1.ハイドロキノンの概要
とても強い美白作用を持つ物質です。還元作用(酸化の反対)が強く、以前は写真の現像のために使われていました。
近年になり肌を白くする効果が認められ、化粧品などにも利用されるようになっています。
ハイドロキノンはとても強い美白作用を持つ物質のため、以前は医師による処方が必要な成分でした。しかし現在ではその制限が緩和されていて、市販の美容クリームなどにも配合されています。
ハイドロキノンはもともとイチゴやブルーベリー、コーヒーなどにも含まれている天然の成分です。しかしその作用はとても強く、同じく美白作用があるアルブチンに比べても数十倍の作用を示すとされています。
2.ハイドロキノンの美白メカニズム
ハイドロキノンは人間の「チロシナーゼ」という酵素の働きを阻害することで美白作用を示します。
シミやくすみの原因となるメラニンは表皮の一番深いところに存在するメラノサイトという細胞によってつくられます。
メラノサイトの中ではチロシンというアミノ酸はチロシナーゼによりメラニンに変化します。ハイドロキノンを使用することで、チロシンがメラニン色素になるのを抑制するため、美白作用が現れます。
チロシンがメラニン色素に変化するのを防ぐだけではなく、ハイドロキノンにはメラノサイトへの毒性があります。メラノサイトを弱らせることで、メラニンを合成する働きを低下させます。
3.ハイドロキノンを入手するには?
ハイドロキノンは作用の強い美白成分です。
現在では市販の化粧品にも含有されていますが、以前は医師の処方が必要だった程です。
市販のハイドロキノンの濃度は4%が上限とされています。ハイドロキノンは濃度が高くなるほど美白作用も高まりますが、肌への刺激や副作用の危険性も高まります。市販の化粧品を利用する場合はまず、濃度の低いものから試していくようにするとよいでしょう。
最も安全なのは美容クリニックなどで医師の診察を受け処方してもらうことです。敏感肌や乾燥肌など各々の肌の状態に合わせた濃度のハイドロキノンクリームを処方してくれます。医師が処方する場合ならばハイドロキノンの濃度は4%を超えて含有させることができます。
注意しなければいけないのは外国からハイドロキノンが含まれた化粧品を個人輸入するときです。ハイドロキノンは刺激も強いため、濃度が高ければ高いほどよいものではありません。海外では日本の基準である4%を超えてハイドロキノンが含有されている製品もあるため、気軽な気持ちで購入して健康被害が出ることもあります。
4.ハイドロキノンの使用で注意すること
ハイドロキノンは副作用が出る可能性のある成分です。作用が強い分、副作用も強くなってしまうため使用には注意が必要です。
ハイドロキノンの副作用には以下のようなものがあります。
①赤み、かゆみ
ハイドロキノンの副作用で多いものは赤くなったり痛みが出たりすることです。かぶれてしまうこともあります。
②白斑
ハイドロキノンは美白作用がとても強い成分です。シミが気になるからと言って、同じところに大量に長期間使用してしまうと、その部分だけ白くなりすぎてしまうこともあります。塗れば塗るほどよいものではなく、医師や商品説明の指示に従うことが重要です。
③シミが濃くなる
ハイドロキノンを塗ったあとに紫外線に当たってしまうと、シミがより濃くなってしまうことがあります。ハイドロキノンを使用している最中はより念入りな紫外線対策が必要です。
クリニックでハイドロキノンを処方してもらうメリットの一つが、適切な紫外線対策の指導を受けられることです。
5.まとめ
ハイドロキノンは天然の成分ですがとても強い美白作用を持っています。効果が強い分、刺激もあり副作用が強く出てしまうことがあります。
以前は医師による処方が必要だった成分ですが、現在ではメーカーの責任のもと、化粧品などに含められるようになっています。ハイドロキノンは使い方を間違えると、肌トラブルやシミの悪化を招いてしまう可能性があります。安全に利用したいならば医師から処方してもらうことをお勧めします。
