1.クロマイとは
クロマイとは、クロラムフェニコールとフラジオマイシン硫酸塩という2つの抗生物質を含んだ軟膏です。
この2つに加えて、「プレドニゾロン」というステロイドが加わったものをクロマイ-P軟膏ASといいます。
プレドニゾロンの代わりに「ナイスタチン」という抗真菌剤が入っているものをクロマイ-N軟膏といいます。
これらの軟膏は、抗菌作用があるため、化膿性の皮膚症状の改善に効果的です。クロマイ-P軟膏ASにはステロイドが含まれているため、化膿性の皮膚症状だけでなく、かゆみや湿疹、しもやけなどにも効果があります。クロマイ-N軟膏には、抗真菌剤が入っているため、より殺菌作用に優れています。
1-1. ラインナップ・価格
| 商品名 | 規格 | 参考価格(税抜) |
| クロマイ-P軟膏AS | 6g | 950円 |
| 12g | 1,650円 | |
| クロマイ-N軟膏 | 6g | 950円 |
| 12g | 1,550円 |
1-2. 効果・効能
クロマイ-N軟膏:化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう症)
クロマイ-P軟膏AS:化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん
化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう症)
1-3. 成分・分量
クロマイ-N軟膏(1g中)
| 成分 | 分量 | はたらき |
|---|---|---|
| クロラムフェニコール | 20mg(力価) | 細菌の発育や増殖をおさえます。(抗生物質) |
| フラジオマイシン硫酸塩 | 5mg(力価) | |
| ナイスタチン | 10万単位 | 真菌の生育をおさえ、殺菌します。(抗真菌成分) |
クロマイ-P軟膏AS(100g中)
| 成分 | 分量 | はたらき |
|---|---|---|
| クロラムフェニコール | 2g(力価) | 細菌の発育や増殖をおさえます。(抗生物質) |
| フラジオマイシン硫酸塩 | 0.5g(力価) | |
| プレドニゾロン | 0.3g | かゆみや炎症をおさえます。(抗炎症剤) |
1-4. 用法・用量
1日1~数回、適量を患部に塗布してください。
1-5. 副作用
クロマイ-N軟膏
| 関係部位 | 症状 |
| 皮膚 | 発疹・発赤、かゆみ、はれ、水痘 |
クロマイ-P軟膏AS
| 関係部位 | 症状 |
| 皮膚 | 発疹・発赤、かゆみ、はれ、水痘 |
| 皮膚(患部) | みずむし・たむし等の白癬、にきび、化膿症状、持続的な刺激感 |
2.クロマイ-P軟膏ASを塗ってはいけない部分は?
クロマイ-P軟膏ASには、ステロイドが含まれています。ウィルス性疾患の場合は、ステロイドを使用することで悪化する恐れがあります。水ぼうそうや水虫、たむしの部分に塗ってはいけません。また、顔や目のまわりへの塗布は避けてください。
3.クロマイ軟膏に関するQ&A
クロマイ軟膏に関するQ&Aを紹介します。
3-1. クロマイ-P軟膏ASのステロイドの強さはどのくらい?
クロマイ-P軟膏ASに含まれるステロイド成分は「プレドニゾロン」です。これは、5段階あるステロイドの中で一番弱い分類です。
3-2. クロマイ-N軟膏とクロマイ-P軟膏ASの使い分けは?
クロマイ-P軟膏ASには、ステロイドが入っているため、かゆみや湿疹を伴う場合の化膿症状に使用してください。また、クロマイ-N軟膏には抗生物質も抗真菌剤も両方含まれていますので、傷や化膿がひどい場合に適しています。
3-3. 妊娠中・授乳中でも使えますか?
クロマイ-N軟膏、クロマイ-P軟膏ASに限らず、妊娠中・授乳中はどんな薬も慎重に判断する必要はあります。妊娠、または妊娠していると思われる方、授乳中の方は自分で判断せず、主治医に相談してください。
3-4. 子どもでも使えますか?
クロマイ-N軟膏、クロマイ-P軟膏ASには年齢制限はありません。お子様でも使用することができます。その場合は、誤嚥や誤飲、間違いがないように保護者の管理元で安全に使用してください。
3-5. ニキビに使ってもいい?
クロマイ-N軟膏、クロマイ-P軟膏AS軟膏のどちらにも抗生物質が配合されているため、ニキビの原因のアクネ菌にも効果があります。化膿を伴う場合には使用できます。しかし、ニキビにステロイドを塗ると悪化することがあるため注意が必要です。
3-6. どのくらいの期間使用すればよい?
抗菌成分が複数配合されているので、症状があまりひどくない場合には、3~5日ほど使用すると改善します。5~6日使用してもよくならない場合には、使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
4.まとめ
クロマイ-N軟膏には、2種類の抗生物質と抗真菌剤が入っています。真菌とはカビの仲間です。クロマイ-N軟膏に含まれるナイスタチンは、真菌の生育を抑えて殺菌する作用があります。そのため、皮膚のつらい化膿症状や、傷がある場合に適しています。クロマイ-P軟膏ASには、抗真菌剤ではなくステロイドが入っています。ステロイドは炎症を抑える働きがあるため、皮膚のかゆみや湿疹を伴う化膿症状に適しています。症状に合ったタイプを使用し、皮膚を早く治しましょう。
出典元:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/brand/chlomy/
