1.医療用医薬品「アレグラ」と同じもの?

アレグラFXジュニアは、医師が処方する医療用医薬品「アレグラ錠30mg」と同じ成分(フェキソフェナジン)です。

また、飲む量や飲む回数(1回1錠、1日2回服用)も同じなので効果も期待できます。

 

ただ、他の一般用医薬品とは薬機法的に異なる部分があります。

それは、アレグラFXジュニアは「要指導医薬品」であるという点です。

 

1-1. アレグラFXジュニアは要指導医薬品

アレグラFXジュニアのように要指導医薬品として指定を受けたものを購入する場合は、薬剤師から直に指導、情報提供を受けることが義務付けられています。

 

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薬剤師の指導は、アレグラFXジュニアを飲む本人が受けなければいけません。

そのため、アレグラFXジュニアを購入する場合、薬局やドラッグストアには当本人が出向く必要があります。

 

医薬品は、処方せんが必要な医療用医薬品と不要の一般用医薬品とに大別されます。

 

一般用医薬品の中には

○医療用医薬品から一般医薬品に移行してまだ期間は短い

○当医薬品の副作用などの出現率が高かったり、不明な点がある

 

というような医薬品があります。

このような一般用医薬品を要指導医薬品として区別します。

 

この要指導医薬品は、ネットからの購入は現在、禁止されています。(第1類医薬品は可能)

 

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どこで購入できる?

薬剤師が常在する薬局やドラッグストアで購入できます。

薬剤師が短時間でも留守をし、登録販売者しかいなかった場合、その時間帯は購入できませんのでご注意ください。

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アレグラFXとは何が違うの?

アレグラFXは、成人(15歳以上)の鼻炎用薬で第2類医薬品です。

成分はアレグラFXジュニアと同じですが、飲む量が異なります。

 

そのため、たまたま、自宅にアレグラFXがあったからと15歳未満の子どもに飲ませるのはNGです。

子どもは、大人の単なるミニチュアではありません。

小児用に製造されたアレグラFXジュニアを飲ませてあげましょう。

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1-2. 服用方法と服用量

アレグラFXジュニア1錠中に、フェキソフェナジン塩酸塩が30mg含まれています。

 

○7~11歳  1回1錠を1日朝夕、2回飲みます。
○12~14歳  1回2錠を1日朝夕、2回飲みます。
(7歳未満の子どもは、飲むことはできません)

1-3. なぜ、アレグラFXジュニアは鼻炎に効果があるの?

アレグラFXジュニアの成分であるフェキソフェナジンは、アレルギー症状を抑える薬としてよく知られている抗ヒスタミン薬の仲間です。

抗ヒスタミン薬は世代ごとに分類されていて、フェキソフェナジンは第2世代の抗ヒスタミン薬です。

 

では、フェキソフェナジンをはじめとする抗ヒスタミン薬は、どのようにしてくしゃみや鼻づまりのようなアレルギー症状を抑えるのでしょうか?

 

花粉やハウスダストのような抗原(※)が体内に入ると、抗体と結合し、肥満細胞(※)からヒスタミンが放出されます。

そのヒスタミンが脳に存在するH₁受容体に結合すると、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状が発現します。

 

そんな場合に、抗ヒスタミン薬が体内に入ると、抗ヒスタミン薬はH₁受容体と結合し、ヒスタミンの結合を阻止します。

その結果、一連のアレルギー症状が抑えられるというわけです。

 

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・抗原(※):体内に侵入してアレルギー反応(症状)を起こす物質です。

・肥満細胞:皮膚や鼻粘膜などに広く分布し、アレルギー物質であるヒスタミンを放出する免疫細胞の一つです。

2.アレグラFXジュニアの特徴・他の鼻炎用薬との違い

アレグラFXジュニアの特徴を、ときに他の鼻炎用薬との違いをまじえながらご紹介いたします。

 

2-1. 24時間、効く

1日2回飲むことで1日中、効果が期待できます。

飛散する花粉量が多い時期は日中だけでなく、夕方になっても花粉は飛散し続けることが少なくありません。

 

気温が低くなる夕方は空中に舞う花粉が地面に降りてきたり、落下していた花粉が再び舞い上がったりすることがあります。

このようなときのために、アレグラFXジュニアは24時間、効果が続くように製剤設計されています。

 

また、花粉のような季節性鼻炎だけでなく、ハウスダストのような通年性の鼻炎にも効果があります。

2-2. 眠くなりにくい

これまでの抗ヒスタミン薬(第1世代)を配合した鼻炎用薬は、症状の改善はできても強い眠気が残るデメリットがあります。

それは、ヒスタミンが脳の覚醒にも関与しているためです。

従って、アレルギ―症状を改善させるためにヒスタミンの働きを抑えると、同時に眠気も出てくることになります。

 

そこで、脂溶性を減弱させて脳内に入りにくくし、眠気を抑えることを可能にした第2世代の抗ヒスタミン薬配合の鼻炎用薬が登場しました。

これがアレグラFXジュニアです。

 

学童期のお子さんにとって、眠くなりにくいお薬はとても使いやすいですね。

2-3. 空腹時でも、飲める

アレグラFXジュニアの説明書には、食後に飲むように記載されていません。

それは空腹時でも飲むことが出来るためです。

 

何故なら、フェキソフェナジンの活性代謝物の血中濃度などの差が食後と空腹時、あまりないというデータがあるからです。

これらのデータを元に、食後でなくてもいいのではという意見が厚生労働省開催の要指導医薬品・一般用医薬品部会からも出ました。

 

このような見解から考察されて、「空腹時でも、飲める」とされました。

2-4. 口が乾きにくい

第1世代の抗ヒスタミン薬には、眠気だけでなく口が乾きやすいというデメリットもあります。

 

第2世代の抗ヒスタミン薬は、口渇を起こさせる抗コリン作用が第1世代の抗ヒスタミン薬よりも弱いと考えられています。

依って、アレグラFXジュニアは口が乾きにくいということになります。

 

また、従来の鼻炎用薬には鼻水などを抑えるために副交感神経阻害薬(口渇を起こす)が配合されたものがありますが、アレグラFXジュニアには配合されていないため、なおさら口が乾く心配がありません。

3.アレグラFXジュニアの副作用・注意点

アレグラFXジュニアは副作用の出にくいお薬であり、下記のような副作用の出現は極まれですが、万が一に備えて情報提供させていただきますね。

 

直ちに医師の診察を受ける必要がある副作用

・(アナフィラキシー)ショック:飲んだ直後から皮膚や喉の痒み・呼吸困難・意識の混濁など

 

・肝機能異常:発熱・倦怠感・黄疸・食欲不振・褐色尿など

・白血球や好中球の減少:高熱・喉の痛みなど

 

直ちに飲むのを止め、医師、薬剤師に相談すべき副作用

・皮膚:発疹・発赤・痒みなど

・消化器:嘔吐・吐気・腹痛など

・精神神経系:頭痛・しびれ・めまい・不眠

・泌尿器系:排尿困難・頻尿

その他に、むくみ・味覚異常・月経異常など

 

下記の症状が続いたり、強くなるようであれば、服用を中止して医師、薬剤師に相談すべき副作用

口が乾く・眠気・便秘・下痢

 

(服用時の注意点)

・保護者の監視下で飲ませるようにしましょう。

・3~4日続けて飲んでも症状が改善しない場合は飲むのをやめ、医師、薬剤師に相談してください。

・症状が改善しても、2週間以上飲む場合、医師、薬剤師に相談してください。

・花粉症のように発症時期が予測できる場合は花粉が飛散する予測日から、あるいは症状の出始めから飲み始めてください。症状の悪化を防ぐことができます。

 

4.アレグラFXジュニアの希望小売価格

メーカー希望小売価格(税別):16錠入り 1.180円

5.アレグラFXジュニアに類似の医薬品がある?

アレグラFXジュニアの成分であるフェキソフェナジンは、第2世代の抗ヒスタミン薬です。

 

現在 (令和2年1月)、第2世代抗ヒスタミン薬を使用した小児向けの市販の鼻炎用薬はアレグラFXジュニア以外、市場に登場していません。

6.まとめ

これまでの鼻炎用の薬は、眠くなる、口が乾くということで学業に差し障りがありました。

そんな中で、アレグラFXジュニアの登場は、学童期真っ最中のお子さんにとって朗報といえますよね。

要指導医薬品ではありますが、薬剤師の指導をきちんと受け、説明書をしっかり読んでから飲むようにすれば、副作用は回避され、快適な日々を過ごすことができるようになるでしょう。

 

 

 

厚生労働省  2016年12月9日 薬事・食品衛生審議会 要指導・一般用医薬品部会 議事録

アレグラFXジュニア - 医薬品医療機器情報提供      

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