1.免疫力を高める上でのサプリメントの役割

免疫力とは「疫病」を「免れる」と書き、文字通り病から身体を守る本能的な力の事です。「免疫力」と一口に言ってもその仕組は様々であり、人間の身体の中では二重三重の免疫作用が働いて、様々な病気から身体を守っているのです。

 

「免疫力」は数値で表すことが出来るようなものでは無いため、免疫力が上がった下がった事を簡単に判断することは出来ません。しかし「免疫力にとって有益なもの」は間違いなく存在し、栄養もその中の重要なひとつだと考えられます。

 

適切な栄養補給によって、免疫力は十分に高められる可能性があるのです。

 

食事で摂りきれない栄養はサプリメントで補給できる?

人間は食事によって栄養を補給することで、生命機能を維持しています。しかし食生活の多様化や、仕事の忙しさなどによって、必要な栄養が食事で摂りきれない人も少なくありません。

 

食事だけで必要な栄養を摂りきれない場合、サプリメントでの補給が有効です。サプリメントは日本の法律では「食品」に位置づけられていますが、アメリカでは「食品と医薬品の中間」、さらにオーストラリアなどでは「補助的医薬品」と位置づけられており、栄養補給によって健康を維持する働きは世界中で注目されているのです。

 

日々の食事を楽しみながらも、新型コロナウイルスなど多くの病気を予防するため、日頃からサプリメントを活用して免疫力を高く保っておきましょう。

 

2.免疫力が下がる要因は様々!サプリメント選びは目的に合わせて

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、免疫力を高めるサポートに役立つサプリメントが注目されています。しかし前述のように、免疫力とは二重三重の複雑な仕組みによって成り立っており、「免疫力が下がる原因」も様々です。

 

サプリメントを選ぶ際には、自分のライフスタイルを振り返って、免疫力が下がってしまうような問題がないか?どの問題に一番重点的に対処するべきかをよく考える必要があります。参考までに、免疫力が下がってしまう代表的な要因を見ていきましょう。

 

2-1. 日光浴の不足

人間は日光を浴びることで、肌の中でビタミンDを生成します。ビタミンDは「カテリジン」というウイルスや細菌を殺すためのタンパク質を生成し、さらに免疫の過剰反応を抑制するコントロール機能にも欠かせません。

 

冬場は日照時間が少ない上に、厚着をして日光を遮るためにビタミンDが不足します。冬場に風邪やインフルエンザが流行るのは、ビタミンD不足の人が増えるからだとも言われているのです。

【参照】https://isom-japan.org/news/detail?uid=Qm6rH1588486346

 

日光を浴びる機会の少ない人は、サプリメントでビタミンDを補給すると良いでしょう。

 

2-2. 腸内環境の悪化

腸は口から入った栄養を、身体の中に吸収するための器官です。有益な栄養だけでなく、有害なウイルスまで身体に入ってくるのを防ぐため、全身の免疫細胞の約7割は腸の付近に集中しています。

 

腸の中に生息する「腸内細菌」も免疫細胞の働きに密接に関わっており、腸内環境が悪化すると免疫力も低下する事がわかっています。便秘がちな人、お腹を下しやすい人など腸内環境に不安がある方は、整腸系のサプリメントで腸を整えることから始めましょう。

 

2-3. 血流・体温の低下

ウイルスとの戦いは、身体のどこで起こるか分かりません。血液の中の白血球がウイルスの侵入を感知したら、すぐさま免疫細胞の応援部隊が駆けつけてウイルスを駆除する戦いが始まります。

 

この時、免疫細胞は血液やリンパ液に乗って「戦場」に急行するため、血流が悪くなっていると応援部隊の到着が遅れ、対処が遅れてしまうのです。

 

また、血流の低下は体温の低下も招きやすく、体温が下がると免疫細胞の活性度も落ちてしまいます。風邪を引いた時に体温が上がるのは、身体が免疫細胞を活性化させてウイルスと戦うため。体温を高めることは、免疫力を高めることなのです。

 

冷え性など平熱が低めの方は、まず血行を良くして体を温めるサプリメントが適しているでしょう。

 

2-4. 睡眠不足・疲労の蓄積

人間の免疫細胞が最も活発に働くのは、睡眠中です。風邪をひいた時に、薬など飲まなくても寝るだけで治ってしまう人も多いのは、寝ている間に免疫細胞が活発に働いてウイルスをやっつけてくれるからです。

 

具体的に言うと、睡眠中は副交感神経が優位な状態にあり、免疫細胞を増加させて疲れた身体を修復していく作業が行われます。「笑うことで免疫力が上がる」とも言われますが、それは笑うことで副交感神経が優位になるからなのです。

 

ですから「眠れない」事は、免疫力にとっても非常に大きなマイナス。まずは身体をリラックスさせてしっかり眠りにつくことが大事で、その補助の為の睡眠サポートサプリなども活用してみましょう。

 

3.免疫力を高めるサプリメントの選び方

免疫力が下がってしまう要因がわかった所で、それぞれ改善のサポートに役立つサプリメントを紹介します。

免疫力を下げる要因を排除し、免疫力を高める働きをサポートする栄養を補給して、病気にも負けない丈夫な身体を作りましょう!

 

3-1. 免疫力を整えるサプリメント「ビタミンD」

特に新型コロナウイルスの対策として考えるなら、「ビタミンDサプリメント」は大いに注目されています。多くの国の研究から、新型コロナウイルス重症患者ではビタミンD欠乏が見られたとの報告があるのです。

【参照】https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20200510-00177808/

 

特に長期間の外出自粛によって日光に当たる時間が減少し、冬の間に減っていたビタミンDを補給できないことで免疫力が低下した可能性も指摘されています。

 

元々日本人では美白ブームの影響もあってビタミンD欠乏が問題視されており、この機会にビタミンD補給は真剣に考えたほうが良いでしょう。

 

3-2. 免疫細胞を増やすサプリメント「アガリクス」

アガリクスとはブラジル原産のキノコの一種で、きのこ類特有の多糖類「βグルカン」を非常に多く含む事が特徴です。βグルカンは代表的な免疫細胞であるマクロファージを活性化して数を増やす働きがあり、ウイルスに対する抵抗力を高めます。

 

βグルカンが活性化する免疫細胞は、がん細胞を攻撃する働きもあると言われています。アガリクス自体は医薬品の認可を受けていないため、アガリクスサプリが「がん治療効果」を謳うことは出来ませんが、実際のがん治療現場ではアガリクスサプリが用いられることが多々あるそうです。

【参照】https://gan-senshiniryo.jp/research_supplement/post_3592

 

3-3. 腸内の善玉菌を増やすサプリメント「乳酸菌」

腸内環境を改善するサプリメントは多種多様ですが、代表的なものは「乳酸菌」でしょう。乳酸菌は元々人間の腸内にも沢山住んでいる善玉菌で、免疫力を下げる悪玉菌をやっつけたり、免疫細胞の為のエネルギーを作ったりしています。

 

ちなみに乳酸菌は生きたまま腸まで届かなくても、その死骸が既存の乳酸菌の餌になって善玉菌を増やす効果があるため、必ずしも生きて腸まで届く必要はありません。

 

むしろ最初から乳酸菌の死骸だけを善玉菌のエサとして配合したサプリもあり、その場合は「殺菌乳酸菌」と表記され、こちらにも腸内環境を改善する働きは十分あります。

【参照】https://www.rainbow-net.co.jp/interview/201712.html

 

3-4. 腸内の老廃物を排出するサプリメント「イヌリン」

イヌリンとは、菊芋やゴボウなどに多く含まれる多糖類です。糖類ではありますが人間はイヌリンを分解する消化酵素を持っていないため、イヌリンを食べても吸収されずに排出されてしまいます。

 

このためイヌリンは水溶性食物繊維に分類されており、排出される途中で腸内の老廃物を根こそぎ絡め取って掃除してくれます。また、腸内にはイヌリンをエサとする善玉菌も生息しているため、善玉菌を増やす作用もあるのです。

 

3-5. 巡りを良くして体温をサポートするサプリメント「ショウガオール」

ショウガオールとは、その名の通り生姜に多く含まれる成分です。古来より風邪の予防には「生姜湯」が飲まれており、生姜が身体を温める効果はよく知られていました。

 

具体的には、生姜の辛味成分である「ジンゲロール」の血管を拡張する作用により、血行が促進されます。さらにジンゲロールは加熱されるとショウガオールに変化し、胃腸を刺激して体温を高める働きをするのです。

 

ジンゲロールとショウガオールのW効果によって身体がポカポカになり、免疫細胞が活性化してウイルスへの抵抗力も高めてくれるんですね。ショウガオールは生姜を加熱しないと摂れませんが、サプリメントなら気軽に摂取できます。

 

3-6. 睡眠の質をサポートするサプリ「ラフマ」

ラフマとは中国北西部が原産のハーブで、古来より「羅布麻茶」として飲用されてきた記録があります。現代では心をリラックスさせて、睡眠の質を良くする機能性成分としても認可されている成分です。

 

具体的には、ラフマの葉から抽出される「ヒペロシド」、「イソクエルシトリン」という成分が、幸福ホルモンである「セロトニン」の分泌を増やす作用が確認されています。セロトニンはストレス軽減や幸福感に不可欠なホルモンで、夜になると「メラトニン」に変化するのです。

 

メラトニンは「睡眠誘導ホルモン」で、セロトニンがメラトニンに変化するから事で眠気を感じます。逆言うとセロトニン不足はメラトニン不足に直結し、不眠症の原因に。

 

ラフマでセロトニンを増やしておけば、夜にはメラトニンに変化して快適な睡眠にも繋がりますよ。

 

4.免疫力を高めるサプリメントを活用して病気を防ごう

免疫力を高めるサポートをするサプリメントについて紹介してきました。

繰り返しになりますが、人間の免疫力とは二重三重の複雑な仕組みであり、数値化出来るようなものでもありません。そのため「免疫力を高める」と言っても様々なアプローチがあり、何が合うかは人それぞれ。

 

この記事で紹介したポイントを意識し、自分のライフスタイルの中で改善したい部分と向き合って、適切な栄養補給を心がけて下さいね。病気にも負けない丈夫な身体は、栄養で作りましょう!