子どものRSウイルス感染症の特徴
実は、RSウイルスは、生後1歳までに半数以上、そして、2歳までにほぼ100%の子どもが感染するといわれています。
特に乳児(1歳未満のお子さん)が初感染すると重症化しやすいといわれており、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすこともあります。
大人もRSウイルスに感染しますが、ちょっとした風邪程度でおさまることが多く、なかなか気づかないこともあります。そのため、大人は知らず知らずのうちに乳児にRSウイルスをうつしてしまわないように注意が必要です。
子どものRSウイルスの症状
・発熱
・鼻みず・鼻づまり
・咳
通常は、軽度な症状でおさまりますが、約3割は、咳がひどくなる、喘鳴(ゼーゼー)が出る、呼吸困難などの症状が出現するとされています。場合によっては、細気管支炎、肺炎へと重症化する可能性もあります。
RSウイルス感染症に処方される薬
基本的には、症状を和らげる(対症療法)ためのお薬が処方されます。
発熱症状
お子さんの場合は「坐剤」で処方されることが多いです。お子さんの体重・年齢によっては、坐剤でも1/2個などの使用指示がありますので医師の指示どおりに使用するようにしましょう。
呼吸器症状(咳など)
・非麻薬性鎮咳薬[アスベリンなど]
・気管支拡張薬[ホクナリンテープ、メプチンなど]
・抗アレルギー薬[インタール、オノン、ザジデンなど]
気管支拡張薬は、飲み薬で処方されることは少なく、貼るタイプ(1日1回)のお薬が処方されることが多いです。又、咳の症状に応じて、吸入薬が処方されることもあります。
抗アレルギー薬は、鼻水や鼻づまりなどの症状にも有効ですが、基本的にRSウイルス感染症はアレルギーではないので対症療法として効果があるとは断言できません。
呼吸困難など症状がひどい場合は、ステロイド剤の注射や内服を行うこともあります。
RSウイルスを予防できるワクチンなどの薬は?
ただ、投与できる方は制限されていますが、遺伝子組み換え製剤である「シナジス(成分名:パリビズマブ)」という注射薬があり、RSウイルスに感染すると危険性が高いと判断される場合(早産児や先天的疾患がある、など)に、RSウイルスの予防として用いられることがあります。
RSウイルス感染症になったら注意すべきこと
飛沫感染
咳などの症状がある場合は、マスクを着用するようにしましょう。大人の方はRSウイルスにかかっても軽症の場合が多く、気づかないことが多くあります。
咳などの症状がある場合は、重症化しやすい生後間もないお子さんと接触するのは控えるようにしましょう。また、流行している時期に人混みの多いところへの外出を控えることや、保護者の方はご自分の体調に気をつけ、お子さんに感染させないようにすることが大切になります。
接触感染
特に赤ちゃんの場合は、口に何でも入れてしまいますので、おしゃぶりやおもちゃなどは清潔にしておく必要があります。RSウイルスには消毒薬(アルコール、次亜塩素酸ナトリウム、ポピドンヨードなど)が効きます。外出した場合は、うがい、手洗いを心がけ、必要に応じて消毒薬を市販で購入し、利用しましょう。
風邪症状とRSウイルスの判別
ただ、保険適用の制限(1歳未満の乳児のみ)があり、それ以外の方は実費で、医療機関で受けることができます。
冬に流行するRSウイルスについて参考になりましたでしょうか?
RSウイルスには特効薬がないため、対症療法が基本になります。
大人では軽症の場合が多いですが、生後間もないお子さんが近くにいる場合、重症化しやすいため特に注意が必要となります。
また、重症化する前に病院を受診することが大切なので、お子さんに風邪のような症状が出た場合は、すぐに病院を受診するようにしましょう。

