの国や地域においては、2型糖尿病の薬物治療の基本方針として、「<u>まずはメトホルミンを使い、それでだめなら別種の薬を追加する</u><br />
」を掲げています (6, 7)。本文のタイトルに「メトグルコ (メトホルミン) が2型糖尿病に一番効く」と記載したのは、このような事実にもとづくものです。</div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h2 class="item-body">2. メトグルコが使えない条件とは？</h2>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">2型糖尿病に対して薬を使う場合、メトグルコ (メトホルミン) が第一候補になることは、これまで長々と述べた通りです。そのため、2型糖尿病の患者さんで薬を要する人には、ぜひともこれを使いたくなりますが、たいていの薬には使用できない条件 (これを、「禁忌」と呼びます) があります。もちろんメトグルコ (メトホルミン) に関しても、これは当てはまります。そのため、こうした条件に合致する患者さんの場合、「仕方なく」他の薬を使わざるを得ないケースもあります。では、その条件とは何か？大まかにまとめると、以下の通りです (2)。</p>
<p>①腎臓・肝臓の機能が悪い人<br />②入院を要するような急性の病気の場合<br />③妊婦<br />④ヨード系の造影剤を使う前後</p>
<p>①については特に説明不要でしょう。薬などの解毒・排泄機能に関わる臓器だからです。②は、こうした状態であればまずインスリンを使うべきだからです。したがって、この禁忌は他の糖尿病治療に使う飲み薬にも当てはまるもので、メトグルコ (メトホルミン) に特徴的というわけではありません。</p></div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">③については、実は微妙なところです。というのも、この項目が設けられているのは、<u>動物実験レベルで催奇形性 (奇形を起こす性質) が認められたから</u><br />
です (2)。いいかえれば、あくまで動物におけるデータで、ヒトにおいて同じ結果になるかに関しては、直接の根拠はありません。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">これに加えて、近年ではヒトにおける調査も行われ、どうも<u>妊娠中に使用しても目に見える悪影響はなさそうだ、という考えが主流になりつつあります</u><br />
 (8)。しかしながら、妊娠期間における長期使用のケースでの安全性については、まだ確定的とはいえないので、使用には慎重になるのが妥当でしょう。ちなみに、妊娠期間に血糖値を下げる薬が必要なときは、基本的にインスリンを使います。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">④について。「ヨード系の造影剤」とは、CTスキャンなどを行うときに使う、検査の補助を目的にした薬です。CTでは通常でもいろいろな臓器や組織が写りますが、特に血管の内部をはっきり写したいときに、このような造影剤を使うことがあります。この<u>ヨード系造影剤を併用すると、メトグルコ (メトホルミン) の副作用である「乳酸アシドーシス」という病気を発症する可能性が高まる</u><br />
ことが知られています (2)。こうしたリスクを避けるため、前もってメトグルコ (メトホルミン) をしばらく中止するのが一般的です。</div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h2 class="item-body">3. メトホルミンの副作用</h2>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">薬の副作用には、「<u>稀だが重いもの</u>」と「<u>頻度は高いが軽いもの</u>」があるのが普通です。メトグルコ (メトホルミン) にもこれは当てはまり、「稀だが重いもの」には、先ほど出てきた「乳酸アシドーシス」が挙げられます。まずは、これについて説明しましょう。</div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h3 class="item-body">乳酸アシドーシスは、本当にごく稀</h3>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">乳酸アシドーシスという言葉の「アシドーシス」とは、簡単にいえば血液が酸性に傾いてしまうことを意味します。「乳酸」はその名の通り酸の一種なので、これが身体に異常に蓄積すると、アシドーシスを起こします。つまり、乳酸が溜まったことで生じたアシドーシスが、乳酸アシドーシスです。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">メトグルコ (メトホルミン) による乳酸アシドーシスは極めて重篤な疾患で、<u>一度発症すると死亡率は50%にもなる</u>というデータもあります (9)。こう書くと、非常に怖い副作用だと感じるかもしれませんが、それは杞憂といえます。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">というのも、<u>メトグルコ (メトホルミン) を使用した場合の乳酸アシドーシス発症率は、ある報告では年間10万人あたり3名未満とごく稀であり、かつこの数値はメトグルコ (メトホルミン) を使わない集団のそれと変わらない</u>からです (10, 11)。つまり、実質的に心配いらないといえます。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">それならばなぜ、メトグルコ (メトホルミン) の副作用として乳酸アシドーシスが知られており、あまつさえ能書にも記載されているのか (2)、疑問に感じるかもしれません。これには、次のような理由があります。かつて「<u>ブホルミン</u>」と「<u>フェンホルミン</u><br />
」というメトグルコ (メトホルミン) と兄弟の関係にある薬がありました。これらの薬は、発売後に乳酸アシドーシスを起こしやすいことが明らかになり (10)、それがきっかけとなって販売が中止されています。つまり、<u>過去に似た薬が乳酸アシドーシスで問題になったので、念のためメトグルコ (メトホルミン) でも気を付けましょう</u>、といわれているのが実情です。</div>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">以上のことから、普通に使用する分においてはメトグルコ (メトホルミン) で乳酸アシドーシスを起こす心配はほぼゼロに近いといって差し支えありません。先ほど挙げた造影剤の使用など、他のリスクになる要因が重なるとさすがによくありませんが、こうしたことを避ければ十分安全に使用できます。</div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h3 class="item-body">その他、よくある副作用</h3>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">むしろ気にすべきは、他の「頻度は高いが軽い」副作用です。<u>もっとも頻度が高いと考えられるのが、下痢や吐き気といったおなかの調子に関するもの</u>です (2, 3)。その性質上、メトグルコ (メトホルミン) は長期間継続しないと意味のない薬ですので、こうした副作用は軽視できないものです。特に飲み始めて間もない時期には、こうした症状が出ないか、気を付けるのがよいでしょう。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">もう1つ、長期的に使用した場合に問題となる副作用に、「<u>ビタミンB12欠乏</u><br />
」というものがあります (12)。これは、メトグルコ (メトホルミン) によってビタミンB12の吸収が妨げられるためと考えられています。具体的に、ビタミンB12が不足すると何が問題になるかといえば、<u>貧血</u>です。「貧血のときに不足しているものといえば、鉄」というイメージがあるかもしれませんが、ビタミンB12のように他の物質が不足した場合にも、貧血を起こす場合があります。</div>
</div>
<div class="article-item item_html">
<div class="item-body">ただし、先ほど書いたようにこれは「長期的に」メトグルコ (メトホルミン) を使った場合に、はじめて問題になるものです。ビタミンB12は体内に蓄えられている量が多いので、少しくらいの期間では不足しないものだからです。具体的には、<u>年単位での時間を要するのが普通</u>なので、その間に検査等をしっかり行えば、十分にリスクは低減することができます。</div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h2 class="item-body">4. 1型糖尿病にもメトホルミンを使う？</h2>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">冒頭で述べたように、糖尿病のうち1型は、基本的にインスリンしか治療薬がありません。ところが、インスリン治療にメトホルミンを上乗せすると、インスリンの投与量を減らすことができたり、体重やコレステロールなど、他によい影響を与える可能性が指摘されています (3, 13)。こうしたことから、将来的には1型糖尿病治療における補助的な役割として、メトグルコ (メトホルミン) が使用されるようになる可能性はあるといえます。</p>
<p>ただし、現時点ではあくまでも可能性がある、ということまでしかいえず、それ以上でもそれ以下でもないのが実態です。日本でもアメリカでも、1型糖尿病に対するメトホルミンの使用は現状では認可されていません (2, 3)。少なくとも、積極的に推奨できる根拠まではないというべきで、すべては今後の研究次第とみなすが妥当でしょう。</p></div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h2 class="item-body">5. まとめ</h2>
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<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">■メトグルコ (メトホルミン) は、2型糖尿病の治療薬の中でもっとも効果が高い<br />■糖尿病を治療する真の目的は、死亡率などを減らすことで、この効果が認められている糖尿病治療薬は、極めて限られている<br />■2型糖尿病に薬を使う場合、まずメトホルミンを検討し、それがダメなら他のもので代用するのが国際的なスタンダードである<br />■メトホルミンの重篤な副作用は極めて稀で、実質的に注意を要する副作用は消化器系の症状である</div>
</div>
<div class="article-item item_heading">
<h2 class="item-body">6. 参考文献</h2>
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<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">(1) <a href="http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/dl/05.pdf" target="_blank">http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/dl/05.pdf</a><br />(2) メトグルコ錠　添付文書　大日本住友製薬株式会社<br />(3) American Diabetes Association, Diabetes Care. 2017 Jan;40(Suppl 1):S4-S5. PMID: 27979887<br />(4) Lancet. 1998 Sep 12;352(9131):854-65. PMID: 9742977<br />(5) Ong CR, et al. Diabetes Care. 2006 Nov;29(11):2361-4. PMID: 17065668</div>
</div>
<div class="article-item item_text">
<div class="item-body-hbr">(6) American Diabetes Association, Diabetes Care. 2017 Jan;40(Suppl 1):S4-S5. PMID: 27979887<br />(7) Ryden L, et al. Eur Heart J. 2013 Oct;34(39):3035-87. PMID: 23996285<br />(8) Butalia S, et al. Diabet Med. 2017 Jan;34(1):27-36. PMID: 27150509<br />(9) Quillen DM, et al. Compr Ther. 2002 28(1):50-61. PMID: 11894443<br />(10) Song R, Diabetes Care. 2016 Feb;39(2):187-9. PMID: 26798149<br />(11) Foretz M, et al. Cell Metab. 2014 Dec 2;20(6):953-66. PMID: 25456737<br />(12) Aroda VR, et al. J Clin Endocrinol Metab. 2016 Apr;101(4):1754-61. PMID: 26900641<br />(13) Vella S, et al. Diabetologia. 2010 May;53(5):809-20. PMID: 20057994</div>
</div>
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<h4 class="media-heading item-body"></h4>
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