1.プルゼニドとアミティーザの作用の違い

まず初めに、プルゼニドとアミティーザの作用について比較していきます。

1-1. プルゼニドの作用

プルゼニドの成分は、「センノシドA・B」です。センナという植物から抽出される成分で、生薬(しょうやく)のひとつであり、昔から便秘薬として世界中で利用されてきた歴史の長い便秘薬です。

「大腸刺激性下剤」とよばれるタイプのお薬で、大腸に対して主に作用します。大腸の運動を活発にし、また水分の吸収を抑えることによって、排便作用を促す効果があります。

およそ、服用してから、8-10時間で効果が発現します。

下剤としての効果(即効性)が高いことや古くからのお薬で臨床での使用経験も多く、副作用が少ないことから、病院で処方される代表的なお薬のひとつです。
市販薬でも、プルゼニドの成分であるセンノシドと同じ成分のお薬が多数販売されており、一般的に購入することが可能です。

 

<プルゼニドの効能効果>
便秘症

1-2. アミティーザの作用

アミティーザの成分は、「ルビプロストン」です。

 

プルゼニドを含む従来の便秘薬とは作用機序が異なります。小腸上皮にある「クロライドチャネル」と呼ばれる構造を活性化し、腸管内への水分の分泌を増加させ、便を柔らかくすることによって、排便作用を促します。
要するに、便に水分を多く含ませて柔らかくする作用です。

 

従来の便秘薬である酸化マグネシウムなどの塩類下剤とよばれるタイプも、便に含まれる水分の量を増やすといった似た作用を持ちます。ただ、塩類下剤は大腸で作用し、一方、アミティーザは、小腸で作用します。小腸に作用することによって、下痢になりにくく、より自然な排便が促せる作用が期待できます。

 

頓服で用いるというわけではなく、定期的に服用し、便秘を改善するお薬であるため、プルゼニドのような即効性はありません。ただ、服用から24時間以内に、半数以上の方に自然排便が観察されているという臨床上の結果があります。

医療用医薬品として販売して間もないため、市販では購入することはできません。

 

<アミティーザの効能効果>
慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)

1-3. 作用の違いまとめ

◆プルゼニドは、大腸刺激性下剤と呼ばれるタイプで、服用してから8-10時間で効果を発現し、下剤としての効果(即効性)が高く、昔から病院でよく処方されるお薬のひとつです。

◆アミティーザは、従来の便秘薬とは、作用機序が異なり、小腸で、水分の分泌を増加させ、便を柔らかくする作用があります。即効性はありませんが、定期的に服用することで、自然排便を促し、便秘を改善します。

 

2.プルゼニドとアミティーザの飲み方の違い

次に、プルゼニドとアミティーザの飲み方について比較していきます。

2-1. プルゼニドの飲み方

1日1回12〜24mg(1錠〜2錠)を寝る前に服用します。
医師の判断で、便秘症状が深刻な場合には、48mg(4錠)まで増やすことができます。年齢や症状によって、量は適宜調整されます。

2-2. アミティーザの飲み方

1回24μg(1カプセル)を1日2回朝・夕食後に服用します。
症状によって、適宜減量します。

2-3. 飲み方の違いまとめ

◆プルゼニドは、1日1回寝る前に服用し、便秘の程度に応じて量を幅広く調整することができます。

◆アミティーザは、基本的には、1日2回朝・夕食後に1カプセルずつ服用するお薬で、症状によっては、1日1回など減量することがあります。

 

3.プルゼニドとアミティーザの価格(薬価)の違い

3-1. プルゼニドの価格(薬価)

プルゼニド錠12mg 1錠 5.6円
1日2錠とすると、11.2円/日
※“ジェネリック医薬品”が販売されており、価格(薬価)は、1錠5.0円です。

 

3-2. アミティーザの価格(薬価)

アミティーザカプセル24μg 1カプセル 161.1円
1日2カプセルとすると、322.2円/日
※新しいお薬であるため、“ジェネリック医薬品”は販売されていません。

 

3-3. 価格の違いまとめ

◆アミティーザは、プルゼニドと比較すると、現状では、非常に高い価格(薬価)になっています。
◆プルゼニドにはジェネリック医薬品がありますが、アミティーザは新しいお薬であるため、ジェネリック医薬品は販売されていません。

 

4.プルゼニドとアミティーザの副作用の違いと注意点

今回ご紹介する副作用が全てではありませんので、詳しくは薬剤師に相談、又は公的文書等で確認するようにしましょう。

4-1. プルゼニドの副作用

プルゼニドは、比較的副作用が少ないお薬です。主な副作用としては、下痢、腹痛、お腹がゴロゴロ鳴る、悪心・嘔吐などがあります。量を増やすと、効果も強まりますが、副作用が出やすくなります。

また、便秘症が長く続いている場合、便秘薬を長期服用するケースが多くなり、飲む量が増えていく傾向がみられます。長く飲んでいると、お薬に対して耐性ができ、効果が薄れてしまうことがあるためです。プルゼニドには、このような耐性や習慣性の心配があるため、服用には注意が必要なこともあります。

4-2. アミティーザの副作用

比較的副作用が少ないお薬です。主な副作用としては、下痢、腹痛、腹部不快感、悪心・嘔吐などがあります。

アミティーザは、従来の便秘薬と作用機序が違い、他の便秘薬であるような耐性や習慣性の心配が少ないため、長期で服用しても問題ないとされています。

とはいっても、まだまだ販売してから約5年と使用経験が浅いため、副作用などまだ判明しきれていない部分が多くあります。自己判断で飲む量・回数を調節したりせず、医師との相談の上、慎重に服用する必要があります。

4-3. 副作用の違いまとめ

◆プルゼニド、アミティーザともに、主な副作用としては、下痢、腹痛、悪心・嘔吐などの消化器症状です。

◆アミティーザはまだ販売して使用経験が浅いため判明しきれていない部分があり、慎重に服用する必要があります。

◆医師の指示に従い、自己判断で飲む量・回数を増やしたりしないようにしましょう。

5.おわりに

便秘薬として新しいアミティーザと、従来から服用されているプルゼニドとの効果・副作用の違いについて参考になりましたでしょうか?同じ便秘薬といっても作用に違いや特徴があることがお分かりいただけたのではないでしょうか?

 

便秘症状に悩む場合、お薬だけに頼らず、便秘の原因には様々なことが考えられるため、「原因となる生活習慣を見直すこと」が合わせて大切です。
お薬に頼ってしまうと、本来体に備わっている排便の力が弱まってしまい、さらにお薬を必要としてしまうという悪循環になる可能性もあります。長期で服用する場合には、必ず医師や薬剤師と相談しながら続けるようにしましょう。また、自己判断で飲む量・回数を増やしたりしないよう注意しましょう。