薬物アレルギーとは?

ヒトには、異物が体内に侵入した際に、異物を排除しようとする免疫反応があります。免疫反応はとても重要な働きですが、ときに、過剰に異物に反応してしまい、ヒトに有害な症状を起こすことがあります。これがアレルギー症状です。アトピーや花粉症なども、その一種です。

薬に対しても他のアレルギー症状と同じように、過剰に免疫反応をおこし、アレルギー症状を引き起こすことがあります。薬のアレルギー症状に関しては、飲み薬や塗り薬などの種類や量には関係なく、たとえ少ない量でもアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

また、体調によっても影響を受けるため、少しでもおかしいな?と感じたときには安易にとらえないようにすることが大切です。

2. 薬を飲んだ後のアレルギー症状について

軽度なものから、命に関わる重篤なものまで、様々なアレルギー症状があります。どのようなアレルギー症状があるか主なものを3つ説明します。

1) 薬疹

薬剤によって、皮膚にさまざまな疾患が現れる症状です。通常だと、その薬剤を1〜3週間の使用後に症状が現れます。ただ、1度薬疹がでると、次に同じ薬剤を使用するとすぐに薬疹がでるようになります。

症状のあらわれ方として多いのは、左右対称にかゆみを伴う赤い斑点のような皮疹です。ひどくなると、ひとつひとつが大きくなり、赤みが増し、浮腫になります。

2) 中毒性表皮壊死融解症・スティーブンスジョンソン症候群

重篤なアレルギー症状で、高熱(38度以上)、粘膜症状(目の充血、くちびるのただれ、喉の痛みなど)が生じ、全身に赤斑、火傷のような水疱、皮膚のただれなどが発症する疾患です。

症状が持続し、急激に悪くなったりします。このような症状がみられた場合は、「今度、病院に行った時に相談しよう」というような形ではなく、ただちに医師・薬剤師に連絡しましょう。

薬を服用後、2週間以内に発症することが多く、数日以内、1ヶ月以上経過後に起こることもあります。

3) アナフィラキシーショック

こちらは、薬を服用後、短時間(30分以内)で症状があらわれることが特徴です。発疹などの皮膚症状、消化器症状、呼吸困難から、血圧低下による意識障害など命に関わる危険な状態になることがあります。

3. 次の症状が出たら要注意!

薬を飲んで、次のような症状が出た場合は、すぐに病院に行きましょう。

・高熱
・発疹・かゆみ
・目の充血
・まぶたの晴れ
・のどの痛み
・唇や陰部のただれ
・排尿・排便時の痛み
・黄疸
・息切れ・苦しい

4. もしも、アレルギーかな?と思ったら

どんなお薬でも、服用する量に関係なくアレルギー症状を起こす可能性があります。また、今までずっと服用していて問題なかった場合でも、体調などの変化により突如アレルギー症状を起こす可能性もあるので注意が必要です。

軽度な場合は、原因となっているお薬を中止すれば、症状が回復します。しかし、大切なのは再発防止です。1度アレルギーの原因となったお薬、もしくはそれと同じタイプのお薬を服用した場合、重症化してしまう可能性があります。

1度、何らかのアレルギー症状がでたお薬は、お薬手帳にしっかりメモしておくなどし、病院や薬局では必ず伝えるようにしましょう。

5. おわりに

薬は、生活上とても身近な存在です。何か病気になったときには、治療として薬が処方されたり、風邪のときには、ドラッグストアで風邪薬などを購入したりしますよね。

しかし、そのお薬が原因となってアレルギー症状を起こす可能性もあります。もし、お薬を服用後に、今回説明させていただいたような、いつもと違う、少しおかしいと思うような症状がでた場合は、すぐに医師・薬剤師に相談するようにしましょう。