1.お腹が張る原因は?

お腹が張る症状の多くは、腸の中に溜まったガスによるものです。腸に溜まったガスの塊のことを「ガスだまり」といいます。

 

ガスだまりができる原因は、腸内環境の悪化です。

 

ヒトの腸の中には約1000種類、数にすると100兆以上の細菌が存在しています。

 

腸内細菌には、体に良い働きをする「善玉菌」と悪い働きをする「悪玉菌」、そのどちらでもない「日和見菌(ひよりみきん)」に分類され、これらの様々な細菌がバランスを取りながら腸内環境を形成しています。

 

健康的な腸では善玉菌が悪玉菌の増殖を抑え、お腹の調子を整えていますが、精神的なストレスや脂質、動物性タンパク質の多い食事が続くと、悪玉菌が増えやすくなってしまいます。

また、悪玉菌が一定数以上に増えると、普段は善玉菌の働きを助けている日和見菌が、逆に悪玉菌の働きを助けるようになり、さらに腸内バランスが崩れてしまいます。

 

悪玉菌がタンパク質や食物繊維を消化・分解する際にガスを発生させるため、肉類中心の食生活や根菜やイモ類、豆類などの食物繊維を多く含む食品を摂り過ぎることは、ガスだまりの原因となります。

 

 

2.「ガスピタンa」について

ガスピタンaは、小林製薬株式会社が発売している市販の整腸薬です。

整腸薬の中でも、お腹の張りを改善する作用に特化しているのが特徴です。

 

「第3類医薬品」に分類されているので、ドラッグストアや薬店、インターネットでも購入することができます。

 

現在、18錠入りと36錠入りの製品が発売されています。

 

見た目は少し大きめの錠剤ですが、「チュアブル錠」という特殊な錠剤で、噛み砕くか、舐めて溶かして服用します。

口の中に不快感が残らないよう、ヨーグルト風味に味付けされています。

 

 

 

2-1. 効能・効果

ガスピタンaの効能効果は、以下になります。

整腸(便通を整える)、腹部膨満感、軟便、便秘

※ お腹の張りは、医学的には「腹部膨満感」といいます。

 

2-2.  有効成分と作用

「ガスピタンa」には、次の5つの有効成分が配合されています。

 

 

ジメチルポリシロキサン

「消泡剤」と呼ばれ、腸内に発生したガスだまりの膜を潰す働きがあります。

ガスだまりの膜が潰れると複数のガスの泡が一つの塊になり、腸から吸収されたり、排出されやすくなります。

即効性があり、1時間程度で症状が改善しますが、腸からガスを排出しやすくするため、一時的におなら(放屁)やゲップが増えることがあります。

 

 

セルラーゼAP3

食物繊維を分解することで、悪玉菌により食物繊維からガスが発生されるのを抑えます。

 

 

ビフィズス菌

アシドフィルス菌

フェカリス菌

 

3種類の乳酸菌により腸内環境を整え、悪玉菌の増殖を抑えます。

これらの有効成分による、「ガスだまりを潰す」、「ガスだまりの発生を抑える」、「腸内環境を整える」、3つの作用でお腹の張りを改善し、再発を予防します。

 

ジメチルポリシロキサンはシャンプーの成分?

 

ガスだまりを潰す「ジメチルポリシロキサン」は、一般的には「シリコン」と呼ばれる物質です。

シリコンは身近なところではシャンプーに配合されており、髪をコーティングしてダメージを軽減したり、指通りを滑らかにするなどの効果が期待できます。

シャンプーで使用されている成分を服用しても大丈夫なのかと心配になる方もいるかもしれませんが、ジメチルポリシロキサンは腸から体内に吸収されず、速やかに便と一緒に排出されるため、人体に害はありません。

 

2-3. 用法・用量

15歳以上の方は、1回1錠を1日3回、食前又は食間に噛み砕くか、口の中で溶かして服用します。

※ 食間とは、食事と食事の間という意味で、食後約2〜3時間後の空腹時のことです。

 

「ガスピタンa」は一般的な錠剤ではなく、「チュアブル錠」という特殊な錠剤になっています。

通常の錠剤のように服用するのではなく、ラムネのようにボリボリと噛み砕くか、キャンディのように唾液で溶かして服用します。

水と一緒に服用もできますが、錠剤が大きいためそのまま飲み込むと喉に詰まることがあるので、必ず噛み砕いてから服用してください。

 

「食後」ではダメ?

 

「ガスピタンa」の用法は食前または食間となっていますが、食後に服用するのはダメなのでしょうか?

このことについてメーカーの小林製薬に問い合わせを行ったところ、次のような回答がありました。

 

「医薬品として認可を得るための臨床試験を行う際に、採用した服用方法が食前と食間だったため、その服用方法での有効性しか確認が出来ていません。しかし、間違えて食後に服用したからといって、効果が著しく弱まったり、副作用が起こりやすくなるということはまず考えられません。」

 

つまり、食後に服用した場合の有効性のデータがないためです。

 

配合されている有効成分から考察してみると、どの有効成分も医療用医薬品において、食後服用での効果や安全性が確認出来ています。そのため、「ガスピタンa」においても、食後に服用して問題ないと推察できます。

しかし、あくまでも推察であるため、基本的にはメーカーが定めた用法で服用するようにしましょう。

 

2-4. 副作用と使用上の注意

「ガスピタンa」の有効成分はどれも、体に吸収されずに腸の中で作用する薬ですので、安全性が高く、副作用も少ない薬です。

しかし、ごく稀にアレルギー症状が出る方がいるようで、皮膚に発疹・発赤、痒みが見られる場合は、使用を中止し医師または薬剤師に相談してください。

また、2週間以上服用しても症状が改善しない場合は、他の原因が考えられるので受診するようにしましょう。

 

2-5. 子供でも服用できる?

「ガスピタンa」は15歳以上の方が対象になっているので、15歳未満のお子さんは服用することができません。

15歳未満のお腹の張りに対しても使用することのできる市販薬を2つ紹介します。

 

 

□ラッパ整腸薬BF(大幸製薬)

3歳以上のお子さんから服用することができます。

ガスだまりを潰す「ジメチルポリシロキサン」と3種類の乳酸菌が配合されています。

 

 

□新ビオフェルミンS細粒(ビオフェルミン製薬)

生後3ヶ月以上の乳幼児から服用することができます。

消泡剤は配合されていないため即効性はありませんが、3種類の乳酸菌により腸内環境を整えます。


新ビオフェルミンS細粒の取扱店舗を見る

 

 

3.「ガスピタンa」が効かないお腹の張り

「呑気症」によってもお腹の張りは起こります。

 

呑気症とは、唾を頻繁に飲み込んだり、早食いしたり、よく噛まないで食べたりしているうちに、無意識で空気を大量に飲み込むことにより起こる症状で、お腹の張りの原因になります。

 

呑気症は、精神的なストレスによって起こると考えられており、「ガスピタンa」には呑気症によるお腹の張りを根本的に治療する効果はありません。

また、他の市販薬でも治療は難しいため、受診による治療が必要です。

 

他に、過敏性腸症候群、腸の蠕動運動の低下、炭酸飲料や人工甘味料の摂取などもお腹の張りの原因となります。

 

 

4.お腹の張りを改善する生活習慣

医薬品以外にも、生活習慣を改善することでお腹の張りを軽減することができます。

次のようなことに注意しましょう。

 

・肉類中心の食生活や暴飲暴食を避け、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を積極的に摂る

・食物繊維の摂りすぎに注意する

・炭酸飲料、人工甘味料の摂取を控える

・適度な運動を行う

・ストレスを溜めないようにする

・質の良い睡眠をとる

 

 

5.終わりに

お腹の張りは、生活の質(QOL)を低下させてしまいます。症状に悩んでいる方は我慢せず、一度「ガスピタンa」を試してみてはいかがでしょうか?

即効性があり、空腹時に水なしで服用できるため、症状を感じた時にすぐ服用できるのでおススメです!

また、食生活やストレスを溜めないように注意し、お腹の張りを改善しましょう!